島らっきょうは沖縄県で栽培されている野菜です。強い辛味と独特な風味が特徴ですが、食べたことがない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな島らっきょうについて、
- 島らっきょうとはどんな野菜?
- 島らっきょうが紫色になるのはなぜ?
- 島らっきょうの保存方法
をテーマに紹介していきます。島らっきょうについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
スポンサードリンク
目次
|
|
島らっきょうとはどんな野菜?
まずは島らっきょうはどんな野菜なのか紹介していきます。ここでは、その特徴や味・旬・産地などを見ていきましょう。
特徴
島らっきょうは、ユリ科ネギ属の野菜であるらっきょうの一種です。らっきょうの中でも、りん茎と呼ばれる根付近の部位が小ぶりで細長いのが特徴で、シャキシャキとした食感が楽しめます。
島らっきょうは、島らっきょう・伊江島産島らっきょう・八重瀬町産島らっきょうの3種類存在します。
原種の島らっきょうは、りん茎の膨らみが非常に小さい種類です。貴重な品種で、市場に出回ることはほとんどありません。
島らっきょうの中でも太く、香りが強いのが伊江島産島らっきょう。ほかの品種よりも収穫時期が早い特徴があります。
伊江島産島らっきょうよりも、りん茎が細く短い八重瀬町産島らっきょう。有機栽培に力を入れている沖縄県八重瀬町の農家で作られています。
どんな味?まずい?美味しい?
独特な風味と強い辛味が楽しめます。島らっきょうの辛味は、一般的ならっきょうよりも強く、くせになる味です。
旬の時期
一般的ならっきょうの旬は6月~7月ですが、島らっきょうの旬は一般的ならっきょうよりも早く、2〜4月です。
生産地
島らっきょうは、沖縄県の各地で栽培されています。
生でも食べられる?
島らっきょうは生でも食べられます。島らっきょうに含まれるカリウムや硫化アリルは熱に弱く、そのほかの栄養素もほとんどが水溶性です。
島らっきょうの栄養をそのまま摂取したいなら、生で食べるのをおすすめします。
食べ方
まずは下ごしらえをします。
- 島らっきょうの葉の部分を切り落としてください。
- 水に入れて手でこすりながら洗い、薄皮をむきます。そのあと根元を切り落としましょう。
白い部分だけで販売されている場合は、葉を切り落とす必要はありません。手順の2番目から下ごしらえしましょう。
島らっきょうの皮は非常に薄く剥きにくいので、しっかり剥けているか確認してください。水の中で揉み洗いすると、簡単に皮が剥けるのでおすすめです。
その後は塩漬けや甘酢漬け・天ぷら・サラダ・炒め物など、さまざまな料理で活用できます。
スポンサードリンク
島らっきょうが紫色になるのはなぜ?
島らっきょうを購入後、しばらく経つと紫色に変色した経験はありませんか?腐ってしまったのかと不安になりますよね。
ここでは、島らっきょうが紫色になる原因や島らっきょうの賞味期限・腐った場合の特徴を紹介していきます。
原因
らっきょうが青や紫に変色することはよくあります。多くはらっきょう自体が持つ成分・アルキルサルファイドと鉄分の反応によっておこるといわれます。
また、これも元々含まれるアントシアン系色素が何かの拍子にでてくることもありますので、まず危険性はありません。
こうした反応は成分の量や環境に大きく左右されますので、激しく出るときと出ないときがあります。
アルキルサルファイドは辛味の成分ですし、アントシアン系色素はポリフェノールの一種です。
賞味期限・日持ち
島らっきょうは、土付きの状態であれば約1か月保存可能です。皮を剝いた場合は生の状態で長期保存できないので気をつけましょう。
塩漬けや甘酢漬けにしたものは、保存容器に入れ、島らっきょうの表面を覆うようにラップをかけて、蓋をして冷蔵庫にて保存すれば、1か月ほど日持ちします。
腐るとどうなる?
島らっきょうが腐ると、
- 黒く変色
- ぬめりがある触感
- 腐敗臭がする
- カビが生える
などの変化が見られます。
スポンサードリンク
島らっきょうの保存方法
ここでは島らっきょうの保存方法を紹介していきます。
常温保存
島らっきょうは土付き状態でも常温保存すると、すぐに成長してしまいます。傷みやすいので、基本的に冷蔵保存しましょう。
冷蔵庫にスペースが無い場合は、庭に浅く穴を掘って、軽く土をかけておくと保存可能です。ただし、土付き状態の島らっきょうの場合のみ使える方法です。
スポンサードリンク
冷蔵保存
土付きの島らっきょうなら、新聞紙やクラフト紙・ペーパータオルなどに包み、野菜室で保存しましょう。
皮を剝いた場合は、早めに塩漬け・酢漬けなどにして冷蔵保存するのがおすすめです。
冷凍保存
島らっきょうを天ぷらや炒めものに調理した場合は、冷凍保存が可能です。小分けにしてラップで包み、保存袋に入れ、しっかり空気を抜いて密閉してから冷凍庫に入れましょう。
3~4週間ほど保存が可能になります。
まとめ
島らっきょうについて紹介してきましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 島らっきょうは沖縄で栽培されているらっきょうの1種で、一般のらっきょうよりも辛みが強いのが特徴。
- 島らっきょうが紫色に変色しても腐っているわけではない。
- 島らっきょうは基本冷蔵保存するのがおすすめ。
なかなかスーパーでは見かけない島らっきょうですが、手に入った際は、正しく保存して、最後まで美味しく楽しんでください。
スポンサードリンク