ナチュラルチーズの白カビタイプとは何?作り方や食べ方について

料理、おやつ、おつまみと様々な楽しみ方ができるチーズ。美味しいだけでなく栄養価も高いのが魅力ですよね。たくさんの種類がある中で、白カビタイプのチーズを目にすることも多いですが、白カビタイプとはどんなものなのでしょうか?作り方や美味しい食べ方は?この記事では

  • 白カビタイプとは
  • 白カビタイプの作り方
  • 白カビタイプの食べ方について
これらのテーマについて紹介いたします。

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白カビタイプとは

白カビタイプとはその名の通り、表面が白い綿毛や白い粉のような白いカビで覆われているチーズのことです。熟成されると表面は白から茶色く風味は濃厚になり、食感はとろりと柔らかく変化します。時間とともに変化する味を食べ比べてみるのもいいでしょう。

白カビの熟成で風味をつけるチーズ

チーズの表面に白カビを植え付け繁殖させ、美味しく熟成させたのが白カビタイプです。たんぱく質が白カビが作る酵素の働きによって分解されて、外側から中心に向かって熟成が進みます。柔らかくとろりとした食感になり、濃厚な風味になっていきます。

代表的なもの

白カビタイプの代表的なチーズを紹介します。

種類 見た目 味、食感
カマンベール 白カビで覆われて中は柔らかい 香りは控えめ上品でクリーミー熟成すると濃厚な味わい
バラカ 綿毛のようなカビに覆われている、馬蹄形 ダブルクリーム、塩気が強くバターのように濃厚
スプレム 真っ白なカビに覆われている、弾力がある、楕円形 生クリームのようにまろやか、ダブルクリーム
カプリスデュー 綿毛のようなカビに覆われている、楕円形 クセがなく食べやすい、口溶けがよい、ダブルクリーム
シャウルス 真っ白なカビで覆われている、中身はほろほろとしている 塩味、酸味が強めでコクがある
ヌーシャテル 美しい白カビに覆われているハート形、円柱形、四角形など様々な形がある やや塩味が強くバターのようなコクがある
サンタンドレ 綿毛のようなカビに覆われている、背の高い円筒形 バターのように濃厚熟成が進むにつれ濃厚にトリプルクリーム
ブリドモー 直径36cm、重さ約2.5kgの円盤形 風味が豊かで深いコク熟成が進むと滑らかに
ブリドムラン 茶色がかった白カビに薄く覆われている、熟成が進むと茶褐色になる 塩味も酸味も強く力強く濃厚な味わい
クロミエ 白カビに覆われている、熟成するとペースト状になる

あっさりとして酸味があり熟成が進むとクリーム状に変化する

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白カビタイプの作り方

 

白カビタイプの作り方を紹介します。

  1. ミルクの下準備:温めたミルクに乳酸菌、レンネット(凝乳酵素)を加える
  2. ミルクを固める:カゼイン(乳たんぱく質)が凝固したもの(凝乳)からホエイ(乳清)を除去してカード(凝乳)を作る
  3. 水分を抜いて型に詰める:型(モールド)に入れて水切り
  4. 成型:型から出して加塩、十分に水分が排出されたら型から出して塩漬けにする
  5. 熟成:表面に白カビを吹き付けて熟成室で熟成させる

4週から8週間ほどで食べ頃になります。熟成が浅いと中心部に芯が残っている場合があります。

生で脂肪率が50%程度の場合

製造してからおよそ3週間から4週間後が食べごろになります。見た目は盛り上がるように変化し中心も柔らかくなります。熟成が浅いとチーズの周りの白カビが真っ白ですが、熟成が進むと茶色みが混じり出します。味わいも芳醇でコクがあります。熟成が進みすぎるとアンモニア臭を強く感じるようになります。

生で脂肪率が60%以上の場合

ダブルクリームトリプルクリームといわれる脂肪分を高めて作られる白カビタイプには、原料乳にクリームが加えられます。より濃厚でクリーミーになり、ミルク感が強く感じられる味わいになります。口当たりが優しいので食べ過ぎてしまいますが脂肪分が高いので注意が必要です。

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白カビタイプの食べ方について

 

白カビタイプの特徴をより生かして食べるには、食べる前と切り方にちょっとした工夫が必要です。色々な飲み物にもよく合い、パンやサラダなどの食べ合わせもお勧めです。

食べる30分前には準備を

白カビタイプの風味を楽しむには冷蔵庫から出して30分以上経ってから食べるのがお勧めです。なめらかな食感とミルクの風味がより豊かに楽しめます。

切り方のコツ

生地が柔らかくナイフに付きやすいため、中心に穴の開いたチーズナイフがお勧めです。刃の幅が狭いナイフも柔らかいチーズもきれいに切ることができます。チーズの外側の皮の部分と中心で味わいが違うので、カットするときは外側と中心が均等になるようにします。熟成が進みすぎて表皮が食べにくい場合は取り除いて、中身のとろりとした部分だけ食べるようにしましょう。

最適な保存方法

切り口から生地が流れ出さないようにアルミ箔などで覆います。その上に元々包まれていた紙やキッチンペーパーで包んだ後、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。密閉容器に入れるのはチーズが他の匂いを吸収しやすいからです。長く保存すると水分が出てくるので、水分を拭き取りキッチンペーパーを取り替えるなどすると長持ちします。野菜室で保存すると熟成が進みやすくなるので、長期保存の場合は冷蔵室で保存しましょう。

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まとめ

白カビタイプのチーズの種類、作り方、食べ方などについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 白カビタイプとは表面が白い綿毛や白い粉のような白いカビで覆われているチーズのこと
  • 白カビタイプの作り方はミルクを下準備し固め、水分を抜いて成型した後塩漬けにして熟成させる
  • 白カビタイプは冷蔵庫から出して30分以上経ってから食べる、チーズナイフで外側と中心が均等になるようにカットする

熟成すると食感も味も変化する白カビタイプのチーズ。食べやすい風味のものからクセの強いものなどたくさんの種類があります。自分の好みのチーズを選んで味わってみてください。

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