最近、美容健康に効果があると注目を浴びている「酒粕」。日本酒を絞る際に必ず出る副産物ですが、栄養が豊富で、美肌効果やコレステロールの低下などにも効果があると言われ、もはや「粕」と呼んで良いのかと疑問に思うほど、その価値は見直されています。今回は、
- 酒粕ペーストとは?
- 酒粕ペーストの日持ちはどれくらい?
- 酒粕ペーストは腐るとどうなる?
- 酒粕ペーストの保存方法
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目次
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酒粕ペーストとは?
栄養豊富で、料理にコクを与えてくれる酒粕。塊状の酒粕は、料理に使う際にほぐして使いますが、酒粕に水(お酒の場合もあり)を加えて柔らかいペースト状にしたものが「酒粕ペースト」です。ペーストにすると料理に使いやすくなります。市販されているものもありますが、実は自宅でも簡単に作れます。
使い道
酒粕をシチューやポタージュ、パスタソースなどに加えると、コクと風味を出すことができます。板粕のままでは使いづらいため、酒粕ペーストにしておくと調味料として大活躍できます。
酒粕ペーストの作り方は、
- 板粕を細かくカットし、酒粕100gに対して水50mlを入れ、電子レンジで40秒加熱します。
- フォークなどで潰せば酒粕ペーストのできあがりです。
酒粕ペーストは洋風メニューだけでなく、もちろん和風メニューにも活用できます。粕汁はもちろん、豚汁、白和、豚肉のグリルなど、アレンジは自在です。
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酒粕ペーストの日持ちはどれくらい?
酒粕は賞味期限の設定がない食品です。アルコールを含んでいるため、基本的に腐敗せず熟成していく発酵食品になります。
常温
購入した酒粕ペーストは、常温保存で未開封だと3~6ヶ月日持ちします。開封すると一気に熟成が進むため、2週間以内に使い切るか冷蔵か冷凍保存にしましょう。
冷蔵
酒粕ペーストを冷蔵庫で保管すると1ヶ月ほど日持ちします。
冷凍
酒粕ペーストを保存袋に入れ密閉して冷凍庫へ。上手に冷凍できていれば約1年日持ちします。1年以上経っても保存状態が良ければ腐ることはありませんが、風味は落ちているので、1年以内には食べ切ることをおすすめします。
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酒粕ペーストは腐るとどうなる?
酒粕は熟成が進むと色が変わります。冷蔵庫へ保存していても、ゆっくり熟成しているため色が変わることもあります。
ピンク色・黄色なのは食べられる?
酒粕の中には生きた乳酸菌や酵母がいるため、保存温度が高いと微生物の活動によって熟成が進み、白⇒ピンク色⇒黄色⇒茶色⇒こげ茶色と色が変わります。
ピンク〜黄色の酒粕ペーストを使うのに適した料理は、肉や魚の粕漬け、お菓子(クッキー、ケーキ)などになります。
茶色く変色したものは?
酒粕ペーストが茶色く変色するのは熟成が進んだ証拠です。腐ったわけではないので、捨てないでください。ちなみに、茶色に変色した酒粕ペーストは、漬物、味噌汁、クリーム系の料理(グラタン、シチュー)に使うのが良いでしょう。
酒粕は色が濃くなるにつれて味や香りが濃くなりますので、食材に酒粕の風味をつけたい場合は色の濃い酒粕を使うと良いでしょう。
・カビが生えている ・腐敗臭がする
酒粕ペーストの保存方法
酒粕をペーストにすると水分が増えるため、冷蔵もしくは冷凍の保存をお勧めします。
冷蔵保存
酒粕ペーストを保存容器へ入れ、冷蔵庫で保管します。手作りした場合は煮沸消毒をした清潔なガラス瓶などに酒粕ペーストを詰め、購入した場合はパッケージの上からさらにフリーザーバッグへ入れて2重にして保存するといいでしょう。
空気に触れると変色したり酸化によって風味が落ちるため、できるだけ空気に触れないように気を付けましょう。
冷凍保存
ペースト状の酒粕を冷凍保存する場合は、保存袋に入れて薄く広げて冷凍します。使う時は必要な分だけ清潔なスプーンなどで取り出します。または、製氷皿などの小分けにできる容器に入れて冷凍し、凍ったらバラバラにしてフリーザーバッグへ入れ、冷凍しておくと便利です。冷凍した日付を明記するのも忘れずに。
まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 酒粕ペーストは、酒粕に水(お酒の場合もあり)を加えてペースト状にしたもの
- 酒粕ペーストの日持ちは常温・未開封で3~6ヶ月、常温・開封済みで2週間、冷蔵で1ヶ月、冷凍で約1年
- 酒粕ペーストは腐るとカビが生える、腐敗臭がする
- 酒粕ペーストは水分があるため、冷蔵もしくは冷凍保存がおすすめ
「カス」と呼ぶにはもったいないくらい、栄養豊富で美容と健康に嬉しい酒粕。便利なペースト状にして上手に保存し、毎日のお料理に手軽に取り入れてみてください。
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