カレーのとろみがつかない理由は?水っぽいときの対処法を解説

レシピ通りに作ったのになぜかカレーにとろみがつかない…なんて経験はありませんか?せっかく時間と手間をかけて作っているのに最後の最後で肝心なとろみがないなんて残念ですよね。

今回は、そんな経験をお持ちの方必見!とろみが上手につかなかった原因と対処法について徹底的に解説していきます。これで失敗知らずのカレーが出来ますよ。ぜひ実践してみてくださいね。

スポンサードリンク

カレーのとろみがつかない理由は?

カレーにとろみは必須ですよね。せっかく時間と手間をかけて作ったのに水っぽくなってしまったカレーはなんだか食べる気も起きなくなってしまうもの…。

レシピに沿った手順で作ったのになぜ?と疑問に思ってしまいますが、実はレシピにも載っていなかったような何気ない行為が原因だったりしているものです!

それでは具体的にどのような行為が「とろみがつかない」原因となっているのか解説していきます。

沸騰している鍋にルウを入れたため

カレールウを沸騰ている鍋の状態で投入することによって、カレールウがダマになってしまいとろみが上手につかないことがあります。

これは、カレールウが煮汁に溶けて全体へと広がる前にデンプンんの粘化が進むことによって固まったままの状態で膜を張ってしまうため。

カレールウを投入する際には、一旦火を止めてからカレールウを加え溶け切ってから再び火にかけるとよいでしょう。

MEMO
再び火にかけた後は弱火で10分程度煮込むと上手くとろみがつきますよ。

水分の多い食材を使用しているため

カレーの中に入れる具材によっては水分量が多いために上手くとろみがつかないことも…。

例えば、新玉ねぎやトマトに白菜や大根…肉だと豚肉や牛肉より鶏肉が水分量が多いとされています。またシーフードミックスやミックスベジタブルなどの冷凍食品も水分量が多いので注意が必要ですね。

これらの具材を入れる際には、煮込む際の水をあらかじめ少なくしておき加減を見ながら調整するとよいでしょう。

蓋をしたまま煮込んでいるため

ふたをしたままカレーを煮込んでいる様子

カレーを煮込む際に蓋をしたままではありませんか?

蓋をしたままカレーを煮込んでいると水分の蒸発量が少なくとろみがつかない原因に…。カレーを作る際には基本的には蓋は閉めずに煮込んで大丈夫です!

ただし蓋をして煮込むことによって熱を逃がさず短時間で作ってしまえるという利点も!その場合にはあらかじめ水の量を少なくするとよいでしょう。急いで作ってしまいたいときにはぜひとも実践してみてくださいね。

MEMO
販売メーカーによってはパッケージに蓋あり時/蓋なし時と記載のある場合も!

はちみつを加えたため

カレーの隠し味に「はちみつ」を加えるご家庭、多いのではないでしょうか。

実ははちみつには”アミラーゼ”というデンプンを分解してしまう酵素が含まれているのですが、この酵素によってとろみがつかない場合も…。

はちみつを加える場合には、炒めた具材に水を入れるタイミングで加え沸騰してから20分以上煮込みアミラーゼの働きを失わせるのがよいでしょう。

MEMO
味噌・みりん・醤油にもアミラーゼが含まれているのでこれらの調味料を隠し味に使うときには同様の対応をするとよいですよ!

味見をしたお玉をそのまま鍋に戻したため

お味噌汁の味見をしている若妻の写真素材 - ぱくたそ

直接味見に使ったお玉を鍋に戻すと「だ液」が原因となりとろみがつかないことも…。

というのは、だ液にもデンプンを分解するアミラーゼが含まれているため。味見をする際には小皿に移すなど注意をする必要があるでしょう。

スポンサードリンク

とろみがつかないときの対処法は?

それでは、実際にとろみがつかないかったときの有効な対処法は何かあるのでしょうか?

下記では有効とされている対処法についてまとめてみました。これさえ押さえておけば失敗ゼロのカレーを作ること間違いなしです!

水溶き片栗粉を加える

カレールウを溶かし10分以上煮込んでもとろみがつかに場合には、水溶き片栗粉を少量づつ加えてみてください。

鍋の火を止めてから少量づつ加えるのがポイント。全体に均一に広がるようにして混ぜた後に10分程度弱火で煮込むことによってとろみがつくでしょう。

目安として、6人前のカレーで片栗粉大さじ1です。

すりおろしたじゃがいもを加える

カレールウを溶かし10分以上煮込んでもとろみがつかないときに使う方法として「すりおろしたじゃがいも」を使うという方法も!

じゃがいもには、とろみの素になるデンプンが多く含まれているために使える手法です。加え方としては皮を剥いたじゃがいもをすりおろし鍋の火を止め沸騰がおさまっている状態ですりおろしたじゃがいもを汁ごと加えるのがポイント。加えた後は再び火にかけながらよく混ぜ、10分程度煮込むととろみがつくでしょう。

MEMO
品種によっては、とろみ付けに向き不向きなものも…。とろみをつけるために使うのであれば煮崩れしやす男爵芋がおすすめですよ。

カレールウを入れてからしっかり沸騰させる

カレールウを溶かした状態の鍋を弱火にし、沸騰させたまま時々混ぜながら10分以上しっかりと煮込むことでだんだんととろみがつきますよ。

カレールウには小麦粉が含まれていますが、この小麦粉に含まれるデンプンは60~65℃以上にならないと粘化が進みません。またとろみがつくには時間がかかるためしっかりとした火力のもとじっくりと煮込む時間が必要になります。

スポンサードリンク

まとめ

いかがでしたか?今回は、カレーにとろみがつかに原因を中心にとろみがつかなかった場合の対処法についても詳しく解説しました。

この記事をまとめると

  • とろみがつかない原因として考えられるのは下記の5点!

    ・沸騰している状態のままの鍋にルウを投入した

    ・水分量の多い食材を使用した

    ・蓋をしたまま煮込んだ

    ・はちみつを加えた

    ・直接味見をしたお玉を鍋に戻した
  • とろみがつかない場合の対処法としては下記の3点が有効!

    ・水溶き片栗粉を加える

    ・すりおろしたじゃがいもを加える

    ・カレールウを入れた後にしっかり沸騰させる

今回の解説事項に気を付けるだけで、これからは失敗知らずのカレーができますよ。ぜひお試しあれ。

スポンサードリンク