低脂肪牛乳は危険!?体に悪い?にきびや貧血の原因・心筋梗塞に?

ダイエットや中年太りを気にして低脂肪牛乳を飲んでみようかな・・・と考えたときに心配になるのが、「手を加えた牛乳は体に悪くないのかな?」ということですよね。そこで今回は、

  • 低脂肪牛乳と牛乳の違いは?

  • 低脂肪牛乳の味は?

  • 低脂肪牛乳は体に悪いというのは本当?

という疑問を考察し、解決していきます。

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低脂肪牛乳とは?

特徴

低脂肪牛乳は牛乳を遠心分離にかけて、乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下の範囲までに除去したものです。低脂肪牛乳は脂肪分が除去されている分、通常の牛乳よりもカロリーと脂質が低いというメリットがあります。

普通の牛乳との違いは?

牛乳は食品衛生法の乳等省令によって5種類に分けられます。

  • 牛乳:生乳を加熱殺菌した以外手を加えてないもの。乳脂肪分が3.0%以上のもの
  • 成分調整牛乳:生乳からや脂肪分、水分、ミネラルの一部を除去して成分濃度を調整したもの
  • 低脂肪牛乳:乳脂肪分を遠心分離などによって除去し、0.5%以上1.5%以下に調整したもの
  • 無脂肪牛乳:乳脂肪分を0.5%以下までに除去したもの
  • 特別牛乳:特別に許可を受けた牧場で作られた、脂肪分3.3%以上の、普通の牛乳よりも成分の濃いもの

 

低脂肪牛乳は普通の牛乳と比べると脂肪分が除去されている分コクが少なく、水っぽくさっぱりした味わいになります。牛乳が重くて飲めないという人も飲みやすい牛乳です。

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低脂肪牛乳を飲むと危険といわれる理由

アレルギー

乳アレルギーを持っている人は低脂肪乳でもアレルギーを起こします。アレルギーを起こす原因の多くはタンパク質で、乳アレルギーの人は牛乳に含まれる「カゼイン」が原因となっていることがほとんどです。

カゼインは熱に強い性質を持つため、ヨーグルトやチーズなどの加工食品にしてもアレルギーの怒りやすさは変わらないため、乳アレルギーの人は乳製品全般を口にしないようにしましょう。

にきびなどの肌荒れの原因に

ニキビになる原因として、

  • 体質
  • 脂質を摂りすぎている
  • 糖分を摂りすぎている
  • 免疫力の低下

等の原因が考えられますが、脂質を摂りすぎないようにしようとして低脂肪牛乳に変えたのに、ニキビが減らない・・という人は、低脂肪牛乳が原因というよりも、ニキビを気にしすぎていることのストレスや、そもそもの体質が原因であることがほとんどです。

免疫力が低下すると肌のバリア機能が低下してニキビもできやすくなりますから脂質のコントロールだけではなく体を冷やさないように心がけましょう。

貧血に

牛乳や低脂肪牛乳が直接的に貧血の原因になるということはありません。子供が牛乳を飲みすぎると貧血になる、というデマも多く見られます。もしも貧血と牛乳が関係しているとしたら、「牛乳を飲みすぎていることによりお腹がいっぱいになってしまい、食事をバランスよく取れていない」という可能性は考えられます。

何事も適量が大事ですから、飲んでも食事に影響しない量に調整するようにしましょう。

心筋梗塞のリスクを高める

昔は、牛乳に含まれる「飽和脂肪酸」が悪玉コレステロールを増やすことから心筋梗塞のリスクを高めると言われてきました。ですが、近年の研究により、牛乳を飲んでもコレステロール値にはあまり影響しないということが分かっています。

低脂肪牛乳は脂肪分の一部を除去しているだけなので、牛乳とその他の成分に大きな違いが無いのです。ですから、低脂肪牛乳だから心筋梗塞になりやすいということはありません。

抗生物質の影響

牛乳で抗生物質の薬をのむと、薬の成分の吸収を低下させ、薬の効果を十分に得られないということがあります。これは低脂肪牛乳に限らず、牛乳全般に含まれるカルシウムが主な原因となります。抗生物質に限らず、薬を飲むときは水かぬるま湯で飲むようにしましょう。

遺伝子組み換え牛のリスク

アメリアでは子牛の成長を促進させるため「遺伝子組み換え牛成長ホルモン」を投与することがあります。このホルモンを投与された牛の牛乳を飲むと乳がんや大腸がんのリスクが高まると言われていますが、日本では低脂肪牛乳を含む牛乳は、ほぼ国産のものしか流通していないので、日本国内で牛乳を飲む分には心配はしなくてよさそうです。

排卵障害

低脂肪牛乳は脂肪分を除去する過程で、牛乳に含まれる女性ホルモンである「エストロゲン」や「プロゲステロン」などのホルモンも一緒に除去されてしまい、男性ホルモンが残ってしまいます。

そのため、低脂肪牛乳を飲むことで男性ホルモンが多くなり、排卵障害につながると考えられています。妊活中の女性や生理不順に悩んでいる人は、低脂肪牛乳や無脂肪牛乳は飲まない方が安心です。

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情報に惑わされないこと

危険であると証明されているわけではない

ここまで低脂肪牛乳が危険と言われるいくつかの原因を一つずつ解説してきましたが、そのほとんどは低脂肪牛乳はあまり関係ないものでした。

牛乳に加工されているという認識が、なんとなく体に悪いというイメージを持ってしまいがちですが、ネットや世間の情報が本当に正しいものかを今一度よく確認することが大切です。

しかし危険のリスクも知っておくことが大切

一方で、確かに不妊治療中の人などにとっては、低脂肪牛乳などの脂肪分が除去されている牛乳がホルモンに影響があるという結論も得られました。また、日本では乳等省令によって厳しく規定がありますが、外国のものは遺伝子組み換え牛のものである可能性があります。

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まとめ

いかがでしたか?ダイエットや脂肪を控えたいために低脂肪牛乳を飲みたいけれど、体に悪いのではないか?と心配している人も、正しい知識をもっていれば安心して飲むことができるということが分かりましたね。今回の内容をまとめると、

この記事をまとめると

  • 低脂肪牛乳であっても乳アレルギーの人はアレルギー症状を発症する

  • 低脂肪牛乳は心筋梗塞や貧血、ニキビの直接的な原因にはならない

  • 国産の牛乳は乳等省令によって安全が保たれている

  • 低脂肪牛乳はホルモンの偏りにより排卵障害になる可能性がある

 

ということが分かりましたね。低脂肪牛乳は普通の牛乳より低カロリー低脂質で、さっぱりと飲める牛乳です。むやみに怖がらずに正しい知識を持つようにしましょう。