スナック菓子は何となく「体に悪いもの」と言うイメージはありますが、なぜ体に悪いのか知っている人は少ないのではないでしょうか?そこで今回は
- スナック菓子がなぜ体に悪いと言われているのか
- なぜポテトチップスは特に注意が必要なのか
- 身体にいいお菓子には何があるのか
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目次
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スナック菓子が体に悪い理由
スナック菓子は私たちが子どもの頃から身近にありました。今でもスーパーに行けば子どもも喜んでスナック菓子を買っていきます。ここでは、スナック菓子がなぜ体に悪いとされているのかを説明します。
トランス脂肪酸
なぜトランス脂肪酸が体に悪いとされているのかと言うと、「LDLコレステロールを増加させ心臓病のリスクを高める」と言う報告があるからです。この他にも「アルツハイマー病」「パーキンソン病」「糖尿病」のリスクを高める研究報告も見られます。
この時に注意喚起された食品にマーガリンやショートニングなどが含まれており、これらを含むスナック菓子にも健康への悪影響が懸念されるようになりました。
アメリカではトランス脂肪酸の使用が規制されているのは有名ですが、世界でもEU諸国や韓国等、規制や表示義務を設けている国が増えています。
日本ではまだ規制が緩く表示義務が無いため、スーパーやコンビニに並んでいるスナック菓子の中でトランス脂肪酸を含んでいない商品を見つけるのは大変な作業です。
原料に「食物油脂」「マーガリン」「ショートニング」と記されている商品はトランス脂肪酸が含まれている可能性が高くなるので注意してください。
エンプティカロリー
「エンプティカロリー」と言う言葉を聞いた事はありますか?エンプティカロリーとは、「カロリーは高いが、タンパク質やビタミン、ミネラルなど体に有用な栄養素をほとんど含んでいない食品」の事を際します。
これは肥満の原因として注目されているものの一つです。有用な栄養素を含んでいない事だけではなく、脂質や糖質などの割合が高い事もエンプティカロリーの問題点です。
砂糖を多く含んだスナック菓子もエンプティカロリー食品の一つです。近年の日本でもエンプティカロリー食品ばかりを摂取している方が、体に必要な栄養素を摂取できず栄養失調だと診断されるケースも珍しくありません。
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ポテトチップスは特に注意!
子どもも大人も大好きなポテトチップス。医者の間では「悪魔の食べ物」と呼ばれているのをご存じですか?ポテトチップスは何故注意が必要なのかをご説明します。
健康を害する3大要素を全て含んでいる
健康を害する3大要素とは「糖質の過剰摂取」「AGEを増やす食品」「変性した脂質(古い油)」です。その全てを含んだ食品が「ポテトチップス」なのです。
糖質の過剰摂取は高血糖を引き起こします。高血糖が慢性的に続くと「糖尿病」になり、合併症として「網膜症」「腎症」「神経障害」を伴います。さらに病状が進行すれば脳卒中や心臓病にかかるリスクも高くなります。
AGEとは「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」で終末糖化産物と呼ばれます。AGEは強い毒性があり、老化を進める原因とされています。また心筋梗塞や骨粗しょう症などの病気のリスクも高めます。
変性した脂質を摂取する事で肝臓に負担がかかり、酷い場合には動脈硬化を引き起こします。このような理由から、ポテトチップスは医者から「悪魔の食べ物」とも呼ばれているのです。
アクリルアミドという発がん性物質
ポテトチップスが注意すべきもう一つの理由は「アクリルアミド」と呼ばれる発がん性の高い物質を多く含んでいる点です。アクリルアミドはAGEの一つです。
2002年のスウェーデンの研究結果で「イモ類を高温で焼いた、あるいは揚げた食品の中にアクリルアミドと呼ばれる物質が含まれている」と報告されました。その結果、120度位の高温で加熱した炭水化物(イモ類や小麦等)に大量にアクリルアミドが含まれている事が分かったのです。
国際がん研究機関によると「人に対する発がん性の証拠は不十分であるものの、動物実験における発がん性の証拠が十分にある」と発表していますが、アクリルアミドとがんの関係性は現時点ではまだ研究段階ではあります。
ポテトチップスだけでなく、日常生活にはさまざまな食品にアクリルアミドは含まれています。農林水産省ではアクリルアミドの摂取に関して、「必要以上に神経質になるのではなく、食事のバランスを意識する事が大切」という見解を示しています。
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体にいいあまいお菓子
ここでは、体にいいあまいお菓子を紹介します。
ヨーグルト
ヨーグルトは良質なたんぱく質とカルシウムが摂取できます。また乳酸菌も含まれているので、免疫力もアップします。きなこを足す事でたんぱく質量を増やす事もできます。
べにはるかほしいも
ほしいもは、さつまいもから水分を飛ばして作られているので糖質は少し高くなります。その分、栄養素が凝縮されるのでお菓子にはお勧めです。食物繊維、ビタミン、ミネラルを多く含んでいます。
高カカオチョコレート
カカオに含まれるポリフェノールには抗酸化力が高く、老化や様々な病気の一因とされている体内の活性酵素を除去する働きがあります。カカオポリフェノールは、高カカオチョコレートと呼ばれるカカオが70%以上含まれるチョコレートに多く含まれています。
しかし、高カカオチョコレートは普通のチョコレートと比べると脂質もエネルギーも高くなってしまうため、摂り過ぎには注意してください。
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体にいいしょっぱいお菓子
ここでは、身体にいいしょっぱいお菓子を紹介していきます。
アーモンドフィッシュ
アーモンドフィッシュにはカルシウム、食物繊維、鉄、ビタミンEが含まれています。カルシウム不足を補うために学校の給食にも採用される程、栄養豊富なお菓子です。
ミックスナッツロースト
ナッツは栄養が豊富で、全ての栄養をまんべんなく摂取するためにはミックスナッツがお勧めです。ナッツに含まれるビタミンは代謝を促す作用があります。食物繊維は便秘の解消にも役立ちますし、不飽和脂肪酸はコレステロール値を下げる働きがあります。
野菜チップス
ビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノールなどの栄養素を豊富に含んでいます。またその栄養は野菜の皮やその近くに多く含まれているので、皮も無駄なく食べる事ができる野菜チップスはお菓子にお勧めです。
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まとめ
「スナック菓子が体に悪い理由、ポテトチップスがなぜ特に注意が必要なのか、体にいいあまいお菓子、体にいいしょっぱいお菓子」について紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- スナック菓子に含まれるトランス脂肪酸は、LDLコレステロールを増加させ心臓病のリスクを高めると言われている
- スナック菓子はエンプティカロリー食品である
- ポテトチップスには健康を害する3大要素を含んでいる
- ポテトチップスはアクリルアミドと呼ばれる発がん性物質を含んでいる
- 身体にいいお菓子には「ヨーグルト」「べにはるかほしいも」「フィッシュアーモンド」等がお勧め
スナック菓子の美味しさは病みつきになってしまいますが、健康のためにも毎日摂取する事は避けたいですね。小腹が空いたときには、体にいいお菓子を食べるように心掛けていきましょう。
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