腐ったものを食べると下痢や腹痛になることを“食中毒”と呼びますが、腐ったものを食べてしまうとどんな症状が、どれくらい時間が経ってかた起こるのでしょうか?暑い時期は特に食中毒を起こしやすくなります。そこで今回は、
- 腐った食べ物による食中毒症状
- 潜伏期間は何時間?
- <原因菌別>食中毒の特徴
- 下痢・腹痛が起きた時の対処法
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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腐ったものを食べてしまったら下痢・腹痛に!
常温放置してしまった食べ物や、賞味期限切れの食べ物など、『食べ物が腐る原因』にはあらゆるものがあります。
食べる前に気づけば良いものの、知らない間に食べてしまうと食中毒を起こすことがあります。
万が一腐った食べ物を食べると、腹痛・下痢・吐き気以外にも様々な症状が現れます。しかし、中には同じものを食べたのに症状が出ない人もいます。それは一体なぜなのでしょうか?
腐ったものを食べても大丈夫・平気な人も
同じものを食べても、全員が全員食中毒を起こすわけではありません。“腐ったものを食べても平気な人”がいるのは、 健康状態や体内に取り込んでしまった食中毒菌の量に差がある ためです。
健康状態の良い人とは、胃酸の分泌が十分で胃の中で食中毒菌を殺菌できたり、腸内にいる乳酸菌など体に良い菌類によって食中毒菌が繁殖しにくい環境にある人のことを言います。
- 免疫力が低下している
- 胃酸の分泌が少ない
- 腸内環境が良くない
- 子ども・お年寄り・妊婦など免疫力が低い
食中毒になりやすい人には、免疫力が通常の大人よりも低い子どもやお年寄り、そして妊娠中の方も含まれます。
赤ちゃんの離乳食に使う食材に食べても良い時期が決められているのは、免疫力や消化力が大人よりも低いためです。
また、妊婦さんは妊娠前に比べ免疫力が下がっているため、お刺身やお寿司といった食中毒リスクが高いものは控えた方が良いとされているのです。
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腐ったものを食べた時の症状は何時間後?
食中毒菌には、食品によって複数の種類が存在します。主な食中毒菌と起こり得る食品、症状、そして潜伏期間をまとめました。
食中毒菌 | 食品 | 症状 | 潜伏期間 |
サルモネラ菌 | 鶏卵・食肉・加工肉 | 下痢・腹痛・嘔吐・発熱・頭痛 | 12〜24時間後 |
腸炎ビブリオ菌 | 生の魚介類(寿司・刺身) | 下痢・腹痛・嘔吐・発熱・悪心 | 8〜12時間後 |
ブドウ球菌 | お米・饅頭・未殺菌牛乳 | 下痢・腹痛・嘔吐・悪心 | 1〜5時間後 |
ボツリヌス菌 | 酢飯・缶詰・レトルト食品 | 下痢・腹痛・嘔吐・まぶた下垂・麻痺 | 8〜36時間後 |
ウェルシュ菌 | シチュー・カレー・鍋物 | 下痢・腹痛 | 8〜24時間後 |
セレウス菌 | パスタ・炒飯・ピラフ | 下痢・腹痛・嘔吐 | 嘔吐:1〜6時間後 下痢:8〜12時間後 |
カンピロバクター | 焼き鳥 | 下痢・腹痛・嘔吐・発熱・悪心 | 2〜7日 |
リステリア菌 | チーズ・生ハム・魚卵・野菜 | 風邪に似た症状・脳炎 | 1〜数週間 |
ノロウイルス | 二枚貝・二次汚染された食品 | 下痢・腹痛・嘔吐・発熱・倦怠感 | 24〜48時間後 |
このように、原因菌によって症状や潜伏期間に差があります。原因食品は、生の場合や調理したものは常温放置してしまった時に食中毒菌が発生しやすいです。
そのため、しっかりとした加熱や保存が予防する一番の方法になります。暑い時期は特に日持ちが短くなるので、注意しましょう。
- しっかり加熱する
- 常温のまま放置しない
- 保存方法は冷蔵庫・冷凍庫で
腐ったものを食べて下痢・腹痛になった時の応急処置
万が一腐ったものを食べて食中毒症状が出た時の応急処置には、このような対処法があります。
- 水分補給する
- 下痢止めは飲まない
- 医療期間を受診する
水分補給
下痢や嘔吐などの食中毒症状が出た場合は体内の水分が急激に減るため、水などで水分を補給しましょう。水分を取らずに食中毒症状が続くと、脱水症状になる可能性があります。
下痢止めは飲まない
下痢を止める薬はありますが、下痢や嘔吐は体内に侵入した菌を排出するための症状です。薬で下痢を無理に止めてしまうと、菌が排出されず長引いてしまいます。
医療期間を受診する
症状は一定の期間が経つと自然治癒しますが、なかなか改善しない場合は医療期間を受診しましょう。中には、抗生物質や整腸剤が必要なケースもあります。
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まとめ
この記事をまとめると
- 腐ったものを食べると下痢・腹痛・嘔吐などの食中毒症状が起こる
- 健康状態や食べた量によって、症状が出る人と出ない人がいる
- 食中毒になった時の対処法は①水分補給 ②下痢止めを飲まない ③酷い場合は病院受診
- 食中毒全般の予防法は①正しい保存 ②しっかり加熱 など
腐った食べ物を食べると、人によっては食中毒症状を起こしてしまいます。免疫力を高めたり腸内環境を整えておくことも予防法の一つなので、普段の生活も大切ですよ。
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