虫歯予防効果が実証されていて口臭予防にも効果があるキシリトール。仕事の合間に気分転換に利用することもあるのではないでしょうか。その手元にあるキシリトールガム!虫歯・口臭予防に有効性が100%あるかという実感がありますか。今回は
- キシリトールの効果
- キシリトールの身体への影響
- キシリトールの虫歯予防効果
について紹介をします。
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目次
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キシリトールの効果
キシリトールと表記されている商品ならどれでも効果が得られるのでしょうか。そもそもキシリトールとは、どのようなものなのでしょうか。
キシリトールとは
キシリトールは、白樺や樫の木からとれるキシラン・ヘミセルロースという糖分から作られ、砂糖と同等の甘さがある天然甘味料になります。
キシリトールと歯の健康に関する研究が開始されたのは、1970年代、フィンランドの大学教授がキシリトールに着目し実験を行ったといわれています。
1975年、一連の研究成果の結果が「歯の健康を保たれた」と発表したことで、世界保健機関(WHO)、国連食糧農業機関(FAO)が安全を認め、日本でも食品添加物として認可をされ、とても身近になりました。
生産方法や効能
白樺や樫の木などのパルプからキシラン・ヘミセルロースを抽出し化学合成によって人工的に作り、キシリトールを結晶化させていきます。
キシリトールをの効能は虫歯予防や口臭予防はよく知られていますが、歯だけでなく骨にも良い影響があり骨密度の改善があるというフィンランドの研究者による報告があります。また乳液やローションなどにもキシリトールは配合されており、肌を乾燥から守る効果があります。
人体に害はない
「化学合成により精製されたキシリトール」も「自然界に存在するキシリトール」も同じ分子式(C5H12O5)になり両者に差はありません。また点滴輸液など医薬品としても使用されており人体にも安全であり害はないと認められています。
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キシリトールガムの食べ過ぎは舌に悪い?
「舌」ヒリヒリ、ピリピリする『舌痛症』という病気があります。患者さんが感じる傷みがすべてで第三者がみてもわかりにくい病気です。患者の多くはその痛みを緩和する方法の一つに「ガムを噛み続ける」といいます。では『舌痛症』でもないのにキシリトールを摂取し続けたらどうなるのでしょうか?
食べすぎると下痢をする
キシリトールは、糖アルコールになります。小腸で消化機能がされにくい物質なため、消化をしようと腸管癖から水分がだされます。そして大腸に水分が増えてしまい、お腹がゆるくなり下痢になりやすくなります。
キシリトールと砂糖の含有率に注意
歯科医師推奨のキシリトールではなくスーパーマーケットやコンビニで購入したものであると50%以下の含有量のものが多く、味がなくなってもかなりの時間噛んでいないと効果があらわれないといいます。
50%〜90%のキシリトール含有量のものを歯科医院や薬局にて入手しましょう。また、キシリトール配合であっても水飴や砂糖などの糖分が含まれていることがあるのでご注意ください。
キシリトールで虫歯予防
キシリトールは唯一、歯磨きの後でも食べてもいい食品(ただし歯科専門のみ)です。毎日、タブレットを5〜10g食後に摂取し、継続するとよいといわれています。
虫歯予防になる理由
キシリトールは、砂糖と同じ甘さを持ちながら虫歯の原因にならないない甘味料です。口の中で歯を溶かす酸を作らないこと、また甘味が強く唾液が出やすくなることで、酸が中和するので虫歯になりにくくなります。
そしてキシリトールを摂取することで虫歯の原因である歯垢がつきにくくなり、歯の再石灰化を促し丈夫にします。さらに虫歯の原因であるミュータンス菌の活動を弱める働きがあります。
ただし、歯みがきはしっかり行いましょう。
キシリトールを含む食べ物
キシリトールを含む食べ物は、とても身近にあります。ただしほんのわずかな量しか摂れません。
- いちご
- ラズベリー
- レタス
- ほうれん草
- トウモロコシ
などです。
唾液の分泌と舌苔(ぜったい)の除去で口臭予防にも
舌苔とは、舌の表面には食べかすや口の中ではがれた粘膜、細菌が舌の表面に付着し白く苔のようなもののことをいいます。
本来、唾液の働きがあれば、細菌の働きを抑えるのですが、口腔内環境の様々な要因によって唾液が減少し舌苔が「生理的口臭」の原因となります。専用のブラシで取り除くのと同時に歯垢などの汚れも除去することも大切です。
その点、歯垢をつきにくくするキシリトールは、口臭対策にも有効性があるといえるでしょう。ただし選ぶなら含有量50%以上でないと効果がないに等しいといわれています。
キシリトール含有量は、しっかり確認をしましょう。
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まとめ
以上になります。いかがでしょうか。
この記事をまとめると
- キシリトールは、歯だけなく骨や肌を乾燥から守る効果があります
- 「自然界に存在するキシリトール」も「化学合成により精製されたキシリトール」も差はなく、医療品としても使用されている安全なものです
- キシリトールは、砂糖と同じ甘さをもち虫歯にならない甘味料で、歯磨き後に唯一、食べてもいい食品です
- ただし、大量に摂ると下痢になりやすいので、タブレットなら5~10g、ガムなら5~7個に抑えましょう
『8020(ハチマルニイマル)運動』のことご存知ですか?「80歳になっても20本以上の歯を保とう」という啓発活動です。今からでも目指したいですね!
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