妊娠中(妊婦)・授乳中でもクローブは食べられる?タイカレーは危険?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、スパイスの“クローブ”は妊婦さんでも食べることができるのでしょうか?カレーなどに使われるスパイスですが、摂りすぎは赤ちゃんに影響する可能性もあるのでしょうか?今回は、

  • クローブは妊娠中でも食べられる?
  • クローブの妊婦さんへの影響・効果
  • 授乳中は食べても大丈夫?
  • タイカレー・辛いものは食べられる?

これらのテーマについて紹介いたします。

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クローブは妊娠中でも食べられる?

クローブとは、インドネシア原産のフトモモ科の樹木チョウジノキの花蕾です。香辛料として使われることが多いですが、生薬として利用することもあります。クローブはバニラのような匂いが特徴で、味はスパイシーです。

妊娠中に食べても良いかどうかですが、クローブは『妊娠中は控えた方が良い』とされる調味料です。 クローブの摂りすぎは赤ちゃんへ影響が出る可能性がある のですが、少量であれば食べても問題はありません。

クローブを控えた方が良い理由

妊娠中にクローブを控えた方が良い理由は、子宮収縮作用があるためです。子宮収縮すると酸素や栄養が赤ちゃんに届きにくくなったり、酷い場合は流産に繋がることもあります。

しかし、スパイスカレーに少量加える程度であれば大きな影響が出ることはほとんどありません。上記のような悪いケースは、過剰摂取した場合に起こり得るものです。

出産時にクローブを食べる効果

クローブは出産時に食べると、子宮収縮効果により出産を促すと言われています。シナモンやパルマローザという香辛料に関しても同じ効果があり、「出産の精油」とも言われています。

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授乳中はクローブを食べてもいい?

クローブは授乳中に食べない方が良い、ということはありません◎ しかし、母乳は食べたものによって味が変化するものなので、赤ちゃんによっては母乳を飲まなくなったりする可能性もあります。

カレーなどで クローブを食べても母乳を通して赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはありません が、赤ちゃんが飲まなくなったな…という場合は控えるようにしましょう。

辛いものは妊娠中に食べても大丈夫?

辛いものは妊娠中でも食べることができます◎ つわり中など食欲がなくても、辛いものなら食べられそう…なんていう時もありますよね。

しかし、妊婦さんの辛いものの食べ過ぎには注意が必要です。その理由には、辛いものの刺激によって下痢や腹痛などを起こす可能性があるためです。妊娠中に下痢や腹痛を起こすリスクには、どのようなものがあるのでしょうか?

妊娠中の下痢や腹痛

妊娠中に辛いものを食べて万が一腹痛や下痢となった場合、下記のような危険性が起こることもあります。

妊娠中の下痢・腹痛は…
  • 繰り返す下痢によって子宮収縮を起こす可能性がある
  • 子宮収縮によって酸素や栄養が届きにくくなる
  • 酷い場合は流産に繋がる可能性もゼロではない
  • 治療に必要な薬が制限される

下痢をすると子宮収縮を起こす可能性があり、子宮収縮を起こすことにより流産や早産を引き起こすリスクが生じます。妊娠前は辛いものによる下痢や腹痛とは無縁だった!という方も、妊娠中はなりやすくなっていることもあるので、食べ過ぎないようにしましょう。

辛いものの妊婦への影響

妊娠中に辛いものを食べる際、下痢や腹痛以外にも注意したいことがいくつかあります。辛いものの食べ過ぎで起こり得るその他の症状には、下記のようなものがあります。

辛いものによる副作用
  • 高血圧
  • むくみ

辛いものには塩分も多く含まれているものがあり、塩分のとりすぎによって『妊娠高血圧症』を引き起こすことも考えられます。

この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。

妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。また、塩分の摂りすぎはむくみの原因にもなります。

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妊娠中でも安全おいしいクローブのおススメレシピ

妊娠中にクローブを食べるには、どんなれレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのキャベツレシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください♩

スパイスカレー

スパイスカレーにクローブは欠かすことのできない主要スパイスです。数々のスパイスを組み合わせて作るスパイスカレーのバリエーションは無限にあります。自分だけのオリジナルスパイスカレーを作ってみましょう。クローブの入れすぎには注意してくださいね!

タンドリーチキン

家庭では難しいイメージのあるタンドリーチキンですが、ヨーグルトとカレー粉につけておくだけでも作ることができますよ◎そこにクローブを加えることで本格的なタンドリーチキンの味になります◎

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • 妊娠中はクローブの摂りすぎに注意!
  • クローブの過剰摂取は、子宮収縮を起こす可能性がある
  • 授乳中のクローブ摂取は問題ない◎赤ちゃんが母乳を飲まなくなるようであれば控えて
  • クローブは出産時に使うとお産を促進する効果があると言われている

スパイスカレーなどで私たち日本人が摂るクローブの量であれば、赤ちゃんに影響が出る可能性は非常に低いです。子宮収縮など危険性が出るのは過剰摂取した場合によるものなので、クローブを食べる場合は量を調整しながら取り入れてみましょう!

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