低カロリーかつ食物繊維が豊富で、ダイエットをしている時の強い味方である「わかめ」。ダイエット中は便秘になりがちですので、低カロリーでその便秘を解消する食物繊維が豊富に入っているとあれば、ぜひともたくさん食べたい食材ですよね。しかし、実はわかめの食べ過ぎは身体に良くないのです。
今回は、
- わかめを食べすぎるとどんな危険があるの?
- わかめの1日の摂取目安量は?
- わかめに含まれる栄養素
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目次
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わかめの食べ過ぎによる病気
わかめを食べすぎると、一体どんなリスクがあるのでしょうか?しっかりとその危険性を理解した上で気を付けていきましょう。以下で「わかめを食べすぎるとなぜ危険なのか」を説明させていただきます。
甲状腺異常
わかめには「ヨウ素」が含まれています。この「ヨウ素」を過剰摂取してしまうと、甲状腺ホルモンの合成が阻害されてしまうのです。そのためわかめを食べ過ぎてしまうと、甲状腺疾患のリスクが上がると言われています。
腹痛・下痢
わかめには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維を摂ることは便秘解消に効果的ですが、食物繊維は摂り過ぎてしまうと腹痛や下痢を引き起こすこともあります。そのためその食物繊維が含まれるわかめを食べすぎると腹痛や下痢を引き起こすリスクがあるのです。過剰摂取には気をつけましょう。
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わかめの1日の正しい摂取量は?
わかめは食べ過ぎてしまうとさまざまな危険があることがわかりましたね。それでは一体、わかめの1日の正しい摂取量はどのくらいなのでしょうか?以下に記載させていただきます。
水戻し約150gが限度量
人の体にとってヨウ素は必要ですが、上限はあります。ですので健康な成人の方であれば水戻しわかめは約150gが限度量になります。
生わかめでは約190gが限度量
生わかめでは約190gが限度量になります。しかし健康な成人の方であっても、妊娠中であれば、生わかめであれば125g、水で戻した乾燥わかめであれば105gまでにしましょう。
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わかめの正しい食べ方は?
ダイエット中に低カロリーのわかめを食べる方は多いかと思います。実はわかめには、「正しい食べ方」というものが存在するのです。どうせ食べるなら、「正しい食べ方」で食べたいですよね。
食事の最初に食べるのがおすすめ
わかめに含まれている水溶性の食物繊維は、糖質や塩分・コレステロールの吸収を抑える作用が期待されると言われています。そのためわかめを食事の最初に食べることによって、高血圧・高血糖の予防やダイエット効果につながるのです。
大豆製品と一緒に食べない
大豆製品に含まれている「イソフラボン」は、わかめに含まれている「ヨウ素」の体内での吸収や利用を妨げてしまいます。そのためヨウ素を効率よく吸収して利用したいのなら、わかめを食べる際は大豆製品とは一緒に摂らない方が良いでしょう。
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わかめに含まれる栄養素
「食べすぎると危険」と言われるとどうしても、「わかめ」という食材自体にネガティブな印象がついてしまいますよね。ですがわかめには、私たちの身体にとってありがたい栄養素がたくさん含まれています。適切な量を摂取すればありがたいことずくめの食材なので、以下を読んでぜひ取り入れてみてください。
ビタミン・タンパク質が豊富
わかめはタンパク質も豊富ですが、ケガをしたときに血液が固まる働きを助けてくれたり骨の形成を促してくれたりする作用のある「ビタミンK」という栄養素も含んでいます。このビタミンKは骨粗鬆症の予防にも使われますので、意識的に摂りたい栄養素ですよね。
ミネラル・アミノ酸も豊富
わかめは「マグネシウム」や「ヨウ素」・「カルシウム」などのミネラルをたくさん含んでいます。
- マグネシウム・・・歯や骨の形成に使われます。血管を拡張させて血圧を下げてくれる働きも。
- ヨウ素・・・新陳代謝を促進します。子供の場合は成長ホルモンの代謝を促してくれるため、成長の助けにもなります。
- カルシウム・・・歯や骨を丈夫にしてくれます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?たしかにわかめは食べすぎると危険ですが、適切な量を守って食べれば身体に嬉しい効果のたくさんある食材であることが分かりましたね。わかめを食べる際は1日の適量を意識していきましょう。
この記事をまとめると
- わかめを食べすぎると、わかめに含まれるヨウ素の過剰摂取で甲状腺異常を引き起こしたり、食物繊維の取りすぎで下痢や腹痛を引き起こすリスクがある。
- わかめの1日の摂取量は、健康な成人であれば水戻しのわかめなら約150g・生わかめなら約190g。
- わかめにはビタミンやタンパク質、ミネラルやアミノ酸が含まれており、それらの栄養素には歯や骨を形成・丈夫にしてくれる効果や成長ホルモンの代謝を促してくれる効果・骨粗鬆症を予防してくれる効果や血圧を下げてくれる効果などがある。