アメリカンチェリーの食べ過ぎは体に悪い?下痢や吐き気が出る?

初夏に旬を迎えるアメリカンチェリーですが、食べ過ぎてしまうと体にあまり良くないこともあるようです。

しかし、健康に良い栄養素も多く含まれる美味しい果物。気になる1日の摂取量目安はどのくらいなのでしょうか?そこで今回は…

  • アメリカンチェリーってどんなもの?
  • アメリカンチェリーの食べ過ぎは危険?
  • アメリカンチェリーやさくらんぼの適量は?

についてご紹介をしていきます。

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アメリカンチェリーってどんなもの?

はじめに、アメリカンチェリーがどのような果物かをお伝えしていきたいと思います。

アメリカのさくらんぼの総称

そもそもアメリカンチェリーは日本のさくらんぼと何が違うの?と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アメリカンチェリーはその名の通り、アメリカで栽培されたさくらんぼのことを指します。そのため、品種名ではありません。

日本で栽培されたものは「さくらんぼ」と呼び、産地によって呼び方が変わります。

種類

アメリカンチェリーには多くの種類が存在しますが、輸入量の9割を占めているのが「ビング」という品種です。

黒色に近い赤紫色をしたその色味からダークチェリーとも呼ばれます。その他にレイニアやブルックス、ガーネットなど全部で1,000種類以上もの品種あると言われています。

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味・香り

酸味が少なく、甘みが強いのが特徴です。果肉は固めで食べ応えがありますフレッシュな香りと、日本のさくらんぼよりもひと粒のサイズが大きいのも特徴です。

栄養価

アメリカンチェリー100gの主な栄養価を見ていきましょう。

  • カロリー:64kcal
  • 食物繊維:1.4g
  • 水分:81.1g
  • たんぱく質:1.2g
  • 脂質:0.1g
  • 炭水化物:17.1g
  • ビタミンC:9mg
  • カリウム:260mg
  • パントテン酸:0.29mg
  • 葉酸:42μg

このようになっています。アメリカンチェリーにはその他にも栄養素が含まれており、中でも注目したい栄養素について下記にまとめてみました。

≪アメリカンチェリーはポリフェノールが豊富≫

◎ケルセチン

アメリカンチェリーに含まれるケルセチンポリフェノールの一種で、血流の改善と、血管を柔軟にする働きがあり、中高年の方に多い動脈硬化を予防する効果が期待できます。

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◎アントシアニン

アントシアニンポリフェノールの一種で、アメリカンチェリーの濃い赤色の成分になります。強い抗酸化作用がありアンチエイジングに効果があるとされています。また、視力の向上や眼精疲労にも効果的なようです。

◎カリウム

アメリカンチェリーに含まれるカリウムは、体内のナトリウムの量を調整し、余分な水分を排出してくれる働きがあります。そのため女性の悩みにも多いむくみの解消にも役立ちます。

◎ソルビトール

ソルビトールとは天然甘味料の一種。砂糖とは異なり、虫歯を引き起こす心配のない甘味料です。また、砂糖に比べカロリーも半分程度。バラ科の果物に多く含まれる成分で、りんごの密などもソルビトールです。

≪妊婦さんにも嬉しい栄養素も豊富≫

◎葉酸

◎鉄分

アメリカンチェリーには果物の中でも特に多くの鉄分を含みます。また葉酸は細胞の分裂にかかわる栄養素で、活発な細胞分裂が行われる胎児の発育に役立つ効果があることから、妊娠中の方にも良い果物であると言えます。

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アメリカンチェリーの食べ過ぎは危険?

さて、アメリカンチェリーを食べ過ぎてしまった場合、どのような体への悪影響があるかについてみていきましょう。

下痢や嘔吐になる可能性も

先ほどの栄養価でもご紹介をした糖アルコールの一種である「ソルビトール」という成分は、腸内の水分を増やし、排便を促す作用があります。海外では下剤に使用されることもあるほど。

そのため、アメリカンチェリーを食べ過ぎでしまうと、 腹痛や下痢、嘔吐などの症状を引き起こす可能性がある のです。

お子さまにも人気のアメリカンチェリー。食べ過ぎてしまわないように管理してあげると安心ですね。

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アメリカンチェリーやさくらんぼの適量は?

それでは、アメリカンチェリーやさくらんぼの1日の摂取量目安はどのくらいになるのでしょうか?

1日あたりの適量はこのくらい

厚生労働省が推奨している1日の果物の摂取量目安は、 1日当たり約200g です。

カロリーにも注意?

ひと粒6gのさくらんぼであれば33個まで食べて良いという計算にはなりますが、33個のさくらんぼを食べると、カロリーは約120kcalとなります。

食べ過ぎを防ぐといった意味では 半分程度 に留めておくほうが良いかもしれません。

適量食べるとたくさんのメリットが!

しかし、1日の適量を極端に超えなければ、先ほどご紹介をした栄養効果を期待できますので、健康に良いことばかりです。

食べ過ぎにだけ注意をして新鮮なアメリカンチェリーやさくらんぼを召し上がってみて。

参考:うるおいのある食生活推進協議会>果物と健康(六訂版)

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まとめ

今回はアメリカンチェリーについて、栄養効果や食べ過ぎによる症状と原因、1日の適量についてお伝えいたしましたが、いかがでしたでしょうか。

アメリカンチェリーとは

  • アメリカで栽培されたさくらんぼののこと
  • 輸入量の9割がビングという品種で、その他レイニアやブルックス、ガーネットなどがある
  • フレッシュな香りと甘みが強いのが特徴

▼注目の栄養効果

  • ポリフェノールが豊富で、血流改善や動脈硬化の予防、視力向上や眼精疲労に役立つ
  • カリウムは体内の余分な水分を排出してくれる働きがあり、むくみの改善にも効果的
  • ソルビトールは虫歯予防にもなり、カロリーは砂糖の半分程度
  • 妊婦さんにも嬉しい葉酸や鉄分も豊富に含まれる

▼食べ過ぎによる症状と1日の適量

  • ソルビトールは腸内の水分を増やし排便を促す作用があることから、腹痛や下痢、嘔吐などの症状を起こす可能性がある
  • 1日の果物の摂取量目安は約200gですが、食べ過ぎを防ぐには16個程度に留めることがおすすめ

愛らしいサイズ感でついつい食べ過ぎてしまう美味しさが魅力ではありますが、過剰摂取には気を付けて、健康にプラスになる量を召し上がってくださいね。

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