1974年の発売以来、長年愛されているロングセラー商品・江崎グリコのパピコ。中でもチョココーヒー味は定番のフレーバーで、1年を通して販売されています。
半分に分けて食べることもできることから、パピコは子どもでも食べやすいアイスと言えます。しかし、パピコは子どもが食べても問題ないのでしょうか?また、チョココーヒー味にカフェインは含まれているのでしょうか?
そこで今回は、
- パピコは何歳から食べられるのか
- パピコのチョココーヒー味の安全性
- 子どもにアイスを食べさせるタイミングについて
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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パピコは何歳から食べれる?
子どもにも人気のアイス・パピコですが、何歳から食べていいのか、そもそもの部分を考えたことがある人は意外と少ないのではないでしょうか。ここでは、栄養面などの観点から、子どもがパピコを食べることについて詳しく解説していきます。
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家庭によって違う
パピコを食べられるようになる年齢は、厳密には定められていません。家庭によって異なるようで、早くて2歳、遅くて4歳程度と幅があるようです。様子を見ながら食べさせてみるといいでしょう。
パピコは栄養満点って本当!?
パピコは、チョココーヒー以外にもいくつかのフレーバーがあり、不足がちな栄養素を効率良く摂取できるものも発売されています。「パピベジ」「デザートベジ」「毎日おいしくプラス」、現在発売中のこの3シリーズについて、ご紹介します。(※2022年6月時点)
◯パピベジ
1日あたりの野菜摂取目標量が350gとされているのに対し、日本人成人男女の平均野菜摂取量は約281g。この不足分69g相当を、パピベジ1袋(2本)で補うことができます。
フルーティーな味わいに仕上げた野菜スムージー風アイスです。
- キウイ&グリーン味:24種の野菜とフルーツを使用。ビタミンC・食物繊維入り。
- マンゴー&にんじん味:24種の野菜とフルーツを使用。βカロテン・食物繊維入り。
- トマト&オレンジ味:25種の野菜とフルーツを使用。リコピン・食物繊維入り。
(参考:https://cp.glico.com/papivege/)
◯デザートベジ
素材本来の甘さや濃厚さが際立っていて、ビタミンA・C・Eや食物繊維をたっぷり摂取することができます。
- 紫いも味:紫いも(国産アヤムラサキ)の甘みを引き出した味わいと、なめらかな食感が特徴。
- かぼちゃ味:北海道産かぼちゃのコク深い甘みが凝縮されていて、ねっとりとした食感でありながらも上品な味わいを楽しめます。
(参考:https://jp.glico.com/ice/papico/products.html#vege-imo)
◯毎日おいしくプラス
子どもに不足しがちな栄養素、カルシウムとビタミンC。これらの1日の不足分を、「毎日おいしくプラス」いずれのフレーバーでも補えることができます。1箱につきバナナオレ味4本、イチゴオレ味4本、りんごヨーグルト味2本の計10本入りです。
(参考:https://jp.glico.com/ice/papico/oishikuplus/index.html)
赤ちゃんは冷たい物を食べていいの?
暑い季節が近づいてくると、つい冷たい食べ物や飲み物を子どもに与えたくなってしまいますが、あまり早い段階から与えるのは避けたほうがいいでしょう。
冷たい飲み物に関しては、完了期に入る1歳以降を推奨されています。ただ、それでも味覚や胃腸の機能がある程度整うまでは、人肌に温めたものを出したほうが安全でしょう。そもそも、母乳は常に36〜37℃ほど。調乳したミルクにおいても同様です。そのため、赤ちゃんは冷たい物に慣れていません。
1歳〜3歳程度までは、冷たい物を与えるにしても、少量にとどめておくといいでしょう。
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パピコのチョココーヒー味は食べて大丈夫?
子どもから大人まで、広い世代に渡って愛されているパピコのチョココーヒー味。生チョコレートとミルクコーヒーが絶妙にブレンドされたその味わいは、子どもでもとても食べやすいです。
しかしコーヒーテイストということは、少なからずカフェインが含まれていることになります。ここでは、パピコのチョココーヒー味に含まれているカフェインについて、詳しく見ていきます。
カフェイン量は?
グリコの公式ホームページに、チョココーヒー味に含まれているカフェイン量に関する記載がありました。これによると、
- 1本(80ml)当たり:コーヒー1/4杯と同程度
- 2本(160ml)当たり:コーヒー1/2杯と同程度
コーヒー1杯分を約140mlとして、含まれているカフェイン量はおおよそ84mgとされています。よって前述のものと照らし合わせると、パピコのチョココーヒー味に含まれているカフェイン量は、
- 1本(80ml)当たり:約21mg
- 2本(160ml)当たり:約42mg
おおよそこのようになります。
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おすすめできない
欧州食品安全機関(EFSA)の発表による、安全とみなされる1日当たりのカフェインの摂取量がこちらです。
- 成人:400mgまで
- 小児、青年:90mgまで
- 妊婦、授乳婦:200mgまで
比較すると、前述のチョココーヒー味に含まれているカフェイン量は、1日当たりの摂取量を超えてはいないようです。とはいえカフェインには、以下のような懸念点があります。
- 覚醒作用により寝つきが悪くなり、睡眠の質が低下する恐れがある
- 胃液の分泌作用があるため、摂り過ぎると胃を荒らしてしまうことがある
- 貧血を起こしやすくなる
- 自律神経のバランスが乱れることがある
こちらは基本的に過剰摂取した場合ののデメリットですが、身体の各種機能がまだ不完全なうちは、カフェインが含まれたものを子どもに与えることはあまりおすすめできません。
それでもパピコを子どもに食べさせる場合は、2本ではなく1本ずつにするようにしましょう。
妊婦さんも食べない方がいい?
子どもだけでなく、妊娠中の女性もカフェインの摂取は控えたほうがいいとされています。
カフェインは胎盤を通りやすく、その影響がお腹の中の赤ちゃんにも届きます。興奮作用・覚醒作用だけでなく、赤ちゃんの発達が遅れてしまうというリスクもカフェインにはあると言われています。
また、カフェインは分解にも時間がかかるため、代謝機能が不完全な赤ちゃんはより体内にカフェインがとどまりやすくなってしまうのです。
赤ちゃんだけでなく、妊婦さん自身にも影響があります。カフェインには体内のカルシウムを尿と一緒に排出する作用があるため、骨粗しょう症になるリスクが上がります。またカフェインは、鉄分の吸収も阻害します。そのため、妊娠中にこそ積極的に摂取したほうがいいカルシウムと鉄分が欠乏してしまう恐れがあるのです。
前述の通り、パピコのチョココーヒー味に含まれているカフェイン量は少ないですが、それでも母体と赤ちゃんの健康を考えると、リスクはできるだけ避けたほうがいいでしょう。
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アイスを食べさせるタイミングは難しい…
先ほどもお伝えしましたが、あまり早い段階から子どもに冷たい物を食べさせるのはおすすめできません。ただ、推奨年齢などはあるものの、明確に定められているわけでもないのも事実です。そのため、いつからアイスを食べさせるべきなのか、そのタイミングを判断するのはなかなか難しいところ。
参考事例をいくつかご紹介しますので、ご自身の判断のヒントになったら幸いです。
初めてのアイスはどうやって食べさせた?
アイスの原料として、多くのものが卵や牛乳を含んでいます。まず、これらにアレルギーを持っていないかどうか確認しておいたほうがいいでしょう。
また、できるだけ添加物が入っていないアイスを選ぶことがおすすめです。植物性油脂が添加されていない、バニラの「アイスクリーム」などはシンプルな素材のみで作られているので、比較的子どもにも安心して与えることができます。
また、子どもは胃袋が小さく、消化機能も発達途中のため、1日3回の食事では必要な栄養を摂りきることができません。これを補うのが「間食(おやつ)」であるため、本来はアイスのような嗜好品ではなく、消化が良く味の薄い乳製品、果物類、いも類、豆類、穀類を摂るのが理想的です。
そのため、アイスを食べさせる際は、あくまで少量にとどめたほうがいいでしょう。
補足ですが、アイスを食べさせた後は歯磨きも忘れてはいけません。子どもは虫歯になりやすく、その虫歯のもとである砂糖がアイスには多く含まれています。他のお菓子同様、アイスを食べた後もしっかりと歯を磨かせるようにしましょう。
他の家庭の子には勝手に食べさせないように
たとえばご自身の子どものお友達が家に遊びに来た時など、つい子どもが喜びそうなお菓子やアイスを用意したくなるかと思います。ですが、先程もお伝えした通り、子どもがアイスを食べ始めるタイミングは家庭によって異なります。
アレルギー反応などのリスクも考えると、無闇に他の家庭の子どもにアイスを与えるのはあまりおすすめできません。
ママ友など、親どうしで普段からそれぞれの子どもの成長の様子などを共有しておくといいでしょう。アイスに限らず、子育てに関するヒントを多く得られるかもしれません。
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まとめ
ここまで、パピコを食べられるようになる年齢、チョココーヒー味のパピコを子どもに与えることなどについてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- 厳密には定められていないが、パピコを食べ始めていい年齢はおよそ2〜4歳
- チョココーヒー味に含まれているカフェインの量は少ないが、健康面へのリスクを考えると子どもや妊婦は控えたほうがいい
- パピコに限らず、あまり早い段階から子どもにアイスを食べさせることはおすすめできない
- アイスを食べさせるタイミングは家庭によってばらつきがあるため、他の家庭の子どもに勝手に食べさせるのはN
スプーンを使わなくていいので、パピコは子どもにとっておしゃぶり感覚で食べることができます。親にとっても、子どもが汚さずに食事をしてくれることはありがたい面があるかもしれませんが、この記事で紹介した通り、与えすぎることにはくれぐれも注意しましょう。
子どもの成長具合を普段からよく見つつ、ベストなタイミングを判断してみてくださいね。
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