手作り・真空パックの昆布佃煮の賞味期限は?腐るとどうなる?保存方法は?

日本全国で、昔から受け継がれている味の一つに昆布の佃煮があります。様々な郷土の特色を生かした手作りの佃煮は、まさに故郷の味というに相応しいものと言えるでしょう。

しかし、手作りの昆布の佃煮はどうしても日持ちさせるのが難しい一面も。

  • 昆布の佃煮の特徴
  • 種類別昆布の佃煮の賞味期限
  • 昆布の佃煮が腐った時のサインは?
  • 適切な保存方法について

今回は、こちらについて詳しく解説します。

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昆布の佃煮とはどんな料理?

昆布の佃煮について解説する前に、まずは「佃煮」とはどういったものを指すのでしょうか?

 佃煮は、小魚、小エビ、貝類、昆布などの水産物や野菜などの農産物を原料に砂糖、醤油、飴、みりん、調味料などで作られた濃厚な調味液を浸透させ甘辛く煮つめた加工食品が佃煮です。

引用:全国調理食品工業共同組合HPより

上記の定義を基として、昆布を原料にして作った佃煮が私達がよく知る「昆布の佃煮」となります。

何故、佃煮には昆布を使用することが多いのでしょうか。それは、海で採れる昆布には多くの栄養素が豊富に含まれているため。一つずつ見ていきましょう。

ミネラル

カルシウムや鉄分などを含むミネラルが昆布には豊富に含まれています。人間が生きていく上で必須となるミネラルは16種類存在しますが、昆布にはこの16種類のほとんどが含まれているのです。

昆布に含まれるミネラルの種類

主要ミネラル(一日に100mg以上の摂取が必要とされているもの)

  • ナトリウム
  • 塩素
  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • リン

微量ミネラル(一日に100mg未満でも摂取が必要とされているもの)

  • 鉄分
  • ヨウ素
  • モリブデン
  • クロム
  • バナジウム
  • フッ素
  • 亜鉛
  • マンガン
  • セレン
  • コバルト
  • ニッケル
  • ケイ素

フコキサンチン

聞き慣れない成分ですが、昆布の色を象徴する褐色の色素成分がフコキサンチンです。フコキサンチンには、強力な抗酸化作用があるため老化や病気から体を守る効果が期待できます。

また、フコキサンチンの持つ「褐色脂肪組織」には脂肪を分解して熱を発することで余分なエネルギーを消費する働きがあると言われています。

そのため、フコキサンチンには、メタボリックシンドロームの予防に繋がる効果があると考えられているのです。

グルタミン酸

旨味成分であるグルタミン酸が昆布には豊富に含まれています。グルタミン酸が不足すると、脳の働きが低下したり排尿阻害作用などが起きると言われています。

しかしながら、現代人の食生活ではグルタミン酸は様々な食材に含まれているため不足することはほぼ無いと言っても良いでしょう。

私達が日常的に使用する調味料の一つである「うま味調味料」の成分も、このグルタミン酸が使用されているのです。

このように、豊富な栄養素が含まれている昆布を佃煮にすることで気軽に長期間保存することが出来る点。

これこそが、昆布の佃煮が長く親しまれている理由と言えるでしょう。

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昆布の佃煮の賞味期限はどれくらい?

昆布の佃煮の賞味期限は、商品によって様々です。ここでは、製品種別ごとの賞味期限について解説します。

市販品

スーパーなどで販売されている一般的な昆布の佃煮の賞味期限は、未開封状態であれば11ヶ月で設定されているのが多いようです。

ただし、一度開封してしまった昆布の佃煮は空気に触れてしまうと急激に品質が劣化してしまうため注意が必要です。

そのため開封後は冷蔵庫内で密封して保存を行い、出来るだけ早く食べ切るようにすることが大切です。

真空パック

一度パッケージに詰めた製品を加圧加熱処理を行うことで殺菌して製造する真空パックの昆布の佃煮は、製造から3ヶ月の賞味期限が設定されていることが多くなっています。

市販品同様、開封後は賞味期限の効力が切れてしまうため速やかに食べ切るようにしましょう。

手作り

家庭で手作りする昆布の佃煮は、賞味期限の設定なども行えないため自己判断をする必要があります。

昆布の佃煮を作る際に、雑菌に触れないよう清潔な調理器具を使用していることを前提として考える場合、作ってから2週間前後が日持ち出来る限度と言えるでしょう。

賞味期限切れはいつまで食べられる?

市販品の昆布の佃煮が未開封の状態で賞味期限が切れてしまった場合は、1ヶ月程度であれば問題なく食べることが可能です。

これは賞味期限という言葉が、製品が美味しく食べられる目安の期限のことを指しているため。そのため、賞味期限を過ぎたとしてもすぐに食べられなくなるわけではありません。

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昆布の佃煮は腐るとどうなる?

手作りの昆布の佃煮は市販品と違って保存料などが使用されていないため食べられなくなるまでの期間が短くなりやすい特徴があります。ここでは、昆布の佃煮が腐った場合の特徴を解説します。

酸っぱい

実際に口に含んだ際に、酸っぱい味がした場合は腐敗が進んでいるサインです。飲み込まずに吐き出し、残りの佃煮は廃棄するようにしましょう。

糸を引く

昆布の佃煮が保存されている容器を開けて、昆布から糸が引いている場合も腐っているサイン。ただしガゴメ昆布など、他の昆布と比べて粘り気が多い種類も存在します。

手作りの昆布の佃煮は、使用している昆布の種別をしっかりと把握しておき糸を引いているかどうかは総合的な判断材料の一つとすると良いでしょう。

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昆布の佃煮の保存方法

保存・日持ち

手作り昆布の佃煮を適切に保存するには、以下の方法がおすすめです。

  1. 手作りした昆布の佃煮の粗熱を取り十分に冷ます
  2. 清潔なタッパーを用意する
  3. 清潔な菜箸を使用して昆布の佃煮をタッパーに移す
  4. しっかりと封をして速やかに冷蔵庫に保存する

ポイントは粗熱を取ることと清潔な調理器具を使用することです。

粗熱を取ることで湯気による結露の発生を防ぐことが可能になり、清潔な調理器具を使用することは目に見えない微生物の付着を防ぐ効果があります。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 昆布の佃煮は様々な土地で作られる郷土料理の一つであり、栄養成分の高い昆布を長期保存可能にする最適な調理方法である
  • ミネラルやフコキサンチンなど、昆布から摂取できる栄養素は人体に必要なものばかり
  • 昆布の佃煮の賞味期限は、製造方法によって異なるものの、開封後は速やかに食べ切る必要がある
  • 手作りの昆布の佃煮を保存するには、粗熱を取って清潔な容器に移し入れることが大切

いかがだったでしょうか。

土地ごとに特色の違う昆布の佃煮に故郷を感じる人も多いはず。昆布の佃煮を手作りした際は、是非この記事で紹介した保存方法を実践してみてくださいね。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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