アメリカンチェリーでアレルギーが出る?そもそもどんな果物?安全?

みなさんはアメリカンチェリーとはどのような果物なのかご存知ですか?また、果物アレルギーは耳にしたことがある方も多いかと思いますが、アメリカンおもチェリーを食べることでアレルギーが出てしまうことがあるのでしょうか?

アメリカンチェリーにはさくらんぼと同じように種類もあります。そこで今回は…

  • アメリカンチェリーってなに?
  • アメリカンチェリーの種類
  • アメリカンチェリーでアレルギーが出るの?

についてご紹介をしていこうと思います。

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アメリカンチェリーってなに?

まずはアメリカンチェリーとはどういったものなのかについてご紹介をいたします。

アメリカのサクランボの総称

アメリカンチェリーとは、 アメリカから輸入されてきたさくらんぼ のことです。そのため、品種名ではありません

輸入サクランボの95%以上はアメリカ産

日本へ輸入されるさくらんぼの95%アメリカ産です。その他にチリやオーストラリア産のものもあります。現在輸入されるチェリーの主な産地は、ワシントン州、カリフォルニア州、オレゴン州となっています。

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アメリカンチェリーの特徴

国産のさくらんぼは、果肉がやわらかく、酸味が強いのが特徴ですが、アメリカンチェリーの場合は果肉は硬めで、甘みの強い品種が多いのが特徴です。

また、国産のさくらんぼよりも日持ちがよく生食のほか、ジャムコンフィチュールなどのシロップ漬けにしても美味しく召し上がれます。

アメリカンチェリーの種類

輸入されるアメリカンチェリーの代表的な品種についてもご紹介をしていきます。

レーニア

アメリカンチェリーの中でも最も日本のさくらんぼに似ているのがこの「レーニア」です。英語では「Rainier」。

外皮はクリーム色に赤色の着色が入り、日本のさくらんぼに似てグラデーションのある色味をしています。旬の時期は6月~7月中旬頃までとなっています。

果肉は肉厚で柔らかく、食べてみると甘みが強く酸味が少ないのが特徴収穫量が少ないことから、価格は少し高めです。

ビング

輸入されるアメリカンチェリーの9割ほどを占める品種がこのビングです。店頭で見かけるものはビングが多いのではないでしょうか。外皮が濃い赤紫色をしており、大き目の粒でふっくらとした丸みのある形と、甘みが強いのが特徴です。

果肉も果汁も濃い紫に近い赤色で、種を取る作業など直接チェリーに触れると、指先が赤紫に染まることも!調理の際には洋服につかないよう注意をしましょう。

旬の時期は5月~7月頃までで、カリフォルニア州産であれば5月頃、ワシントン、オレゴン州産のものは6月中旬~7月頃と、産地によっても異なります。

ブルックス

ブルックスとはビングに似た見た目をしている典型的なアメリカンチェリーです。早生種のため4月中には店頭に並びはじめる品種となります。甘みが強く、酸味が少ないのが特徴で、栽培時の天候によっても味が変わります。

市場に一番早く出回る品種ですので、ブルックスを食べればその年のアメリカンチェリーの出来栄えがわかるかもしれません。

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アメリカンチェリーでアレルギーが出るの?

続いて、気になるアメリカンチェリーとアレルギーの関係についてを調べてみました。アメリカンチェリーはどういったアレルギー症状が出ることがあるのでしょうか?

バラ科のアレルギーがあると出る

果物アレルギーは、 特定の花粉症と関連して症状が出る ことが分かっており、 さくらんぼの場合はバラ科のアレルギーを持っている場合に症状が出やすい ようです。

さくらんぼでアレルギー症状が出る場合には、同じ科に属するりんごやモモ、ナシ、イチゴなどの果物でも同様の症状が出ることがあるため、注意が必要です。

果物アレルギーの症状は?

主に 口腔アレルギー症状 がみられることが多く、 果物を食べて15分以内 に下記のような症状が出ることがあります。

  • 唇や舌がピリピリする
  • 唇が張れる
  • のどの奥がイガイガする
  • 喉に痒みを感じる など

果物アレルギーの原因となるたんぱく質は、消化液で分解されることが多く、全身症状がみられることは少ないようです。

しかし場合によっては皮膚や粘膜に蕁麻疹が出たり、目や鼻の痒み、腹痛や吐き気、下痢などの胃腸症状がでることもあります

また、気管支喘息の誘発や、ごく稀にアナフィラキシー反応を起こす危険性もあるため、そういった症状がみられた場合には病院で診察を受けるようにしましょう。

小さなお子様の場合には、「不味い」「苦い」「辛い」「口が痛い」など訴えることもあるようですので、はじめて食べさせる場合には様子を見て少量をあげるようにしましょう。

花粉症との関係がある?

さくらんぼに限らず、果物アレルギーの場合の多くは、草木の花粉で起こす花粉症になった後に、似た構造のたんぱく質(交差抗原性)が含まれる果物を食べることにより症状が現れます。

さくらんぼの場合は、特に シラカバ花粉症の方は注意が必要 です。花粉症がある場合には関連果物があるため、注意することが大切です。

参照元:ドイツニュースダイジェスト

食べ過ぎで下痢・腹痛に?

アメリカンチェリーに含まれる糖アルコールの一種「ソルビトール」という成分は、腸内の水分を増やし、排便を促す作用があります。海外では下剤に使用されることもあるほど。

そのため、アメリカンチェリーを食べ過ぎでしまうと、 腹痛や下痢、嘔吐などの症状を引き起こす可能性がある のです。

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まとめ

アメリカンチェリーがどういった果物か、種類や特徴についてご紹介をいたしました。また、花粉症との関係やアレルギー症状についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

▼アメリカンチェリーとは

品種名ではなくアメリカから輸入されたさくらんぼの総称

品種 特徴
ビング 輸入されるアメリカンチェリーの9割を占め、大きな粒と紫に近い濃い赤色の果肉と果汁
レーニア 日本のさくらんぼとよく似ており、旬の時期が6月中旬~7月頃、クリーム色に赤色のグラデーションのある色味
ブルックス 早生種のため旬の時期は4月、ビングに似た見た目で甘みが強く、酸味が少ない品種

▼注意したいアレルギー

 バラ科アレルギー  シラカバ花粉症 の方はアメリカンチェリーを食べる場合注意が必要

(主な症状…痒みや喉の痛みなどの口腔アレルギー症状や、胃腸症状、呼吸器症状など)

6月というと、ちょうどお子さまの遠足などがある時期ですよね。お弁当に入れるのにもぴったりなアメリカンチェリー。種類の特徴を知っておけば、店頭で見分けることもできますね。

アレルギー症状には十分注意をして、アメリカンチェリーを美味しく召し上がってくださいね。

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