寿司を常温で保存するのは危険?冷凍の仕方や食中毒の危険も紹介

日本ではお祝い事やイベント時に欠かせないのが寿司ですよね。スーパーや寿司屋でも気軽にテイクアウトができますが、持ち帰り時間は気にしていますか?また、すぐ食べるからといってそのまま放置してしまうのは実は危険な行為なんです。そこで今回は、

  • 寿司は常温で保存できる?
  • 寿司を常温で保存する危険性
  • 寿司で食中毒になる原因
  • 寿司の冷凍の仕方

こちらについて紹介していきます。

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寿司は常温で保存できる?

買ってきた寿司をうっかり出しっぱなしにしたり、食べ終わって余った寿司がそのままテーブルの上に…なんて経験はありませんか?

寿司の常温保存は完全NGではありませんが、その許容範囲はかなり狭いです。夏場と冬場ほど気温が離れているとかなりその時間に差が出ますので注意が必要です。

冬場で半日が限界

お寿司の常温保存は冬場でも半日が限界です。寒い時期の室温であっても、何日間も保存できる訳ではなく、5時間以上経過してしまうと寿司に乗っている生魚が腐ってしまう可能性があります。

また、寒い時期に暖房器具を何も付けないという家庭はあまりないですよね。ヒーターやストーブがついた暖かい部屋は、その分寿司の腐敗を早めてしまうことになります。

夏場は1~2時間でも危ない

寿司の常温保存は夏場が特に危険です。 室温にもよりますがおおよそ1〜2時間でもかなり危険な状態になります。 食卓に並べてゆっくりと喋りながら、という時間でももちろん同じことが言えますので注意してください。

クーラーをかけ室温が高くない自宅や冷房がしっかりと効いているお店などでも2〜3時間以内には食べ切るようにしましょう。

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寿司を常温で保存する危険性

寿司を常温で保存することにはいくつかの危険が潜んでいます。そもそも常温とは「外気温を超えない温度」、すなわち熱したり冷やしたりしない自然な温度のことを言います。

常温=室温ではなく、既述のように住環境や季節によって大きく異なりますので注意しましょう。ここからはその危険性について詳しく見ていきます。

刺身が傷んでしまう

寿司を常温で保存してしまうと、シャリに乗っている刺身が傷むのを早めてしまいます。傷んだ刺身は赤黒くなったり、茶色くくすんだ色味になります。

また、水分が出ている、ぬめりがあるなどの変化が出ている場合には、すでに腐っている可能性が高いので食べないようにしてください。

刺身が腐っている時の見分け方

  • 水分が出ている
  • ぬめりがある
  • 白っぽい膜が張っている
  • 丸みが出て変形している
  • ツンとするような臭いがする

菌が急増するリスクが高い

寿司を常温保存することによって生まれる危険性は、菌が急増するリスクを高めることにもあります。特に青魚に含まれるヒスチジンという物質は、常温保存(約25度)されることによりヒスタミンという菌になります。

刺身は1時間もしないうちから菌が増殖し始めてしまいますので、常温で置かれた時間が長ければ長いほどリスクが高まるということを覚えておきましょう。

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寿司で食中毒になる原因

寿司で食中毒になる原因のほとんどが、菌の繁殖や寄生虫によるものです。生で食べるのが美味しい寿司は加熱していない分、食中毒を予防することが難しくなります。

食中毒の症状は軽度なものから命の危険性があるものまで様々です。寿司を食べて食中毒にならないために、その原因も知っておいてください。

魚は菌が繁殖しやすい

そもそも、寿司に使用する魚は菌が繁殖しやすい食材です。そのため食中毒を起こす可能性がある菌はさまざまで、いつ感染するかの判断が難しいのです。

先ほど紹介した、常温保存によって繁殖しやすくなるヒスタミンだけでなく、ノロウィルス腸炎ビブリオ大腸菌などがあります。見た目や臭いに異変がなくても、食中毒菌は付着、繁殖し続けている可能性があるのです。

捌いた魚は寄生虫がいる可能性も

少し怖い話ですが、実は捌いた魚には寄生虫がいる可能性があります。この寄生虫は「アニサキス」と呼ばれ、海洋哺乳類の体内で成虫になり、主に魚介類に寄生します。

アニサキスが寄生した生魚を食べてしまうと、アニサキスは人の体内で胃や腸壁に侵入するのです。その結果、激しい腹痛や吐き気、嘔吐などの胃腸炎の症状が起きることになります。

アニサキスが寄生する主な魚

  • サバ
  • サケ
  • ニシン
  • スルメイカ
  • イワシ
  • サンマなど

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寿司の冷凍の仕方


寿司の常温保存は人の体にとって危険を及ぼすことが分かりました。もし買ってきた寿司をその日のうちに食べきれない場合には、この後紹介する方法で冷凍保存がおすすめです。

ただし日持ちは約1週間から、長くても1ヶ月程度です。鮮度や風味は徐々に落ちていきますので、出来るだけ早く食べ切るようにしましょう。

シャリとネタを分離させてラップ

寿司を冷凍保存する時のポイントは、シャリとネタを分けることです。ネタをシャリから外したら、それぞれ1つずつラップでしっかりと包みます。

同じ種類のネタがいくつかある場合には、種類別に包んでもOKです。包み終わったら、トレーに広げて平に乗せて冷凍庫に入れましょう。自宅の冷蔵庫に急速冷凍機能があれば望ましいです。

しっかりと凍ったら、その後でさらにジップ付きの保存用袋か保存容器に入れて密閉しておくと臭い移りもなくなります。

解凍方法はそれぞれ違う

ネタとシャリを分けて冷凍した場合には、それぞれに合った方法で解凍しましょう。シャリは自然解凍不可なので、電子レンジを使います。

一方、ネタは電子レンジ解凍がNGです。ネタ自体の厚みが薄いので、冷蔵庫に入れて自然解凍で大丈夫です。温めたシャリの熱が冷めたら、ネタを乗せて完成です。

まとめ

「寿司を常温で保存するのは危険?冷凍の仕方や食中毒の危険も紹介」について紹介してきましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 寿司の常温保存は冬場でも半日が限界
  • 寿司を常温保存すると菌の繁殖が早くなる
  • 寿司には食中毒を起こす菌が多数潜んでいる
  • 寿司を食べきれない時は冷凍保存できる

せっかく買ってきた寿司、値段がした場合には特に捨ててしまうのははばかられますよね。お祝いの席やイベント時にはついつい話に花が咲いてしまうものですが、室温や季節に応じてしっかりと時間管理するようにしましょう。

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