腐った牛乳を飲んだら食中毒になる?症状は飲んで何時間後にでる?

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする、という人は多いですが、何が原因でお腹を壊してしまうのかきちんと把握していますか?普段は大丈夫なのにお腹を壊したりすると、食中毒かな?と心配になりますよね。そこで今回は、

  • 牛乳でお腹を壊す理由

  • 腐った牛乳はお腹を壊す?

  • 飲んでから何時間で症状が出るの?

  • 牛乳の賞味期限はどのくらい?

という疑問を解決していきます。

 

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腐った牛乳を飲んだら食中毒になる?

いつも牛乳を常備しているご家庭でも、その時々によって消費量がまちまちで賞味期限を過ぎてしまったり、腐らせてしまうことがありますよね。腐っている牛乳は危険なのでしょうか?詳しく解説していきましょう。

エンテロトキシン

牛乳は腐る原因の1つに、開封後の牛乳に雑菌が混ざることが考えられます。牛乳パックを開封すると、空気中の菌が入っていきますよね。食中毒菌である「黄色ブドウ球菌」は、人間の皮膚や空気中にいるありふれた菌で、開封後の牛乳に混入していきます。

そして、時間の経過とともに繁殖し、「エンテロトキシン」という毒素を生成します。エンテロトキシンは酸に強い特徴があり、胃酸でも死滅しないため、腸から吸収されて嘔吐などの食中毒症状を引き起こすのです。

これが、黄色ブドウ球菌による食中毒のメカニズムなんですよ。黄色ブドウ球菌を牛乳に混入させないためのポイントをまとめておきましょう。

  • 食器・調理器具は清潔なものを使う
  • しっかり手を洗ってから牛乳を注ぐ
  • 開封後の牛乳は雑菌が繁殖する前に消費する
  • 牛乳パックの注ぎ口を手で触らない

牛乳パックの注ぎ口を手で触ってしまうと、黄色ブドウ球菌が付着すると、パック内の牛乳に混入してしまう恐れがありますので注意しましょう。菌を繁殖させないためには清潔にし、菌が繁殖する前に使い切ることが大切ですよ。

症状

エンテロトキシンの食中毒症状は次のようなものです。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 発熱

ほとんどの場合は軽症で、腹痛や下痢になり、数時間で自然治癒していきますが、高齢の方や小さなお子様などの免疫力が低い人は重症化したり発熱したりすることがあります。

飲んで何時間後に発症する?

牛乳を飲んでエンテロトキシンによる食中毒症状は、摂取してから30分~6時間ほどで発症します。もしも牛乳を飲んで数分~数時間後に下痢をした場合は、下痢止めなどを飲まず、体外から出し切ってしまった方が早く治ることもあります。

水分補給をしながら様子をみて、なかなか症状が治まらない場合は内科を受診しましょう。

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牛乳は腐ったらどうなる?

牛乳は加熱せず飲むことも多い食品ですから、知らないうちに腐っていて口にしてしまうことを考えると怖いですよね。ここからは、牛乳が腐っているサインをご紹介していきましょう。

見た目

  • 分離している
  • ドロドロになる
  • ブツブツと固形の塊がある
  • 加熱すると泡立つ

牛乳が腐ると水分と脂肪分が分離して、ドロドロになったり、塊ができたりします。また、加熱すると沸騰していないのにブクブクと泡立つこともあります。牛乳を注いだときや調理しているときに見た目がおかしいと感じる場合は、腐っている可能性が高いので食べない方が無難ですよ。

  • 酸っぱい
  • 苦い
  • 腐っている味

腐っている牛乳は味も変化します。腐っている食品は、菌が繁殖して酸性に傾くため、酸っぱいと感じます。

因みに、同じ微生物の働きでも人間にとって都合のいいものは「発酵」、人間にとって害のあるものは「腐敗」といい、牛乳が発行してできるヨーグルトやチーズは食べても問題はありません。しかし、牛乳が腐敗したものは食中毒になる恐れがあるので食べてはいけませんよ。

匂い

  • 酸っぱい臭い
  • 雑巾のようなにおい

牛乳が腐ると雑菌が繁殖していて酸っぱい臭いや腐敗臭がします。新鮮な牛乳はほとんど無臭なので、臭いがおかしいなとすぐに気が付くことができますよね。少しでも臭いが変だなと感じたら飲まずに捨ててしまいましょう。

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牛乳の保存期限は?

では、牛乳が腐る前に使い切るにはどのくらいの期間で消費すべきなのでしょうか?開封前の賞味期限と、開封後の消費期限を解説していきましょう。

賞味期限

未開封の牛乳の賞味期限はおよそ1週間です。賞味期限とは美味しく食べられる期間のことをいいますので、未開封であれば多少過ぎても問題ないのですが、開封してしまうと記載されている賞味期限そのものが無効となります。

また、賞味期限は産地やメーカーにもよりますので、購入する時は賞味期限をしっかりチェックしましょう。

消費期限

牛乳は賞味期限が記載されているものが多いので、明確な消費期限は定められていません。

消費期限は安全に食べられる期間のことをいい比較的日持ちのしない食品に設けられる期限です。ですから、強いていうならば牛乳の消費期限は、開封後2~3日といえますね。

また、開封未開封に限らず、牛乳は常温保存できません。10度以下の冷蔵庫に保存するようにしましょう。

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まとめ

いかがでしたか?腐った牛乳は飲むと食中毒になるリスクが高いことが分かりましたでしょうか?今回の内容を今一度まとめておきましょう。

この記事をまとめると

  • 牛乳は開封後に雑菌が入って腐る

  • 腐っている牛乳は臭いや味・見た目に変化がある

  • 腐った牛乳による食中毒の主な原因は黄色ブドウ球菌

  • 牛乳による食中毒の症状は嘔吐や下痢・腹痛など

  • 開封後の牛乳は2日~3日程度しか日持ちしない

黄色ブドウ球菌は人間の皮膚などにいるありふれた菌なので、完全に防ぐのは難しいですよね。開封した牛乳はできるだけ早く消費するようにしましょう。