夏の風物詩として知られるわらび餅は、見た目にも涼しげな和菓子として知られていますよね。このわらび餅の色ですが、本来の色とは大きく異なることをご存知でしょうか?
実はわらび餅の色は、使用する原料によって大きく左右される特徴を持っているのです。
- わらび餅の原料であるわらび粉について
- わらび粉の代用にはどんなものが使用できる?
- 片栗粉で作るわらび餅のバリエーション
今回は、こちらについて詳しく解説していきます。
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目次
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わらび粉は代用できる?
結論からいうと、わらび餅の原料であるわらび粉は、別のものでも代用が可能です。
わらび餅の原料であるわらび粉は、本来わらびの根に含まれるデンプンを時間をかけてじっくりと抽出するため、製造に非常に手間がかかる特徴があります。
また、わらびから抽出されるデンプンの量も限られているためとにかく希少価値が高くなりがち。
そのため、原料に大きなこだわりをもつ一部の店舗を除いては、わらび粉を100%使用してわらび餅を作るところはあまりありません。
代用可能!
わらび粉の原料として使用されるのは文字通り、山菜のわらびであることは先程解説しました。実は、わらび餅を作る際に必要なデンプンはわらび粉に限らず、別のものでも代用が可能です。
具体的には、さつまいもやタピオカなどから取れたデンプンを使用したり葛粉を使用することでも容易に代用が可能です。
市販のものは実はわらび粉で作っていない
現在、スーパーで購入可能なわらび餅や、ファミレスでデザートとして提供されるわらび餅。どちらも殆どがこの代用原料を使用して製造されたものになります。
純度100%のわらび粉は、原料コストが高く膨大な時間をかけて製造されます。そのため、コストに比例して価格も非常に高額です。
具体的には純度100%のわらび粉は、たった100gで販売価格1,500円を超えてしまう場合もあるようです。
そのため、わらび粉と比べて安価で手に入れやすい葛粉やタピオカなどを代用として使用することが多くなっているのです。
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わらび粉の代用として使えるものは?
わらび餅を家庭で作ろうと考えた場合に、代用出来る原料について解説します。
片栗粉で作れる
結論から言うと、わらび粉の代用としては片栗粉を使用するのが最も簡単な方法と言えるでしょう。
しかし、わらび粉を使用して作る場合と片栗粉を使用して作る場合は見た目に大きな差が生じます。
片栗粉で作ったほうが透明できれいになる
わらびを100%使用して製造したわらび粉は、見た目も黒っぽい色をしています。そのため、出来上がったわらび餅の色も同様に黒っぽいこんにゃくのような見た目になります。
それに対し、片栗粉やデンプンなどが原料となっているわらび粉を使用して作ったわらび餅は、白っぽく半透明に透き通った涼し気な色合いに出来上がることが特徴です。
普段からわたしたちが目にするわらび餅の色を想像してみると、ほとんど後者が当てはまりますよね。それだけ、片栗粉やデンプンを使用して作られるわらび餅が一般化していることがわかります。
片栗粉ならいろいろ味付けも出来る
片栗粉を使用して作ったわらび餅の特徴は、食感にも影響を与えます。わらび粉を100%使用したわらび餅と比べ、片栗粉を使用して作ったわらび餅のほうがコシの強さや弾力を感じやすいようです。
片栗粉を代用として作ったわらび餅であっても、手軽さや独特の食感を味わえる点は大きなメリットとなるため、選択肢として大いに一考の余地があるといっても良いでしょう。
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片栗粉で作るいろいろなわらび餅
家庭で気軽にわらび餅を楽しめるのが片栗粉を使用するメリットの一つ。いろいろな原料でアレンジを加えることでバリエーション豊かなわらび餅を作ることが可能です。
ここでは、4種類のわらび餅のアレンジを解説します。
コーヒーわらび餅
粉末コーヒーを少量の水で溶いてから片栗粉、水・砂糖とともによく混ぜたら中火にかけて再びかき混ぜます。そのまま成型してもいいですが、少しおしゃれに絞り袋に入れて大きさを調整するとまるで黒いダイヤのようなコーヒーわらび餅を作ることが出来ますよ。
お好みで生クリームやガムシロップなどで甘みを加えるとより食べやすくなります。
ミルクわらび餅
まずは、フライパンに砂糖や牛乳・片栗粉を入れてよく溶かしていきます。火力を弱めに抑えつつしっかりとかき混ぜて生地が一つになるまでまとめ、生地を一口大にスプーンで成型して余分な水気を拭き取れば出来上がりです。
ミルクを使用することで真っ白になった見た目は、わらび餅であることを忘れてしまうかも。
抹茶わらび餅
和菓子であるわらび餅と抹茶の相性は抜群です。片栗粉、砂糖・水に抹茶パウダーを適量加えたらしっかりかき混ぜたあとは加熱して固めていきます。日本人なら、思わずホッとしてしまうような鮮やかな緑色を是非味わってみてください。
麦茶わらび餅
わらび餅に麦茶?と思う人も多いでしょう。一見すると合わないイメージのするメニューですが、麦の香ばしい香りには食欲を増進させる効果もあります。夏の暑い時期など、食欲のないときに特にオススメのアレンジメニューです。
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まとめ
この記事をまとめると
- わらび餅の原料であるわらび粉は希少価値が高く、代用品が使用されることが殆どである
- わらび粉の代用品としては、タピオカや片栗粉などデンプンの手軽にでんぷんが抽出できるものが選ばれやすい
- 家庭で手軽にわらび餅を作る場合は片栗粉を使用するのが安値で便利
- 片栗粉を使用して作るわらび餅は、コーヒーや抹茶などで様々なアレンジが可能
いかがだったでしょうか。
暑い夏は、見た目にも涼し気なおやつが食べたくなる時期でもあります。片栗粉を使用すれば家庭でも簡単にわらび餅を作ることが出来るので、是非挑戦してみてくださいね。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
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