粉寒天が固まらない原因・失敗した時の対処法|溶かし方・注意点は?

『粉寒天』は寒天ゼリーなどに使う食品ですが、失敗すると固まらないことがあります。固まらない原因や対処法には、何があるのでしょうか?今回は、

  • 粉寒天が固まらない原因&対処法
  • 賞味期限はどれくらい?<未開封・開封後>
  • 粉寒天の代用品3選

これらのテーマについてご紹介いたします。

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粉寒天とはどんな食品?

“粉寒天”は寒天を粉状に加工したもので、寒天とはテングサやオゴノリという海藻類を原料にして作られています。

これらの海藻を煮詰めることで出てきた粘性の成分を凍らせ、解凍したものを寒天と水分に分けます。それを更に乾燥させることによって、寒天は作られています。

寒天の食感には弾力がなく、しっかりしているのが特徴です。

使い方

粉寒天や寒天は、水と混ぜて加熱し、それを冷やすことで固めることができます。主な用途には、牛乳寒天などの寒天スイーツやコーヒーゼリー、寒天寄せなどのおかず料理などがあります。

効果・成分

粉寒天は海藻を原料としているため、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は水を吸うことで膨らむ性質があるため、寒天を食べると便秘解消効果を期待することができます。

また、満腹感を得やすいのでダイエットにもおすすめです。食物繊維は血糖値の上昇を抑える作用もあるため、太りにくくなります。

『寒天ダイエット』という言葉もあり、低カロリーでお腹にたまる寒天レシピも人気です。

寒天の効能
  • 血糖値の上昇を抑える
  • 便秘解消・整腸作用
  • ダイエット効果
  • コレステロール吸収を抑える

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粉寒天が固まらない原因は?

粉寒天は『水と混ぜて→加熱→冷やし』という工程で固めることができるものですが、失敗すると固まらないことがあります。その原因はなぜなのでしょうか?

固まらない原因は?
  • 寒天の量が少ない
  • しっかり溶けていない
  • 沸騰する前に加熱をやめた
  • 冷たいジュース・牛乳を混ぜた

寒天の量が少ない

1つ目は『寒天の量が少ない』こと考えられます。寒天の分量が足りなければ、固まりません。丁度良い分量は、液体500〜600ccに対して粉寒天が4gほどです。

牛乳寒天やフルーツ寒天など、作るものによって多少異なるのでレシピを確認してみましょう。

しっかり溶けていない

2つ目は『寒天の量がしっかり溶けていない』ことによるものです。粉状なので糸寒天や某寒天と比べて溶けやすいですが、よく混ぜ適度な温度でないと完全に溶けません。

沸騰する前に加熱をやめた

3つ目は『沸騰する前に加熱をやめた』ことによるものです。沸騰前に火を止めると、粉寒天が完全に溶けず粒が残ってしまいます。

寒天がしっかり溶けていないと固まらないだけではなく、ザラザラとした食感になるので仕上がりに大きく響きます。

冷たいジュース・牛乳を混ぜた

4つ目は『冷たい牛乳やジュースを加えた』ことによるものです。粉寒天は温かい液体でないとしっかり溶けないため、後から冷たい牛乳やジュースを混ぜてしまうと全体の温度が下がって寒天が溶けにくくなります。

失敗しないPOINT
  • 沸騰しても2〜3分は加熱し続ける
  • 冷たい牛乳やジュースは後から加えない
  • 寒天の分量を守る

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粉寒天の賞味期限はどのくらい?

粉寒天は乾き物なので、基本的に長期保存が可能な食品です。主にお菓子作りに用いることが多いですが、すぐに使いきれない方が多いのではないかと思います。

中にはパッケージに賞味期限期限が書いていないものもありますが、粉寒天の日持ち日数の目安は開封後・未開封それぞれ下記の日数となっています。

粉寒天の賞味期限
  • 未開封…約2年
  • 開封後…約3ヶ月
  • 水に戻したもの…2〜3日

粉寒天は傷みにくい食材なので、未開封であれば2年は日持ちします。開封後の日持ちがそれよりも短いのは、一度封を開けると湿気などにより傷みやすくなるためです。

未開封でも開封後でも常温保存でOKですが、水で戻した寒天は冷蔵庫保存が必須です。2〜3日ほど日持ちします。

粉寒天は腐るとどうなる?

粉寒天は乾燥モノなので腐りにくいものですが、保存状態が悪いと腐ってしまうこともあります。腐った粉寒天には、このような変化が現れます。

腐ると…
  • カビが生える
  • ダニがつく

粉寒天は湿気に弱いので、湿度が高い場所で保存しているとカビが生えることがあります。また、粉なものはダニがつくこともあるので、開封後は早めに消費しましょう。

保存する際は、できれだけ冷暗所に置くことで日持りするので、保存場所には注意しましょう◎

ちなみに、水に戻した粉寒天は腐りやすく、カビが生えたりドロっとしたりします。

黒い点は食べられる?

粉寒天を加熱すると、『黒い点』のようなものが見られることがあります。これは寒天が鍋底に触れて焦げたことが原因だと考えられます。

加熱前の黒い点はカビの可能性が高いですが、加熱後に出てきたものは焦げなので食べても問題ありません。ただ、味に関わるので取り除いた方が良いでしょう。

賞味期限切れはいつまで食べられる?

賞味期限切れの粉寒天は、 未開封であれば3〜4ヶ月過ぎていても使えることが多い です。開封後は傷みやすいので、あまりにも時間が経っているものは廃棄しましょう。

粉寒天の保存方法

粉寒天の保存方法はそれぞれの方法は下記になります。

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粉寒天保存のコツ

粉寒天は未開封であれば約2年、開封済みのものは劣化していくので3ヶ月以内には使い切るようにしましょう。粉モノなので基本的には日持ちします◎冷暗所を選んで正しく保存すれば、長持ちさせることができますよ。

保存のポイント
  • 基本的に常温保存でOK
  • 開封後はしっかり封を閉じる
  • 虫がつかないように冷蔵庫に入れてもOK

粉寒天は未開封でも開封後でも常温保存で問題ありませんが、開封後の虫の侵入をゼロにするには冷蔵庫に入れる方法もあります。

冷凍保存できる?

“水に戻した粉寒天は冷凍できる?”という疑問についてですが、寒天は冷凍に向いていません。水に戻した寒天を冷凍すると、解凍した時に水分が抜けてスカスカになってしまいます。

そのため、一度戻した寒天は冷蔵庫で保存し、2〜3日を目安に消費しましょう。それ以上経ったものは冷蔵庫でも腐りやすいので、廃棄しましょう。

粉寒天の代用品3選

では、粉寒天がない時に使える代用品には、どんな食品があるのでしょうか?粉寒天のおすすめ代用食品を紹介します。

ゼラチン

ゼラチンはゼリーを作る時に使われる代表的な食品で、寒天の代わりとしても用いることができます。寒天は海藻を原料としていますが、ゼラチンは動物性コラーゲンを原料としているという違いがあります。

そのため、弾力がなくしっかりとして食感の寒天に対し、ゼラチンはぷるんとしているのが特徴です。

使い方は寒天と同じで、粉ゼラチンまたは板状のゼラチンを水に戻し、加熱した後に冷やすことで固めることができます。

柔らかい食感のゼリーにした時におすすめです。ゼラチンの量を増やせば、モチっとした食感になります。

アガー

アガーとは、カラギーナンという海藻類やローカストビーンガムという豆類を原料としたものです。食感は寒天とゼラチンの間のようで、透明度が高く仕上がります。

フルーツゼリーなど、見た目の良さを重視している時にアガーはおすすめです。

片栗粉

粉寒天の代わりとして使える食品の中でも特に身近なものに、片栗粉があります。片栗粉はとろみを付ける以外にも、ゼリーのように固めることができるのです。

分量としては100ccに対し大さじ1杯ほどで、加熱してから冷蔵庫に入れることで固まります。フルーツ寒天や牛乳寒天を作る時に重宝しますよ。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 粉寒天が固まらない原因は、①寒天の分量が少ない
  • ②かきまぜが足りず完全に溶けていない
  • ③沸騰する前に加熱をやめた
  • ④冷たい牛乳・ジュースを後から加えた
  • 粉寒天の代用品には、ゼラチン・アガー・片栗粉がある!

粉寒天が固まらない時は、いくつかの原因があります。一度冷やしたものでも、再加熱して冷やせば対処できるので是非お試しください。

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