じゃがいものアレルギー症状|喉の痒み・腹痛が?赤ちゃんは?対応法は?

じゃがいもの芽の食中毒以外でも、アレルギー症状があることをご存じですか?大人であれば異常を感じれば対処しやすいですが、言葉で伝えられない赤ちゃんに食べさせる時には心配ですよね。そこで今回は、

  • じゃがいもアレルギーとは?
  • じゃがいもアレルギーの症状
  • アレルギーの対応法
こちらをテーマにご紹介します。

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じゃがいもアレルギーとは?

アレルギーとは、食べたり、触ったり、吸い込んだりした食物に対して免疫システムが過剰に反応して体に起きる有害な症状です。卵、牛乳、小麦はアレルギーを起こしやすい食べ物として有名ですが、じゃがいもはどうでしょうか?特徴を解説いたします。

じゃがいもアレルギーの特徴

普段、じゃがいもの症状で耳にするソラニン由来のアルカロイド系のものとはことなり、じゃがいもに多く含まれる『たんぱく質』が原因だと考えられております。通常ならたんぱく質をアミノ酸が分解してくれますが、じゃがいもにはそのたんぱく質が豊富がゆえにアミノ酸では分解しきれず、分解仕切れなかったたんぱく質を体が外に排除しようとしてアレルギー反応が起こります。

アルカロイドはアレルギーとは直接関係ありませんが体の小さな赤ちゃんにとっては害になるものです。じゃがいもが電気や日の光に当たると生成され、芽や緑色に変色した部分に多く含まれるので取り除けば安心です。

大人や赤ちゃんもなる?

子供の中でも特に乳幼児が起きやすく、離乳食にはすりつぶしたじゃがいもなどを入れる際には注意が必要です。大人では生のじゃがいもが原因で起こる口腔アレルギー症候群で喘息や発作などの呼吸器系に異常が起こる可能性があります。乳児には皮膚や粘膜だけではなく、新生児・乳児消化管アレルギーという血便・下痢などの消化器官に異常を起こす症状もあります。

即時性では食後から2時間以内にあらわれ、遅延性では数時間~数日後になってあらわれます。即時性の場合にはたいてい食べたものが特定できますが、遅延性ではいつ食べた何の食材がアレルゲンになったか分からないという場合もありアレルギーの原因を特定するのが難しいです。

生と加熱済みの場合で比較

先ほどご説明した口腔アレルギーは生食や皮むきをする際にも起きる可能性があります。乳児では、過剰摂取したたんぱく質を分解できないことが原因なので加熱したものでもアレルギー症状が出る可能性は十分にあります。

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じゃがいもアレルギーの症状

アレルギー

症状の一覧

粘膜症状:口内のかゆみ・イガイガ感、のどの違和感・腫れ、眼結膜充血、まぶたの腫れ。

皮膚症状:かゆみ、じんましん、発赤(皮膚の赤み)、湿疹、血管運動性浮腫。

消化器症状:吐き気、嘔吐、腹痛、下痢。

気管支症状:くしゃみ、せき、のどがヒューヒュー・ゼーゼー鳴る、呼吸困難。

アナフィラキシー:ショック症状(血圧低下、活動性低下、意識障害)、命にかかわる危険な症状。

アナフィラキシーショックの可能性は?

アナフィラキシーショックは皮膚や粘膜の症状に限らず呼吸困難や意識障害などを起こすことを言います。じゃがいもアレルギーでは、発症例は稀ですが起こりうる危険性があるので注意が必要です。また、食後にはすぐでなくとも運動が原因で発症する『食物依存性運動誘発アナフィラキシー』という事例もあります。

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アレルギーの対応法

症状・食べたものをチェック

食物アレルギーとよく勘違いしやすいのがじゃがいもの芽などの食中毒です。食中毒が食物のウィルスや増殖して作り出した毒素を摂取して複数の人に起こるのに対して、アレルギーは免疫機能の過剰反応から食べた個人に出ることが特徴です。一度、アレルギー反応が出たものは少量でも症状が出やすいので加工品は食べる前に原材料をチェックするようにしましょう。

アレルギー科・内科を受診

体に異常が出た際は病院へ行き、早めに医師へ相談することをおすすめします。その際に、じゃがいもなどの珍しいアレルギー症状の場合は医師の判断が難しいので、事前に食べたものや以前にもアレルギー症状が出ていたことがあるか電話で医師に相談しておけば診察した際の対応がしやすくなるかと思います。

他のいも類は避けるべき?

実は芋は実はトマトやナス、唐辛子と同じナス科に属しますが今回のアレルギー症状はじゃがいも特有のものなので、他のいも類であるさつまいも、さといも、やまいも類は食べても大丈夫みたいです。

そ片栗粉はじゃがいものでんぷんから作られているので、非常に稀ですがじゃがいもアレルギーを引き起こす恐れがあります。

特に小さなお子さんは大人に比べてアレルギー症状が出やすいので注意が必要です。どうしても、必要な場合はコーンスターチで代用もできることもあるので、よかったらお試しください。

まとめ

この記事をまとめると

  • じゃがいもは芽の食中毒ではなく、アレルギー反応を起こす可能性がある
  • 原因は、たんぱく質をアミノ酸が分解できないことで起こる
  • 異常を感じた際は命に関わる可能性もあるので医師に相談すること

いかがでしたでしょうか?普段、アレルギー症状として耳にしないことが多いじゃがいもアレルギー。自分は大丈夫でも生まれたばかりの赤ちゃんは心配になりますね。何か症状が出た際は早めに医師に相談するようおすすめします。

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