人気のエスニック料理のひとつで米粉の麺を使ったパッタイ。この料理名の意味や特徴をご存知ですか?また似た料理が他にもありますが、その違いは?そこで今回は
- パッタイはどんな料理?
- どんな麺が使われる?代用品は?
- 麺はどこで買えるの?
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目次
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パッタイとはどんな料理?
まずはパッタイの基本情報からご紹介します。
特徴
パッタイとはタイ発祥の料理で、米粉で作った麺と具材を独特の調味料で甘酸っぱく味付けした、タイ風焼きそばのことです。
パッタイに使われる麺は、センレックと呼ばれる米粉を使ったビーフンの一種です。
麺と一緒に炒める具材はエビやもやし、エシャロット、干しエビ、豆腐、ニラ、卵などが定番です。
これらの具材と麺をナンプラーやタマリンド、ココナッツシュガーなどで炒め、ナッツやパクチーをトッピングして完成します。
タイ料理の多くは自分好みの味に調節することができます。パッタイにもライムや香草が添えられることが多いです。
酸味を加えたいならライムを搾り、辛みを出すために調味料を加えることもあります。
意味
「パッ」には炒めるという意味が、「タイ」は国名であるタイランドを意味します。
つまり「パッタイ」という料理名は「タイの炒め料理」という意味なのです。
辛さを調味料で調節できるパッタイは、屋台でリーズナブルに提供されるものから高級レストランで豪華な具材を盛り付けて出されるものまで、さまざまです。
パッタイはタイ料理を代表する国民食と言えるほど、タイ国内で親しまれています。
どんな味?まずい?美味しい?
パッタイは甘酸っぱい味わいとエスニック風な香りが特徴的な麺料理です。
独特の味わいを表現するのに欠かせないのがタマリンドやナンプラーと言った調味料で、本格的なパッタイには必ずと言っていいほどこれらが使われています。
- ナンプラー ・・・ カタクチイワシなどの小魚を主原料とした魚醤のことで、独特の香りが特徴的
- タマリンド ・・・ マメ科の果物のひとつで、果肉をペーストにしたものを酸味付けのために使用
麺はもちっとした平打ち麺で、甘酸っぱいソースが絡みやすくなっています。
パッタイはタイ料理の特徴である「甘い」「酸っぱい」の両方が同時に押し寄せてくる、独特の味付けです。
エスニック料理と言えば、な味付けなので好きな人にはたまらない料理だと言えますね。
フォーとの違い
フォーの麺とよく似ている気がしますが、実は食感がまったく違うのです。
フォーの材料にはタピオカ粉が使われていることがよくあります。この食感はパッタイには向きません。
パッタイに使われる麺は米粉100%のものが一般的。もちっとした米粉麺こそがパッタイなのです。
麺はどこで売ってる?
フォーはスーパーなどでも売られていますが、パッタイはあまり見かけませんよね。
パッタイはカルディなどの輸入食品店で購入することができます。
またタイ料理屋さんに行くと現地のパッタイが販売されていることもあります。ぜひチェックしてみてくださいね。
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パッタイに使う麺の種類
パッタイに使われる麺は米粉麺。一番オーソドックスなのはセンレックですが、実は他にも麺の種類はたくさんあるんです。
センチャン
パッタイ麺の聖地である、チャンタブリー県で製造された麺のこと。独特の強いコシが特徴です。
製造過程で天日干しをしたり3種類の米粉を使用することで、独特のコシが生まれるそうです。
パッタイのレストランでも、本格的なお店はこのセンチャンを使っていることが多いのだとか。
センチャンを使ったパッタイは「センチャンパットプー」という料理名で、意味は「炒めたカニをセンチャンと合わせた料理」。
その名の通り具材にカニが使われています。またパッタイに入っている豆腐や卵は使用しません。
ウンセン
ウンセンとは春雨のこと。タイ料理では定番で、ほとんどのお店で定番のセンレック以外にウンセンは用意があります。
日本で春雨と言えばなんとなく脇役のイメージがあり、それほど頻繁に食卓に並ぶものではないように思います。
一方タイでは日常的に春雨を使ったメニューが食べられています。惣菜屋台の定番メニューにもたくさんの春雨メニューが。
パッタイの麺だけでなく、ガパオの具としても春雨は使われているんですよ。
またタイのスーパーでは、日本のうどんや蕎麦の感覚で「生春雨」が売られています。
日本で生の春雨が手に入る機会はなかなかないと思いますが、モチモチでこっしりとした生春雨の食感は乾燥春雨とは比べ物にならないおいしさです。
センコラート
コラートとは、ナコンラチャシマー県の通称です。その名の通りコラートで作られた麺のこと。
パットミーコラートという料理があり、これはナコンラーチャシーマー県(通称コラート)の郷土料理です。
見た目はパッタイに似ていますが、パッタイよりも具が少なめで豆腐やエビも入りません。
コラート地方は昔からコメがよく採れたので、米を麺にして食べていたそうです。
手軽に使える材料として米粉麺が根付いており、お祝い事や式典などでも出されたほど。
パッタイよりは少し醤油が強めで、唐辛子の辛さも効いています。パッタイよりも大人の味というところでしょうか。
フォー
タピオカ粉が入っているため弾力のある食感。パッタイ麺よりフォーの方が手に入りやすいので、代用されることが多いのではないでしょうか。
本場のパッタイとは違いますが、フォーの麺がお好みならじゅうぶんおいしく食べられると思います。
パッタイよりも弾力があって硬めの麺は食べ応えも抜群ですよ。
スパゲティ
普通のスパゲティのことで、小麦粉で作られた麺。家庭に常備してあることが多いので、代用品として扱いやすいと思います。
麺がまったく違うものなのでパッタイとは異なるかもしれませんが、パッタイ風パスタだと思えばエスニック風の味付けがとてもおいしくクセになりますよ。
普段食べなれている麺なのでもちろんこれはこれでおいしいのですが、米粉のモチモチした食感は味わえません。
本場のパッタイを求めている人からしたら、少し物足りないかもしれませんね。
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まとめ
本場のパッタイが食べてみたくなったのではありませんか?
この記事をまとめると
- パッタイとは、米粉麺で作るタイ風焼きそばのこと
- フォーとは似ているけど違う!本場の味はセンレック麺で
- 甘酸っぱい味付けがクセになる、タイ料理の定番メニュー
今回はパスタでの代用をご紹介しましたが、家庭にあるどんな麺でも作ることができます。
ぜひパッタイ風麺を作って、自分好みのものを見つけてくださいね。
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