スルメイカの旬は春から夏にかけて暖流に乗って北上し夏から秋が旬となります。旬の時期にはたくさん食べたいスルメイカですが、大量に購入した時にはどのように保存をしていますか?
すぐに調理をすれば保存について悩むことはありませんが、生ものであるスルメイカなので、正しい保存方法をしないとすぐに傷んでしまいます。
- スルメイカの特徴について
- スルメイカの正しい保存方法
- 解凍方法とスルメイカのアレンジ料理
スルメイカをおいしく食べるための保存方法と、調理方法について紹介していきます。
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目次
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スルメイカの特徴
スルメイカとはどのようなイカなのでしょうか?その特徴について紹介します。
スルメイカの特徴
スルメイカは北海道や東北地方などでは「マイカ」などと呼ばれているアカイカ科の頭足類です。生で良し、煮て良し、焼いて良し、どんな種類の料理にもぴったりなので、料理の種類もとても老いです。
スルメイカは高たんぱく・低カロリー、低脂肪なのが特徴で、不飽和脂肪酸、タウリン、DHA・EPAなどが含まれています。昔はコレステロールが多いので高脂血症の人は控えるべきだといわれていましたが、タウリンが血液中のコレステロールを下げる働きがあることが近年分かったため、誰でも気軽に食べることができます。
加工品を指す場合も
スルメイカは、干物を指すこともあります。スルメイカの干物は「スルメ」「あたりめ」「さきいか」「スルメイカ」などと呼ばれます。特に違いはなく、スルメイカから作られた干物(乾物)なので、するめの名前がついています。
するめの「する」という言葉が縁起が悪いということで、「あたり」という意味をこめて呼ぶようになったのが「あたりめ」です。「さきいか」は裂かれている状態で販売されているので「割いたイカ」=さきいかと呼ばれます。
スルメイカの保存方法
生のスルメイカの保存方法は、難しいと思っている人も多いかもしれません。スルメイカの保存方法を紹介します。
そのまま冷凍できる?
スルメイカを冷凍する場合、できれば下処理をしてから冷凍するようにしましょう。市販の冷凍イカは急速冷蔵をしているので、内臓は付いている状態でも鮮度は落ちませんが、家庭でスルメイカを冷凍する場合は内臓(ワタ)は取り除いて冷凍するようにしてください。
下処理の方法
スルメイカの下処理の方法は以下の通りです。
- 足と胴体を切り離す
イカを良く洗い水気をきり、以下の胴体に指を入れて、足と胴体の繋がっている部分を引き離す
足をゆっくりを引っ張り内臓を引き出す - 胴体の下処理
エンペラと胴体の繋がっている部分に親指を入れて、エンペラと胴体の皮の一部も剥ぐ
この時に布巾などを使うと皮が剥きやすい
皮がむけたら胴体に残った内臓を取り除く - 足の下処理
イカの目の下あたりから包丁を入れて足と内臓を切り離す
クチバシの周りに指を入れてクチバシを取り除く
ゲソに塩を振り、手で揉みながら吸盤の硬い部分を落とす
ゲソを流水で洗って塩を落とす
イカの下処理が完了したら、適当な大きさにカットをして冷凍保存をしましょう。
冷凍保存の手順
冷凍保存の方法は以下の通りです。
- 適当な大きさに切り分けて、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を切ります
- 1度に使う量に小分けをして、ラップにしっかりと包みます
- ジップロックなどに入れて空気を抜いて閉じる
- 平らにならしてアルミのバットなどに入れて冷凍する
アルミのバッドに入れることで、早く冷凍することができて、鮮度を保つことができますが、バッドがなくてもそのまま冷凍しても問題ありません。
冷凍の保存期間
冷凍したスルメイカの保存期間は2~3週間が目安です。冷蔵保存に比べて長期保存が可能となります。冷蔵保存できる期間内に食べ切れないと判断した時は、出来るだけ早く冷凍保存をするとスルメイカのおいしさを保つことができます。
冷蔵の場合は?
冷蔵保存をする場合は下処理から冷凍庫へ入れる前までの準備は変わりません。保存期間は生食の場合は1日、加熱して食べる時には3日程度が目安です。
スルメイカは生ものであり、傷みやすいものなので、早めに消費をするようにしましょう。
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解凍方法・アレンジ
冷凍方法を覚えましたが、正しい解凍方法を知らなければ、せっかくちゃんと冷凍しても意味がありません。正しい解凍方法について紹介します。
正しい解凍方法
冷凍のスルメイカを解凍する方法は3つあります。
- 冷凍室から冷蔵室へ移動して解凍させる
- ジップロックに入れたまま水に浸しながら水道水を軽く出し続ける
- 常温で戻す
冷凍スルメイカの場合、水に入れての解凍方法であれば10分ほどで身がやわらかくなります。冷蔵室へ移す方法の場合は昼に移して夕食の準備をする時に使うように出来るでしょう。常温で戻す場合は、夏場などは傷んでしまう場合があるのでおすすめしません。
切りやすさなどから、冷凍スルメイカは半解凍状態のほうが切りやすいです。
アレンジ・活用例
冷凍スルメイカを使ったレシピを2つほどご紹介します。
イカと大根の煮物
<材料>
冷凍イカ・大根・醤油・砂糖・酒・だし汁
- 輪切りにしたイカと大根を煮込んだ料理です
- 出汁を入れた調味料が入った鍋にイカを入れて、さっと火を通りしたら取り出します
- その後大根を入れてよく煮込みます
- 大根に味が染みてきたらイカを再び入れて落し蓋をして、5分ほど煮込め場完成です
イカの生姜焼き
<材料>
冷凍イカ・長ネギ・生姜・醤油・みりん
- 冷凍イカを一口大(輪切り)にする
- 長ネギと炒めて、おろししょうがと醤油・みりんで味付けをします
- お好みの量で作ることが可能で、簡単に作ることができます
まとめ
スルメイカの保存方法と保存期間について紹介しました。
この記事をまとめると
- スルメイカは高たんぱく・低カロリー・低脂肪が特徴
- スルメイカは内臓を取り除いて冷凍をすることで鮮度が落ちにくくなる
- 冷凍スルメイカは流水で解凍、冷蔵庫へ戻しての解凍がおすすめ
- 冷凍スルメイカは煮物や炒め物に使いやすい
生のままであれば傷みやすいスルメイカですが、冷凍をすることで保存期間が何倍にも伸びます。すぐに食べないと思った時には、紹介した方法で冷凍保存をすることで、長期保存が可能になります。