脂っこいものを食べたあとに胃の調子が悪くなった経験、誰にでもありますよね。そのとき胃がどのような状態になっているのか、ご存知ですか?今回は
- 食後に感じる不快感の原因
- どんな症状?
- 具合が悪くなった場合の対処法
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目次
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脂っこいものを食べた後の胃の不調とは?
まずは、調子が悪いときの症状について説明していきます。
胃もたれ
胃もたれとは、食事の後や食間に胃が重く感じる症状のこと。
暴飲暴食、加齢やストレス、妊娠などが影響して、胃の運動や消化機能が低下することによって胃もたれが起こりやすくなります。
胃は食べたものを一定時間たくわえ、消化しやすい形に変えて小腸に送り出します。
食べすぎることによって食ものが胃に留まる時間が長くなり、胃もたれの症状を引き起こすことがあります。
吐き気
お腹がいっぱいになるまで食べたり脂っこいものをたくさん食べたりしたとき、胃はしっかり消化しようと胃酸を多く分泌します。
胃酸の分泌が過多になると、粘膜が荒れ胸やけがしたり、げっぷがたくさん出たり、胃が痛んだり吐き気がしたり、といったことが起こります。
胃酸は出れば出るほどよいというものではないので、食べものの種類の工夫や量のコントロールが必要になってきます。
からだのダルさ
食事の後にものすごく眠くなったりだるくなったりする、といった経験はありませんか?
誰しもお腹がいっぱいになると、多少の眠気は出るものです。
多少の眠気なら正常な反応ですが、中には耐えられないくらいの睡魔に襲われ、仮眠をしないと日常生活に支障をきたすほどの人もいます。
このような重い症状は病気につながる可能性もあるので、注意が必要です。
食べものに含まれている炭水化物は、ブドウ糖に消化されて吸収されます。それが血液中に移行すると、血糖として存在します。
個人差はありますが一度にたくさん食事をすると、上昇する血糖に体が追い付かず、過血糖の症状が起こりやすくなります。
通常、血糖値は食後に緩やかに上昇し、2時間程度かけてゆっくり元の血糖値に戻ります。
ですがこういった調節機能がうまくはたらかなくなる、あるいは追いつかない状態になると、食後過血糖を引き起こします。
そうなると急激な眠気等の倦怠感のほかに、精神的にも不安定になるなどの症状を引き起こすことがあります。
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脂っこいものを食べた後の不快感の原因
それではそんな不快感はなぜ起こってしまうのでしょうか?
消化不良
食べものには、消化しやすいものと消化しにくいものがあります。
肉や揚げ物などの脂っこい食事は消化に時間がかかりやすく、胃にかかる負担も大きくなります。
また、肉などのタンパク質と炭水化物を一緒に摂ることで、消化には余計に時間がかかります。
脂っこいものを食べると胃もたれを起こすのは、炭水化物と一緒に摂ることが多いせいでもあるのです。
胃酸の過剰分泌
前述の通り、消化がうまくいっていないと胃酸が過剰に分泌し、さまざまな不調をきたすことになります。
胃酸は消化に欠かせない大切なものですが、すべてにおいてよいものというわけではありません。
必要以上に分泌されれば、よくない症状も引き起こしてしまうのです。
胃酸の逆流
胃から酸っぱいものが上がってくる、胸やけがする、喉がヒリヒリして嫌な感じが続く。こんな症状が気になるのなら、それは逆流性食道炎かもしれません。
食べものを飲み込むと、食道を通って胃の中に入ります。
食道と胃の繋ぎ目の部分にはバルブの役割を果たす筋肉があり、食べものが通過するとき以外はそれが閉じているので胃に収まったものが食道に戻ることは本来ありません。
しかしこの仕組みがうまくはたらかずバルブがゆるんでしまうと、胃の内容物が逆流してしまいます。
胃酸は強い酸性の液体なので、胃酸の逆流に伴って食道や喉元が焼けるような嫌な感じがします。
それが逆流性食道炎、「食道の不快な症状」の正体なのです。
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対処法は?
では、食べすぎてすでに具合が悪くなってしまった場合はどのような対処法があるのでしょうか?
ぬるま湯を飲む
胃がもたれたときには、コップ1杯の水分をとりましょう。水分によって胃酸が薄められ、胃もたれが軽くなる場合があります。
このとき冷たい水よりは40℃程度の白湯がおすすめです、冷たいものは逆に胃への刺激となることがあるためです。
落ち着く体勢で安静にする
横になって症状がおさまるまで休むのも大切です。この場合、一番楽な体勢を取るようにしましょう。
楽な体勢がわかりずらいなら、右側を下に向けて横になってみてください。
胃は体の左寄りで食道と繋がり、右寄りで十二指腸と繋がっています。
消化した食べものをスムーズに十二指腸に送り込むには、十二指腸と繋がる右側を下に向けることが効果的であると言われているのです。
ミントティーを飲む
ミントには爽快感や清涼感があり、気分をすっきりさせてくれるはたらきがあります。
ガムやタブレットにはミント味が多いのも納得ですね。
熱々のミントティーを淹れたら少し冷ましてからゆっくり飲んでみてください。体の中からすっきりとした気分になりますよ。
市販薬を飲む
それでも症状がよくならない場合は、市販の胃腸薬を服用するのも手です。
食べすぎなどの一時的な症状であれば、消化を助ける「消化酵素」を配合した胃腸薬がおすすめです。
とは言えこれはあくまで一例で、簡単な対処法ではどうにもならない場合もあります。
あまりに症状が続くようなら、速やかに医療機関の受診をおすすめします。
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まとめ
食後の不快感についてご理解いただけましたか?
この記事をまとめると
- 脂っこいものを食べすぎると胃もたれなどの症状を起こす
- 不調が長く続くようなら病気の可能性も
- まずは簡単な対処法で様子を見よう
胃はとても大切なはたらきをしています。食べものを消化吸収するので、常に動き続けていると言っても過言ではありません。
あまりに動き続けると体と同じように胃も疲れてしまうので、たまには労わって意識的に休めてあげてくださいね。
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