柑橘系の代表ともいえるオレンジは、世界中で愛されるフルーツのひとつです。そのまま食べるだけでなく料理やお菓子にも使用されるオレンジの用途は数えきれないほど。
中でも、オレンジの薄皮部分の持つ豊富な栄養素は、美肌効果があることをご存じでしょうか。
- オレンジの薄皮の食べ方について
- 薄皮の持つ栄養素
- オレンジの下処理方法
今回は、こちらについて詳しく解説します。
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目次
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オレンジの薄皮はそのまま食べられる?
食べてもいい?
結論から言うと、オレンジの薄皮は問題なく食べることが出来ます。しかし、同じ柑橘類であるみかんと比べるとオレンジの薄皮を食べる人は非常に少ないです。
硬いものは?
オレンジの薄皮を食べる人が少ない理由の一つとして、薄皮部分が硬いことがあげられます。硬い薄皮を口に入れると、どうしても違和感があるためオレンジを食べる際には、薄皮を剥く人が多いのです。
むいて食べた方がいい?
オレンジの薄皮には栄養が豊富に含まれているため、薄皮ごと果肉を食べることで栄養の摂取が可能です。ただし、胃腸に自信のない人やお腹を壊しやすい人については薄皮を食べることを避けて、果肉だけを食べるようにすると良いでしょう。
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栄養はある?
どの部分?
オレンジの薄皮部分は、「瓢嚢(じょうのう)」と呼ばれています。口に含むと繊維質が目立つのは、瓢嚢には食物繊維が豊富に含まれているから。そのため、胃腸に自信のない人が大量に摂取すると消化不良に繋がり腹痛や下痢の原因となる可能性があります。
また、オレンジの薄皮部分の白い筋は別名「維管束(いかんそく)」と呼ばれており、薄皮同様に栄養が豊富に含まれています。
具体的な栄養素としては、ビタミンCの吸収を高める効果のある「ヘスペリジン」が挙げられます。
ヘスペリジンは、過去「ビタミンP」と呼ばれていたこともある栄養素で、主な効能は以下のとおりです。
- 毛細血管の強化
- 血流改善作用
- LDLコレステロールの低下
- 抗アレルギー作用
オレンジ以外にヘスペリジンを豊富に含む食品としては、赤ワインや緑茶などがよく知られています。
このようにオレンジの薄皮部分には豊富な栄養素が含まれているため、胃腸に問題がないならば薄皮部分や白い筋を意識して食べるようにすると効率的に栄養を摂取することが出来るでしょう。
どんな味?
オレンジの薄皮部分の味については、それ自体に味はありません。そのため、オレンジの果肉部分と一緒に食べることが最も手軽と言えるでしょう。
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下処理の方法
ここまではオレンジの薄皮には栄養がたっぷり含まれていることを解説しました。ここでは、オレンジをより美味しく食べるための方法について詳しく解説します。
洗い方は?
オレンジを食べるうえで一番気になるのは、やはり使用されている防カビ剤のことではないでしょうか。無農薬で生産されているオレンジは極わずかであり、輸入品のオレンジなどは高確率で防カビ剤が使用されています。
船で輸送する際の環境変化による品質劣化を防ぐ目的で、収穫後から輸出までの間に外国ではオレンジの表面に防カビ剤を噴霧しています。
このように目に見えない防カビ剤ですが、以下の手順で洗うことでしっかりと防カビ剤を落とすことが出来ますよ。
食品用洗剤で洗う
食品を食品用洗剤で洗うということを、あまり聞いたことがない人が多いと思います。しかし、果物などの外皮がある食品については、食品用洗剤を使用することで目に見えない防カビ剤や汚れなどをしっかりと落とすことが可能です。具体的な手順は以下のとおりです。
- オレンジを流水でよく濡らす
- 専用のスポンジに食品用洗剤を少量付ける
- オレンジの表面をスポンジで揉み洗いする
- 流水でしっかりと洗剤を洗い流す
- オレンジの水気をペーパータオルで十分に拭き取る
切り分け方は?
オレンジを薄皮ごと食べるには、スマイルカットがおすすめです。具体的な切り分け方は以下のとおり。
- オレンジを洗う(前項の洗い方参照)
- オレンジを横に向けて真ん中をカットする
- オレンジを1/2にカットする
- 更に1/2にカットする(1/4にする)
- カットしたオレンジに真ん中まで切り込みを入れる
こうすることで、手軽に薄皮部分を食べることが出来ますよ。
保存方法は?
一度カットしたオレンジは、タッパーなど外気に触れない入れ物に入れしっかりと封をしたら冷蔵庫で保管しましょう。冷蔵保存であれば2〜3日であれば美味しく食べることが出来ます。
それ以降まで保存する場合は、食べる前に必ず見た目と香りに異常がないかを確かめるようにしましょう。
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■まとめ
この記事をまとめると
- オレンジの薄皮は硬くて繊維質であるものの果肉からは摂取することの出来ない栄養素を含んでいる
- オレンジの薄皮にはヘスペリジンが豊富に含まれており接触的に摂取することで、毛細血管の強化や血流効果の上昇などの効能を得ることが出来る
- オレンジを薄皮ごと食べるにはスマイルカットがおすすめ
- 輸入品のオレンジは表面に防カビ剤が使用されている可能性があるため、食品用洗剤で外皮をしっかりと揉み洗いすることが大切
いかがだったでしょうか。
スーパーで見かけない日はないと言っても過言ではないオレンジ。
食べる機会の多い果物だからこそ、日常的に薄皮部分を食べる習慣をつけることで今よりも健康になることが出来るでしょう。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
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