パンなどが安い時に大量に購入することがありますが、一気に食べきれる量ではありません。そのまま常温保存をすると日持ちがせず、時期によってはカビが生えたり傷んでしまうことがあります。
- パンの日持ち・消費期限はどのくらい?
- パンのカビを防ぐ方法とは
- 正しい冷凍方法・解凍方法について
パンを無駄にしないための方法である冷凍保存ですが、正しい冷凍保存の方法をしなければ意味がありません。冷凍保存とカビなどを防ぐ方法について紹介していきます。
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目次
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パンの日持ち・消費期限
食パン・総菜パン、手作りパン、パンといってもその種類はたくさんあり、消費期限もそれぞれ異なってきます。それぞれの消費期限と腐った時にはどんな状態になるのか確認していきましょう。
市販の場合
市販の食パンなどは製造日から4~5日が消費期限になります。
ここでちょっと気になるのが、最近人気のある「生食パン」です。生食パンなどは消費期限が早いのかな?と考えてしまいますが、生食パンで有名な「乃がみ」などでは「常温保存で96時間(4日間)」が消費期限として紹介されています。生食パンだから消費期限が早くなるということでもないようですね。
出典:「生食パンの消費期限は」?|高級「生」食パン専門店乃がみ
惣菜パンの場合
総菜パンの場合、加工された食材が使われているので消費期限は普通のパンよりも短くなります。スーパーで販売されているような総菜パンは2~3日が消費期限になります。2~3日の消費期限ではありますが、油で揚げたり生野菜や生ハムを使っていることもあるので、購入した当日または翌日までには食べきりましょう。
手作りの場合
手作りパンでも消費期限は大きく変わることがありません。3~4日以内に食べるようにしましょう。ただし、総菜パンなどの場合はできるだけ当日または翌日中に食べきることをおすすめします。
腐るとどうなる?
パンが腐ってしまう原因は
- 菌
- 水分
- 高温
この3つの条件で腐ってしまったりカビが生えてしまいます。この3つの条件が重なる時期「梅雨」の時期にパンを腐らせてしまったことはないでしょうか?
パンが腐ってしまった時には
- カビが生える
- 糸が引く
- 酸っぱい臭いがする
- 味に違和感がある
などの見た目と臭いで腐っていると判断することが可能です。このような状態になっている時は、食べるのやめて捨ててください。
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パンのカビを防ぐ方法
せっかく購入したパンが食べられなくなってしまうのはもったいないです。パンのカビを防ぐ方法はないのでしょうか?
冷蔵保存をおすすめしない理由
まず、保存する場所を選ぶ時、冷蔵保存は避けてください。冷蔵保存をすると、腐る原因になる「水分」が発生してしまいます。このことによって、カビが発生しやすくなります。実は冷蔵庫内にはいろいろな菌が存在するので、水分と菌がパンに付着し、腐らせてしまう可能性があるので、冷蔵保存はできるだけ避けましょう。
惣菜パンなどの場合、冷蔵保存で販売されているので、そのまま保存をしても良いですが、長期保存は避けましょう。
冷凍の場合はカビを防げる?
結果からいえば「冷凍保存をすればカビの発生を抑える」ことが可能です。カビも防ぐことが可能であり、味を落とすこともないので、パンは冷凍保存をすることが一番良いといえます。
すでに消費期限が過ぎている場合や季節によっては、冷凍保存後にカビが発生する(冷凍保存前にカビが既に発生していた)可能性もあります。冷凍保存をする時には正しい冷凍保存方法で保存をしましょう。
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正しい冷凍方法・解凍方法
冷凍保存をしていても、正しい冷凍保存方法で冷凍しなければ腐ったり味をおとしてしまいます。正しい冷凍方法と解凍方法を紹介します。
冷凍保存が向いているパン
ほとんどのパンは冷凍保存が可能です。
- イモ類
- 生クリームを使ったパン
- ゆで卵
- 生の果物
これらを利用したパンは、冷凍保存をおすすめしません。イモ類やゆで卵の黄身をつぶしたりしている場合は、冷凍保存をしても問題はありませんが、そのままの状態のときは冷凍しないようにしましょう。
冷凍保存の手順
個包装されているパンとそれ以外のパンで、冷凍保存の方法は異なります。
- 個包装されている場合…
開封はせず、そのままの状態で冷凍保存袋などに入れて冷凍保存する
すでに密封されているので、そのままの方が菌や水分の侵入する可能性が少ない - 個包装されていない場合…
密封させるために、1つずつラップで包む
冷凍保存袋に入れて(包んであるので複数個一緒でも大丈夫)冷凍保存する - 焼き立てのパン…
冷ましてからラップに包んで冷凍保存する
できれば他のパンと分けて冷凍保存をしましょう(水分が出る可能性がある)
保存期間
冷凍保存をした場合の保存期間は2週間であり、解凍したパンは当日または数日内に食べきるようにしましょう。一度解凍したパンを再度冷凍したいと思う場合、水分が増えてしまいますのであまりおすすめはしません。
冷凍する時は、1斤でカットされていない食パンなどの場合、食べる量にカットして個包装して冷凍しましょう。
冷凍焼けとは?
パンだけではありませんが「冷凍焼け」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。冷凍焼けとは、食品内の水分が抜け、油脂が酸化して食感、風味が落ちてしまうことです。
- ビニールっぽい臭いがする
- 冷凍庫を思わせる味がする
などの状態が「冷凍焼け」の状態となります。冷凍する際にラップで包む方法を紹介していますが、ラップで包んだ後必ず冷凍保存袋に入れて保存するようにしましょう。
解凍方法
冷凍したパンを解凍する場合、パンの種類によっても解凍方法が異なります。
- 食パン…トースターでトーストが簡単
- クロワッサン…加熱はせず、トースターの余熱で温める
- メロンパン…アルミホイルを被せて、低温で10分くらい焼く
- サンドイッチ…自然解凍をする食べる4~5時間後が食べごろ
- 厚切りパンなど…一度レンジで加熱してからトースターなどで焼く
自然解凍も可能ですが、水分が出てしまいしっとしたパンになってしまうので、焼いて食べることを前提として焼くようにしましょう。サンドイッチの場合は、水気の多い食材を使わなければ冷凍保存が可能なので、レタスやトマトなどの野菜などは避け、ジャムやハム、スライスチーズなどを冷凍保存してお弁当に詰めることもできます。
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まとめ
パンは冷凍保存するとカビが生えにくくなるのか?正しい冷凍保存と解凍方法について、紹介してきました。
この記事をまとめると
- パンの賞味期限は4~5日、生食パンで3~4日、手作りのパンも消費期限は変わらない
- 購入後すぐに冷凍保存すると、腐る原因となる「菌・水分・高温」を防ぐことができる
- パンはすべて個包装(ラップなどで包む)して、冷凍保存袋で保存し、解凍はトースターで焼き直しをする
パンは水分や高温によってカビが発生したり腐ったりするので、食べ切れない場合は早めに冷凍保存すると2週間以上保存ができます。
解凍時も味が落ちることがないので、ぜひ試してください。
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