発酵食品のぬか漬けは、昔から健康に良いと注目されており、ご自宅でも手作りされる方が多いですよね。おばあちゃんの糠漬けや、母の糠漬けとも言われ、家の味を代々受け継いでいるご家庭も多いのではないでしょうか。
今回は、ぬか床に水分が多くなってしまった際の対処法について紹介していきます。ぬか床は食材に含まれる水分が外に出るため、使用回数が増える度に水気を帯びてくるものです。
そのままにしているとカビが生えてしまったり、雑菌が繁殖する原因にもなります。ぬか床の水分のバランスを整えるためにはどうしたら良いのでしょうか?そこで今回は、
- ぬか床に水がたまると?
- ぬか床の水抜きには高野豆腐
- 水取りに使った高野豆腐の使い道
これらのテーマで、ぬか床の水分を取り除く方法について紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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ぬか床に水がたまると?
ぬか床の水分が増えてくるとどうして悪いのでしょうか?ぬか床に水がたまると発生する悪影響について紹介していきます。
漬物が腐る
ぬか床は水分と塩分のバランスがとても重要で、このバランスが崩れてしまうと雑菌が繁殖してしまい、ぬか床が腐ってしまいます。当然腐ったぬか床に野菜を漬ければ、その糠漬け自体も腐ってしまいます。
乳酸菌のバランスが悪くなる
ぬか床は塩分と水分のバランスが崩れてくると、次第に水分の割合が多くなり乳酸菌が大量に発生します。このように多くの乳酸菌が発生すると、ぬか床は酸性に近い成分となり、雑菌は繁殖できなくなります。
しかしこの状態からさらに水分が多くなると、次第にぬか床の表面に白い膜を張った水分が出ることがあります。これを産膜酵母と呼びますが、産膜酵母は乳酸を消費してしまいます。
するとぬか床のphがアルカリ性に傾きだし、ぬか床内に雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。このバランスを崩さないためにも、ぬか床の水分量には気を配る必要があるのです。
塩分濃度が減る
ぬか床に水分が増えると、次第に塩分濃度が低くなってきます。最近は健康需要も高まり、減塩の糠漬けなども推奨されていますが、基本的にはぬか床は塩気が強くないと腐ってしまいます。
塩分濃度が下がることで雑菌などが繁殖しやすくなってしまうためです。
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ぬか床の水抜きには高野豆腐
ぬか床に水が溜まってしまった場合の対処法は様々ありますが、今回紹介する方法は「高野豆腐」を使用して水抜きをする方法です。いったいどのように行うのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
高野豆腐が水取りに使える理由
高野豆腐は煮物などのメニューで使用されることも多く、お出汁を吸って美味しくなりますよね。実はぬか床に高野豆腐を入れると、スポンジのようにぬか床の水分を吸収してくれるんです!
高野豆腐は水に浸けると大体6倍ほどの重さまで戻ります。そのため糠の水分をグングン吸収してくれますよ。水気を吸った高野豆腐は、そのまま調理することで食べることも可能ですよ♪
水取りに使う方法
ぬか床の水気取りに高野豆腐を使用する場合は、乾燥した状態の高野豆腐をそのままぬか床に入れるだけです。とても簡単ですよね。大体2~3日程度すると、水分を吸収し、大きくなった高野豆腐が出てくるはずです。
先ほど紹介した通り、高野豆腐は水分を吸収して大きくなりますから、容器の大きさを考慮してカットしてから入れた方がよい場合もあります。容器の大きさに合わせて柔軟に行ってくださいね。
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水取りに使った高野豆腐の使い道
ぬか床の水分を吸って大きくなった高野豆腐は、そのまま調理することで食べることができます。ただし水分が多く出ているということは、ぬか床が発酵しており酸味が強くなっている場合が多いです。
中には糠の酸味が強く、食べずに捨てる方もいますから、食べられないと思ったら無理に食べなくても大丈夫です。好みに合わせて調理してみてくださいね。
煮物に
ぬか床に含まれる水分は、ぬかの旨味がたくさん含まれています。旨味タップリの水分を吸収した高野豆腐を使って煮物をすると、酸味と旨味が加わりとても美味しいですよ♪
肉そぼろ風に
ぬか床の水気取りに使用した高野豆腐を細かくして、「肉そぼろ風」に仕上げるレシピもあります。酸味と甘じょっぱさが相まって、美味しそうですよね♪作り置きも可能ですので、お弁当などの材料に使えて便利です。
まとめ
今回は、ぬか床の水気取りに高野豆腐を使用する方法について詳しく紹介していきました。
この記事をまとめると
- ぬか床の水気が多くなると、ぬか床が腐ってしまう
- ぬか床の水気取りには高野豆腐が簡単でおススメ!
- ぬか床の水気を吸った高野豆腐はそのまま調理して食べられる!
いかがでしたか?ぬか床の水気取りに悩んだら、高野豆腐を入れてみてください。とても簡単で便利ですよ♪ぬか床の水気取りについての知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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