最近はスーパーやコンビニでも、ペットボトルで売られているのをよく目にするジャスミン茶。独特の甘い香りは、1度飲んだら忘れられませんよね。そのジャスミン茶が体臭に悪影響を与える、ワキガの原因になるという噂があるそうなのです。お茶はあんなにいい匂いなのに!?にわかには信じられません。いったいどういうことなのでしょうか。そこで今回は、
- ジャスミン茶ってどんなお茶?
- え!?ジャスミン茶が体臭に悪影響!?
- 体にうれしい効果もいっぱい!上手に取り入れよう
について、ご紹介させていただきます。
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目次
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ジャスミン茶とは
日本でもすっかりおなじみのジャスミン茶、なんとウーロン茶よりも輸入量が多かった時期もあるそうです。人気の高さがうかがえますね。そんなジャスミン茶、改めてどんなお茶なのでしょうか。
実は花を抽出したものではないジャスミン茶
あの香りの高さから、花そのものを抽出したものだと勘違いされがちですが、実はジャスミン茶、緑茶やウーロン茶などの茶葉にジャスミンの花の香りを移して作られたお茶なんです。
ベースとなるお茶は他にも、プーアル茶や白茶など様々。茶葉に香りを移したお茶を花茶と呼び、ジャスミン茶はその中でも高い人気を誇ります。
ジャスミン茶の歴史
ジャスミン茶が初めて中国の歴史に登場したのは1800年頃、清朝の時代です。当時から北と南で交易があった中国、寒さに弱いため北では手に入らなかった茶葉は南の主力商品でした。
しかし北と南の行き来はとても大変、長い時間をかけて移動している間にせっかくの茶葉から香りが失われてしまうことも多く、頭を悩ませた商人達が苦肉の策で茉莉花(ジャスミン)の花の香りを茶葉に移したのが、ジャスミン茶の始まりと言われています。
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え!?ジャスミン茶が体臭に悪影響?
元々は香りの飛んでしまった茶葉を、再び香り高く、おいしく飲めるようにするために生み出されたジャスミン茶。そんなジャスミン茶が体臭に悪影響を及ぼすだなんて、本当なのでしょうか。
ジャスミン茶でワキガになることはない
結論から言うと、ジャスミン茶を飲んだからワキガになるということはありません。どうか安心してくださいね。そもそもワキガの原因は遺伝によるものがほとんどであることが既にわかっています。
もし後天的なワキガに悩まれているのなら、生活習慣や食生活を見直すことで改善する可能性もありますが、特定の食品を排除したからと言ってワキガが治る可能性は低いと考えていいでしょう。
利尿作用で体内の水分が減り体臭に悪影響を与える場合も
ジャスミン茶に含まれるカフェインには高い利尿作用があります。むくみを改善してくれる効果もありますが、飲みすぎると体から必要な水分まで排泄してしまうことも。それにより汗の量が減ることで、汗そのものが濃くなり、臭いが強くなってしまうことで体臭に悪影響を与える可能性があります。
また、過剰な利尿作用によって、逆に体内の老廃物をうまく排出できなくなるなんてケースも。それにより溜まった老廃物が臭い成分を作り出し、体臭に悪影響を与えることも考えられます。
飲みすぎると発汗を促進させ体臭に悪影響を及ぼす可能性が
ジャスミンの花は、生薬では茉莉花と表され、血行を良くして発汗を促す作用があります。またジャスミン茶に含まれるカフェインは、脂肪の燃焼を促進させる効果があり、飲みすぎると運動効果を高めて発汗量を増やすことも。実際の汗と、それによる脱水によって、いつもより体臭をきつく感じてしまうかもしれません。
ジャスミン茶そのものが体臭やワキガを生み出すということは無くても、こういった相互作用からネガティブな噂が生じてしまったのかもしれませんね。
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体にうれしい効果もいっぱい!ジャスミン茶で健康に
とはいえ、漢方に使われることもあるジャスミン茶には健康に役立つ効果も盛りだくさん!ここからは、ジャスミン茶のうれしい作用をご紹介します。
正しく飲んで健康に役立てよう!
リラックス効果
ジャスミン茶の独特の香りには高いリラックス効果があり、漢方においても気分を落ち着かせ、辛い鬱を改善してくれるとされています。実際に、ジャスミン茶の香りが、副交感神経の働きを優位にさせ、興奮を鎮めて不安を和らげてくれるという研究結果も報告されています。
体臭や口臭を改善してくれる
体臭への悪影響についてご紹介してきましたが、緑茶やウーロン茶をベースとして作られるジャスミン茶に多く含まれるカテキンには、殺菌や抗菌作用があることがわかっています。適量を正しく飲めば、逆に口臭の原因となる菌を減らしてくれます。また、カテキンの強い抗酸化作用は、生活をしていく上で多かれ少なかれ排出される皮脂などの脂の酸化臭を予防してくれる効果も期待できます。
ダイエットにも効果的
ジャスミン茶に含まれるカフェインが発汗を促し脂肪を燃焼してくれると書きましたが、もちろん悪いことばかりではありません。運動の前に飲むことで、よりダイエット効果を高めてくれます。また、同様に含まれるテアニンやカテキンには、食後の血糖値の急上昇を抑えてくれたり、脂肪やコレステロールの吸収を阻害し、排出を促してくれるなどの効果も報告されています。ダイエット中の食事のお供に、運動前の水分補給に、上手に取り入れてダイエットを助けてもらいましょう。
美容にもうれしいジャスミン茶
ジャスミン茶にはビタミンCやEなど、美容にうれしい栄養素も豊富に含まれています。さらにジャスミン茶に含まれるビタミンは熱に強いことも特徴、お湯で抽出して丸ごといただくことで、余すところなく体に摂り入れることができます。
清朝の時代の権力者、西太后。70歳を超えても尚、ハリのある美肌が自慢だったとか。その美肌の秘訣が何を隠そうジャスミン茶だったそう!ジャスミン茶以外は飲まなかったという逸話も残されているほどです。海外からの客人にも必ずお土産に持たせていたそうですよ。
飲み過ぎには注意
緑茶やウーロン茶がベースのジャスミン茶。水分排出作用だけでなく、摂り過ぎたカフェインには胃腸を荒らしたり、安眠を妨げる作用もあります。また、緑茶は薬膳の世界でいうと体を冷やす食材。飲みすぎるとせっかくの健康効果が失われるばかりか、冷えからくる血行不良を起こしてしまう可能性も。
水代わりにがぶがぶ飲むのではなく、リラックスしたいとき、運動前や油っこい食事を食べるときなどに、コップ1杯程度をゆっくり飲むのがおすすめです。
カフェインは、過剰に摂ると胎児のへの栄養供給を邪魔したり、子宮を収縮させたりといった影響をもたらす可能性があります。1日に2~3杯程度では問題ありませんが、妊娠中の飲み過ぎには特に注意してください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- 実は緑茶やウーロン茶の一種!花の香りを移したジャスミン茶
- ジャスミン茶が直接体臭やワキガを起こすことは無い!ただしカフェインや発汗作用による脱水が悪影響を及ぼすこともあるので注意!
- 実は健康や美容にうれしい効果がいっぱい!飲み過ぎに注意して上手に取り入れよう!
淡くやさしい水色に、どこか清涼感も感じさせる甘い香りで、飲む前からしあわせな気分にしてくれるジャスミン茶。メリットとデメリットをちゃんと知って、ぜひ“おいしいとこどり!”で取り入れたいですね!
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