きゃらぶきとふきの違いは？ふきには毒があるって本当？アク抜き必須？ |

あなたは「きゃらぶき」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか？きゃらぶきとは一体何なのか？ご存知ですか？今回の記事では、きゃらぶきとは一体どんなもので、ふきとは何が違うのか？ということについて詳しく解説していきます。最初に記事を一覧にしてみました。

きゃらぶきとは一体何？
ふきの種類にはどんな物があるの？
ふきには毒があるって本当？

こんな内容となっています。記事を最後まで読んで頂き、ふきやきゃらぶきについて詳しくなってしまいましょう。

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1 きゃらぶきってなに？
2 ふきの種類
- 2.1 ふき
- 2.2 やまぶき
3 ふきには毒があるの？
4 まとめ

きゃらぶきってなに？

まず、きゃらぶきについて解説します。きゃらぶきとは普通のふきと違うものなのでしょうか？

きゃらぶきとふきって違うもの？

きゃらぶきとは「ふきを煮詰めて作った料理の事」です。醤油と酒で作った出汁で煮込んで作る、簡単なふきの煮物のことをきゃらぶきといいます。ちなみに、醤油と酒で煮込んだものは、「きゃら煮」と呼ばれ、きゃら煮のふきバージョンなので「きゃらぶき」と名前が付けられています。

きゃらぶきの味

きゃらぶきの味は、ふきの香りと醤油の香りが見事にマッチした美味しい煮物です。ふきには山菜特有の独特な香りがありますが、醤油と酒で煮込むことで、マイルドになり非常に食べやすい味になっているといえるでしょう。

きゃらぶきの名前の語源は？

では、どうしてふきの煮物を「きゃらぶき」と言うのでしょうか？それは「伽羅色に煮込んだふき」だからきゃらぶきと言うのです。伽羅色とは茶色をくすませて、黄色を混ぜたような色のことで、梵語の「キャラアグル」を略した色になります。

アグルとは沈香木のことを差していて、古くから使われていた色の表現のようです。つまり、きゃらぶきも、かなり歴史が古い食べ物だといっていいでしょう。

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ふきの種類

きゃらぶきについてご理解いただけたところで、今度は「ふきの種類」について簡単に解説していきます。世の中に出回っているふきには大きく分けて2つの種類があります。

里ふき
やまぶき

この2つの種類です。厳密に言うと、もっと無数の品種に分けられるのですが、一般的にはこの2つの種類に部類分けされます。それぞれのふきでどんな特徴があるでしょうか？

ふき

まずは「ふき」から。一般的に出回っているのはふきの方でこれは「里ふき」のことを差します。特徴としては、茎の中が空洞になっていて、ちょっと太目な見た目をしている事です。アクも少なく食べやすいのが特徴。平地に生息し、一般家庭でもよく食べられる食材でしょう。

やまぶき

もう一つの種類が「やまぶき」です。やまぶきは、一般の野生に生えているふきで、ふきのとうが成長した物になります。見た目としては、里ふきよりも茎が細くなっていて、硬いのが特徴。さらにふき特有の香りも強いため、あまり一般のスーパーなどには出回りません。

あまり好んで食べられる方はいないでしょう。恐らく殆どの方は、ふきというと「里ふき」の方をイメージされているはずです。

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ふきには毒があるの？

そんなふきですが、実は毒があるということをご存知でしたでしょうか？ここからは、ふきに含まれている毒について、詳しく解説していきます。

危険ではないが毒がある

ふきには「ピロリジジンアルカロイド類」という天然毒が含まれています。このピロリジジンアルカロイド類を大量に食べ過ぎてしまうと、肝機能に重大な影響が出ると研究報告があります。

とはいえ、現時点で日本ではピロリジジンアルカロイド類を食べ過ぎて健康被害が報告されていないので、異常な量のふきを食べ続けなければ、特に体に悪影響はないでしょう。

さらに後述しますが、安全に処理をしてふきを食べれば、ピロリジジンアルカロイド類は体内に殆ど入って来ないので、特に気にする必要はないのです。

アク抜きすれば問題なし

では、どんな処理をすればピロリジジンアルカロイド類を取り除けるのか？それは「アク抜き」です。ピロリジジンアルカロイド類は主にふきのアクの中に含まれている成分なので、アク抜きを適切に行って、その後に調理をすれば、殆ど人間の体内に入ってくることはありません。

アクを抜くことで、ふきのえぐみも消えるので、アク抜きは非常に重要な処理だといえます。さらにふきのアク抜きは、非常に簡単な方法で行えるので、誰でも出来ます。