酒粕を使うと漬物を作るための「粕床」も作ることが出来ます。しかし、この粕床は非常にデリケートなものなので、日持ちしにくいものだとも言われます。今回はこの「酒粕の粕床」について、以下のような事を詳しくまとめていきます。
- 酒粕って何?
- 粕漬けとは?どうして粕漬けにするの?
- 粕床の日持ちはどれくらいなのか?
こんな内容になっています。記事を最後まで読んで、あなたも粕漬けが作れるようになってしまいましょう。粕床を作るのは、非常におすすめです。
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目次
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酒粕とは?
まずは、「そもそも酒粕とは何なのか?」というところから見ていきましょう。
清酒製造のときに出る残り
酒粕とは「清酒を作った際にアルコールと水分を搾り取った粕」になります。清酒はお米に米麹をまぜ、発酵させてアルコール成分を産み出しますが、そのアルコール分を最後に搾り取ると、清酒と「酒粕」に分かれます。
酒粕にはお米には無い栄養成分が沢山入っているので、古くから日本では料理に活用されてきたのです。
非常に栄養価が高い
前述した通り、酒粕は非常に栄養価が高いです。それは、お米を発酵させる段階で、お米には無い成分を産み出せるからです。この栄養素を期待して、日本では伝統的に酒粕が食べられています。
酒粕に含まれる栄養素
具体的に酒粕に含まれている栄養素は以下のようなものです。
- 食物繊維
- たんぱく質
- ナイアシン
- 葉酸
- アミノ酸
これらの栄養素は、お米の状態の時と比べて10倍以上に膨れ上がる物もあります。特に食物繊維などはお米の状態の時の17倍にまで膨れ上がります。お米をそのまま食べるよりも、酒粕にした方が圧倒的に多く食物繊維を摂取出来ます。
また、うま味成分である「アミノ酸類」も一気に増えるため、昔から「食材を美味しくするため」に酒粕は漬物などにも使われてきたのです。
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粕漬けとは
そんな酒粕を使って作る漬物が「粕漬け」です。粕漬けにはどんな特徴があるのか?ざっくりと特徴を見ていきましょう。
酒粕に漬ける保存食
粕漬けとは簡単に言うと「酒粕につけて食べる保存食」です。野菜などは、生のままで放置すると、翌日にはすぐにしなびてしまいます。しかし、酒粕で作った「粕床」に漬け込むことで、何日も保存させることが出来るのです。
なので、日本では昔から粕漬けの状態にして、野菜を日持ちさせる方法が行われてきました。
酒粕に漬けると美味しくなる
さらに、酒粕に野菜や魚などを漬けると「美味しくなります」。なぜなら、酒粕にはお米には無いうま味成分の「アミノ酸」が大量に含まれているためで、このアミノ酸が作用して、漬け込んだ食材のうま味成分を何倍にも膨れ上がらせてくれるのです。
酒粕に漬けると言う事で、特有の香りはついてしまいますが、食材の美味しさは確実に高まるので、一度チャレンジをしてみられることをおすすめします。
臭みが消える
また、酒粕を使って粕漬けの状態にすると、魚や肉、野菜が持っている「臭み」が消えます。酒粕のアミノ酸などの成分がうまく作用して、臭みを消してくれるためで、特に魚を漬け込んだ時にはこの効果を非常に強く実感できるでしょう。
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粕床の日持ちはどれくらい?
実際に家庭で作った粕床は「どれくらい日持ちする物」なのでしょうか?保存方法などに合わせて、日持ちの日数を見ていきましょう。
冷蔵保存の場合
粕床の最もポピュラーな保存方法は「冷蔵保存」です。しっかりと密閉したタッパーなどに粕床を入れ、そのまま冷蔵庫で保存します。冷蔵庫で保存した場合は「約一週間」が保存期間の目安です。
確かに、粕床は腐りにくい物なのですが、発酵させて漬物を作る物なので、手に付いた雑菌などが繁殖してしまうデメリットもあります。雑菌が増殖し始めると、酸っぱいにおいが漂いだしたり、舐めてみると酸味を感じるようになります。
こんな症状が現れた粕床は腐っているので、残念ですが廃棄するようにしましょう。一週間以内に、粕漬けを作るのが重要です。
冷凍保存の場合
粕床は冷凍保存することも出来ます。冷凍保存する時は、ジップロックなどの密閉性の高いフリーザーパックに入れて冷凍するのがおすすめです。空気と触れる面積を小さくした方が、腐りにくいでしょう。
冷凍庫で粕床を保存した場合は「約一カ月程度」は保存が出来ます。長期的に粕床を使う事がないのであれば、一旦冷凍保存するのもおすすめです。解凍する時は、事前に冷蔵室に移して解凍しましょう。
水分が多いと腐りやすい
粕床を出来るだけ長持ちさせたいのであれば「水分を取り除くこと」が重要です。粕床は、3回くらいまでは使いまわせると言われていますが、食材から出た水分がたくさん残っていると、日持ち日数が急激に減ります。なので、漬物を作るたびにしっかりと水分を取り除くようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は「粕床の日持ちってどれくらいなのか?」ということを詳しく解説してきました。最後に記事内容をざっくり振り返っておきましょう。
この記事をまとめると
- 酒粕には体にいい栄養素が沢山
- 粕漬けを作ると、長期保存が出来、美味しくなる
- 粕床は一週間程度で使い切るのが大切
こんな内容になっていました。あなたも早速酒粕を買って、粕床作りにチャレンジしてみましょう!簡単に漬けられるのでおすすめです。
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