ワインを購入したりもらったりした際に気になるのは、そのワインが「いつまで飲めるのか」ということですよね。しかしほとんどのワインには、ラベルに賞味期限が記載されていません。果たしてワインには賞味期限はないのでしょうか?
今回は、
- ワインに賞味期限はあるのか
- 開封後のワインの保存方法
- ワインは熟成するとどう変化するのか
スポンサードリンク
目次
|
|
ワインに賞味期限はあるのか
そもそも、ワインに賞味期限というものはあるのでしょうか?ラベルに記載がないものも多いので、初めて購入した方は戸惑ってしまいますよね。以下に説明させていただきます。
基本的に賞味期限はない
結論から申し上げると、基本的にはワインに賞味期限はありません。それというのも、ワインという飲み物は、瓶に詰められた後でも熟成する飲み物だからです。中には熟成期間が100年を超えるワインも存在します。ワインには「腐る」という概念がないのです。もちろん、腐らなくても味わいが劣化することはありますが、その場合は、「賞味期限が切れた」ではなく、「飲み頃が過ぎた」などの言葉で表現されます。
安めのワインは早めに飲むべき
手頃な価格で購入できるワインは、数十年といった熟成を経て飲んでもらうように造られてはいないため、購入したらなるべく早く飲みましょう。安価なワインのほとんどは、飲み頃の状態で店頭に並んでいます。
スポンサードリンク
開封後のワインの賞味期限
一人暮らしや一人でお酒を楽しみたい場合は、ワインを開封して一度に飲むのはなかなか難しいという方もいらっしゃいますよね。ここからは、開封後のワインの賞味期限についてご説明させていただきます。
赤ワインの場合
手頃な価格のワインの場合は開封後はなるべく早めに飲むことをおすすめします。なぜならワインは空気に触れた瞬間から酸化が始まるからです。開封後は抜栓したコルクで再び栓をしたり、ボトル内の空気を抜いてしっかりキャップを閉めたりして冷蔵庫で保存すれば1週間程度は日持ちします。
白ワインの場合
甘口の白ワインの場合は、品質などにもよりますが、ものによっては1ヶ月ほど楽しめるものもあります。
良いワインは腐らず熟成する
熟成タイプのワインの場合は、
- 赤ワイン・・・5〜10年
- 白ワイン・・・1〜2年
スポンサードリンク
開封後のワインの保存方法
開封後のワインの賞味期限を理解した後気になってくるのは、その「保存方法」かと思います。ご自宅にワインセーラーがあればそこで保存するのがベストですが、なかなかご自宅にワインセーラーがある方は少ないですよね。
夏は野菜室で保存
ワインセーラーをお持ちでない場合は、夏場は冷蔵庫の野菜室で保存すると良いです。ワインの保存に適した温度は13〜15度・湿度は65〜80パーセントとされているため、冷蔵庫ではやや冷たすぎますし、コルクも乾燥してしまいます。そのため冷蔵庫の野菜室が最も適しているのです。
暗い場所で保存
光は熟成を加速させると言われているため、ワインの味わいや香りに多くのダメージを与えてしまう可能性があります。そのためワインを保存する際は、なるべく暗い場所で保存するようにしましょう。
匂いが移らない場所で保存
匂いが移りやすい場所で保存することもワインの品質を落としてしまう一つの要因になり得るので、なるべく匂いが移らない場所でワインを保存するようにしましょう。
スポンサードリンク
熟成ワインの味はどう変化するのか
「良いワインは熟成して楽しむ」とは言っても、熟成前と熟成後では見たや味わいにどのような変化があるのかを理解した上でワインを熟成させたいところですよね。良いワインが熟成するとどうなるのかを、以下で説明させていただきます。
赤ワインの場合
- 色・・・赤ワインは若い方が濃い色をしていると言われています。そのためはじめは紫がかった赤色をしていても、熟成が進むとオレンジ色がかった赤色に変化していきます。
- 味・・・赤ワインは若いとやや荒めな味がしますが、熟成を重ねるとまろやかな味へと変化します。
白ワインの場合
- 色・・・赤ワインとは逆で、熟成を重ねるほどに白ワインは濃い色へと変化していきます。はじめの透明感のある色味から、熟成を重ねるとオレンジがかった深い色に変化していきます。
- 味・・・熟成を重ねると、フルーティーな味わいから、果実味が丸く優しい印象の味わいに変化していきます。
スポンサードリンク
まとめ
この記事をまとめると
- ワインは瓶に詰められた後も熟成する飲み物であるため、基本的には賞味期限というものはない。
- ワインの保存に適した温度は、13〜15度・湿度は65〜80パーセントと言われている。開封後のワインは、野菜室などの暗い場所や匂いの移らない場所で保存すると良い。
- 赤ワインは熟成前の方が熟成がよりも色が濃く、味は熟成することでまろやかな味わいになる。一方白ワインは熟成することで色が濃くなり、味はフルーティーなものから丸く優しい味わいに変わっていく。