お菓子作りや化粧品など、様々な場所で使用されているカカオバター。原料となるカカオ豆に40~50%程度含まれている、植物性の油脂を加工して製造した食品です。
淡いクリーム色の見た目で、カカオと名前がついてはいますがほとんど無味無臭の商品が多い事が特徴です。。今回は、カカオバターとアレルギーとの関係性について解説していきます。
カカオバターは名前の通りカカオを原料としていますから、カカオアレルギーの方は避けているという方も多いでしょうが、実はそうとも限らないのです。そこで今回は、
- カカオバターによるアレルギーはある?
- カカオバターアレルギーの主な症状
- カカオバターの食べ過ぎは体に悪い?
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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カカオバターによるアレルギーはある?
カカオバターとはカカオ豆に含まれる脂肪分を原料として製造した植物性のバターです。カカオという名前は付いていますが、成分自体は大きく違いがあります。カカオバターでアレルギーを引き起こすことはあるのでしょうか?
原因成分
カカオバターに含まれている成分に、特定のアレルゲンは含まれていません。そのため、ココアバターが原因でアレルギーを引き起こす事はないといえます。ココアバターの成分は、
- 脂質:飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸
- ビタミン:ビタミンEやK
これらの成分のみで作られています。カカオアレルギーの方は、カカオ豆自体に含まれるタンパク質や鉄分が原因となりアレルギー反応を引き起こすことが多いです。
しかしカカオバターにはこれらの成分が含まれていないため、アレルギーを引き起こす可能性は低いでしょう。
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カカオバターアレルギーの主な症状
カカオバターでアレルギーを引き起こす事はほとんどありませんが、カカオ豆では様々なアレルギー反応を引き起こす可能性があります。カカオアレルギーの症状について解説していきます。
蕁麻疹
食物アレルギーの多くは、口の周りや全身に蕁麻疹の症状がみられることが多いです。カカオも食物アレルギーの中の一つですから、同様の反応が見られます。
体の様々な場所に赤いボツボツができたり、皮膚が赤みを帯びたり、むくみのような症状がみられる場合もあります。比較的食べてからすぐに発症することが多く、30分~1時間程度で発症し、自然治癒する場合もあります。
下痢・腹痛
食物アレルギーの場合、対象のアレルゲンを摂取することで下痢や腹痛を引き起こすことも良くあります。消化器官が対象のアレルゲンと相性が悪いために起きる現象です。
症状が食中毒などとも似ているため、なんとなくおなかの調子が悪いくらいにしか感じず、アレルギーだとは気づかない場合も多いです。
口の痒み・喉のイガイガ
食物アレルギーの場合、対象のアレルゲンを誤って摂取すると、口腔内のかゆみや喉がイガイガするといった症状がみられることも多いです。花粉症などでも同様の反応がみられることもありますよね。
口腔内アレルギー症候群とも呼ばれ、果物や野菜を食べても同様の症状が見られる場合もあります。唇の腫れや口腔内や口周辺の赤み・痒み、食べてすぐに口腔内に違和感を感じる方もいるほど反応が速い場合もあります。
多くの場合は口に含んでからすぐに感じられ、このような感覚を感じたらアレルギーを疑ってもよいでしょう。更に症状が重篤になると、吐き気や嘔吐、下痢や意識の喪失なども見られます。
吐き気・嘔吐
対象のアレルゲンを摂取して、吐き気や嘔吐を引き起こす場合もあります。典型的に体が受け付けていない事による症状で、食べてすぐにこれらの症状が見られた場合はアレルギーを疑いましょう。
吐き気や嘔吐も、基本的には食べてすぐに起こす「即時型アレルギー」の場合が多く、吐き出せば治まることも多いです。経過を観察し、異常がみられる場合は医療機関へ受診しましょう。
呼吸困難
アレルギー反応が強い場合、アナフィラキシーショックを引き起こし呼吸困難となり死亡する事例も多くあります。喉や気道が腫れることにより呼吸ができなくなるためです。
強いアレルギー反応が見られた場合はすぐに緊急の処置が必要です。救急車を呼ぶ、できる限りの応急処置を施すといった素早い判断が生死を分けます。
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カカオバターの食べ過ぎは体に悪い?
カカオバターの食べ過ぎについて紹介します。カカオバターは植物性油脂のため、不飽和脂肪酸を多く含んでおり、美容や健康にとても良いという性質を持っています。
しかし脂質を含んでいることには変わりありませんから、食べ過ぎてしまえば肥満などの生活習慣病のリスクが高まります。
肥満・太る
カカオバターには、100ℊあたりに95%程度の脂質が含まれています。飽和脂肪酸が60%、不飽和脂肪酸が残りの約40%を占めます。いくら植物性とは言え、食べ過ぎてしまえば肥満を招きます。
コレステロール値の上昇
人間が処理できる脂質の量には限界があり、それ以上を摂取してしまうと中性脂肪やコレステロールに作り変えられてしまいます。
一般的に不飽和脂肪酸というと、コレステロール値を下げる効能があると言われていますが、それはあくまでも適正な量を摂取した場合です。過剰に摂取してしまえば逆にコレステロール値を上昇させる可能性もあります。
1日の摂取量目安は?
カカオバターには豊富な不飽和脂肪酸が含まれています。オリーブオイルやココナッツオイルなどの、いわゆる植物性油脂は1日大さじ1杯程度を目安に摂取すると良いと言われています。
ココアバターも大さじ1杯(約12ℊ)程度を目安に、お料理などで摂取すると良いのではないでしょうか。
まとめ
今回は、カカオバターとアレルギーの関係性について紹介していきました。
この記事をまとめると
- カカオバターにはアレルギー物質は含まれていない
- 植物性油脂のため乳アレルギーの方でも摂取できる
- 1日大さじ1杯(12ℊ)程度を目安に摂取すると良い
いかがでしたか?カカオバターについて、少しでも理解が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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