ふきを茶色く煮詰めて作られる「きゃらぶき」。ご飯のお供として一度は口にしたことがあるかと思いますが、初めて料理名を知った人も多いのではないでしょうか。
そんなきゃらぶきですが、自宅で簡単に作れることをご存知でしょうか。保存方法や栄養価は?そこで今回は
- きゃらぶきって何?
- きゃらぶきが固い?
- きゃらぶきの作り方や保存
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目次
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きゃらぶきって何?
「きゃらぶき」という料理名は聞き馴染みない方が多いのではないでしょうか。不思議な名前をしていますよね。ただ、馴染みのある「ふき」を用いていますので、いざ食べてみるとどこか懐かしさを感じます。
きゃらぶきとは
きゃらぶきとは「やまぶき」を甘辛く煮詰めた料理です。北の地方で生えている「秋田ふき」や、九州で生えている「つわぶき」で作ることもできます。
見た目は佃煮に似ており、長期間保存可能な料理です。地域としては近畿地方や中部地方で馴染み深い料理です。
語源や歴史
きゃらぶきの「きゃら」とはきゃら色という茶色がかった暗い黄褐色の色合いから来ているようです。きゃらとは「伽羅」という沈香木を指しています。東南アジアの植物で高級な香木として有名です。
ふきを醤油で煮詰めることできゃら色になることから、きゃらぶきと呼ばれるようになりました。
栄養や効能
炭水化物 3g
タンパク質 0.3g
ふきに含まれる栄養素
- 食物繊維
- カリウム
- ポリフェノール
- 期待できる効果
- 血圧低下
- 抗酸化作用
- 生活習慣予防
昔は痰を抑えて咳止めとして活用されていた様です。いずれも身体に良い成分ですので日々の食事に取り入れたいですね。
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きゃらぶきが固い?
きゃらぶきを食べて硬く感じたことはありませんか?ふきの種類やその個体の特徴など、様々な理由が考えられますが、一番可能性があるのは吸水不足であることです。ふきが硬いと感じたらきゃらぶきに限らず、ふき料理全般で対応できますので試してみてください。
原因は吸水不足
ふきが硬い原因は吸水不足が考えられます。煮詰める前に長めに水へ浸けることでふきを柔らかくすることが可能です。
硬いふきは細い傾向がありますが、水に浸けることにより太くなってきますので、しっかり吸水されていることが分かるかと思います。
水を吸い込ませて太く柔らかくする
硬いふきは水に浸けて水分を含ませることで柔らかくすることができます。あく抜きを行い、水に浸ける時間を長く設けます。半日ほど浸けることができれば十分でしょう。
あまり長時間浸けてしまうと、柔らかくはなりますが、ふきの風味が損なわれてしまいますので注意しましょう。
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きゃらぶきの作り方や保存
ご飯のお供に最適のきゃらぶきは自宅で作ることができます。冷蔵庫でも1か月保存可能と長期間の保存に適していますので作り置きにおすすめです。冷凍保存することもできますのでより保存期間を延ばすことができます。
ポイントとしてはどんなふきでも調理する際はあく抜きを行うこと。あくが多い植物ですのでしっかり抜いてください。
きゃらぶきのレシピ
- ふきを食べやすい大きさに切る
- ふきを茹でてあくを抜く
- 調味料をいれて煮る
- 汁気が無くなったら冷やす
1時間もあれば作ることができます。
出来上がったきゃらぶきに胡麻や昆布、輪切りにした唐辛子を乗せたり和えたりすることで、一味違うきゃらぶきを楽しむことができますよ。
おすすめアレンジ
作ったきゃらぶきはご飯のお供だけではなく、他の料理に加えても美味しくいただけます。きゃらぶきおすすめの料理をご紹介します!
チャーハン…ざく切りにして加える
おにぎり…細かく刻み、ご飯に混ぜ込む
卵焼き…細かく刻み、溶き卵に加える
冷ややっこ…豆腐の上に乗せる
保存は冷凍もOK
きゃらぶきは冷凍保存できます。ポイントは劣化を防ぐ為に、出来る限り空気に触れないようにすること。劣化を防ぐことで風味を保ち美味しく食べる事が出来ますよ。
一食分ずつ小分けにしてラップで空気を抜くように包み、密閉できる保存容器に入れてから冷凍しましょう。冷凍保存だと2か月ほど保存することが可能になりますが、冷凍焼けなどを避ける為にも早めに消費するようにしましょう。
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まとめ
「きゃらぶきの由来や活用方法」などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- きゃらぶきとはふきを煮詰めて作る料理のこと
- 低カロリーで食物繊維やナトリウム、ポリフェノールなどを含む
- ふきが硬い場合はたっぷりと水を含ませると柔らかくできる
- きゃらぶきは家庭で手軽に作ることができ、出来たきゃらぶきは他の料理に活用することが出来る
比較的短時間で作られ、長期間保存することができますので休日に作ると日々のご飯準備が楽になりそうですね。自分で作ることで、好きな硬さや味付けにすることができますのでおすすめです。作る際はご紹介したポイントを意識してみてください!
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