妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“きな粉牛乳”は妊婦さんが飲んでもいいのでしょうか?
妊娠中に牛乳を飲むと、胎児が牛乳アレルギーになったりアトピーになるという噂がありますが、影響は
あるのでしょうか?今回は、
- きな粉牛乳は妊娠中でも飲める?
- 栄養成分と妊婦への効果
- 牛乳で赤ちゃんがアトピーやアレルギーになる?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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きな粉牛乳は妊娠中に飲んでも大丈夫?
きな粉牛乳は、妊娠中でも飲めるオススメの飲み物です!その理由には、牛乳に含まれる“カルシウム”、“タンパク質”、“ビタミンB群”、そしてきな粉に含まれるタンパク質や“葉酸”にあります。
妊娠中不足しがちなカルシウム
妊娠中は、カルシウムが不足しやすいと言われています。葉酸のようにサプリで補う必要はありませんが、カルシウムは骨や歯の材料となります。
乳製品や小魚・大豆などに含まれる栄養素で、牛乳にも豊富にカルシウムが含まれています◎コップ一杯の牛乳(200g)で成人が1日に必要なカルシウム量の3分の1をまかなうことができるんです!
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ビタミンB群の各効果とは?
ビタミンB群の中でも、牛乳に含まれるB1・B2・B6には、妊婦さんにとってこのような効果があります。
- ビタミンB1…糖質をエネルギーに変える時に必要
- ビタミンB2…タンパク質の代謝に働き成長を促進
- ビタミンB6…鉄分の合成を高めてつわりの吐き気を軽減
どれもビタミンBですが、それぞれに異なる働きがあります。
妊娠中期以降はタンパク質量を増やして
タンパク質は体を作る上で欠かせない栄養素ですが、妊娠中は妊娠前よりも摂取量を増やす必要があります。妊娠初期・中期・後期それぞれの摂取目安量はこちらです。
- 妊娠前の成人女性…50g/1日
- 妊娠初期…50g/1日
- 妊娠中期…60g/1日
- 妊娠後期…75g/1日
妊娠中期以降、胎児の成長に合わせて摂取すべきたんぱく質量がアップします。1日50gだった妊娠前・妊娠初期よりも+10g必要量が増えて1日60gを、後期には1日75gを目安に摂ることが望ましいとされています。
葉酸は妊娠前の2倍以上必要
きな粉の原料である大豆に含まれる葉酸は、ビタミンB群に分類される栄養素の一つで妊娠前から摂取したい栄養素とも言われています。 妊娠初期の活発な細胞分裂のサポートをしたり、DNAの合成など胎児の発育に大きく関係する ためです。
妊娠前の2倍以上の葉酸が必要となるため、サプリでの補給もすすめられています。
妊娠中に牛乳を飲むとアレルギーやアトピーになる?
“妊娠中に牛乳を飲むと、赤ちゃんが乳製品アレルギーやアトピーになる”と言われることがありますが、これらに科学的根拠はありません。 牛乳は妊娠中でも安心して飲むことができます◎ お腹の赤ちゃんへの影響を考えて妊娠中に牛乳を飲むのを控える方もいるようですが、妊娠期に乳製品を控えてもアレルギーやアトピーの発症を防ぐことには繋がりません。牛乳には栄養素が豊富に含まれているので、積極的に食事に取り入れたい飲料です。
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きな粉の食べ過ぎは太る?
「きな粉は食べ過ぎると太る?」と疑問に思われることがありますが、きな粉のカロリーは低いので食べても太る食品ではありません◎
1日のきな粉の摂取量目安は、大さじ2杯(約30g)ほどです。カップ1杯の牛乳に大さじ2杯程度であれば、毎日食べても体に影響が出ることはないので安心しましょう。
下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- きな粉牛乳は妊娠中でも飲める!
- 牛乳に含まれるカルシウム:骨の形成をサポート!
- 牛乳に含まれるタンパク質:エネルギー作りには欠かせない栄養素!
- 妊娠中に牛乳を飲むことで赤ちゃんがアレルギーやアトピーになることはない!
牛乳にはタンパク質やカルシウムが豊富に含まれているので、栄養不足になりがちなつわり中にもオススメの飲み物です。飲むことで胎児がアレルギーを生じたり、アトピーになるということには繋がらないので、安心してください。
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