ナトリウムは体内のミネラルバランスを保つために重要な栄養素です。
血圧と関係があることが広く知られていますが、生命維持に欠かせない栄養素です。
どのような食材に含まれ、どのような働きがあるのかをご紹介します。
目次
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ナトリウムってどんな栄養素?
化学記号 | Na |
体内分布 | 主に細胞外の体液(細胞外液) |
機能 | 細胞外液の浸透圧の維持 |
摂り過ぎると | ・血圧の上昇 ・胃がん |
不足すると | ・倦怠感 ・食欲不振 |
食べ物 | インスタントラーメン、カップ麺、梅干し、さきいか、濃口醤油、からし明太子、みそ、カレールウ、塩昆布など |
ナトリウムの1日の摂取基準(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||
年齢等 | 平均必要量 | 目安量 | 平均必要量 | 目安量 |
0~5カ月 | ー | 100 | ー | 100 |
6~11カ月 | ー | 600 | ー | 600 |
1~2歳 | ー | ー | ー | ー |
3~5歳 | ー | ー | ー | ー |
6~7歳 | ー | ー | ー | ー |
8~9歳 | ー | ー | ー | ー |
10~11歳 | ー | ー | ー | ー |
12~14歳 | ー | ー | ー | ー |
15~17歳 | ー | ー | ー | ー |
18~29歳 | 600 | ー | 600 | ー |
30~49歳 | 600 | ー | 600 | ー |
50~69歳 | 600 | ー | 600 | ー |
70歳以上 | 600 | ー | 600 | ー |
ナトリウムの機能・効果
ナトリウムの働き
細胞内外のミネラルバランスを調整
ナトリウムの体外存在量は体重の約0.15%で、その多くは細胞外の体液(細胞外液)に含まれています。
水分を保持しながら細胞外液や血液循環の量をコントロールしています。
ナトリウムは細胞内にも含まれていますが、多くはカリウムが占めています。
細胞内のナトリウムが絶えず外にくみ出され、細胞外のカリウムは取り込まれながら、細胞内外のミネラルバランスは常に一定に保たれています。
この「ナトリウム・カリウムポンプ」の仕組みによって細胞外液の浸透圧が維持されたり、際嫌アルカリのバランスが保たれています。
過剰摂取するとどうなる
高血圧や胃がんに
ナトリウムは主に食塩として食事から摂取されます。
摂り過ぎると細胞内外のミネラルバランスが崩れ、体内に水分が溜まってむくみを生じます。
高血圧や胃がんをもたらすことが知られていますが、高血圧症は遺伝も関係していますのでナトリウムの摂り過ぎが直接の高血圧の原因になるかはわかりません。
不足するとどうなる
日本人は食事から塩分を必要以上に摂っているので普通の食事では不足することはありません。
多量に汗をかいたり、激しい下痢嘔吐をしたり、利尿剤を使用して多量にナトリウムが排出されると、倦怠感や食欲不振などを生じます。
ナトリウムを多く含む食べ物
インスタントラーメン、カップ麺、梅干し、さきいか、濃口醤油、からし明太子、みそ、カレールウ、塩昆布などに多く含まれています。
ナトリウムが多く含まれる食材×カリウムが多く含まれる食材
ナトリウムを摂る際はカリウムと一緒に摂らないと高血圧や胃がんのリスクが高まります。
カリウムが多く含まれる食材を摂ると体内の余分なナトリウムが体外に排出され、
加工食品の食べ過ぎに注意
加工食品には保存性を高めるために食塩が多く使われています。
加工食品を利用しすぎないことが減塩のポイントです。
献立を考える際は塩分ゼロのご飯に薄味のおかずをを組み合わせて食べるのがベスト。
まとめ
ナトリウムは体内のミネラルバランスを一定に保つために必要不可欠な栄養素です。
ナトリウムは加工食品に多く含まれており、摂り過ぎる場合が多いので注意が必要です。
ナトリウムの摂り過ぎにならないよう、カリウムが多く含まれる野菜を一緒に摂って体内のミネラルバランスを保ちましょう。