夏野菜のなす、栄養はあるの?なすは、インドを原産とし、中国を経て日本へ伝わってきたと言われています。そして、初夢に見るとよいもの「一富士二鷹三茄子」のひとつとして、昔から縁起が良い野菜とされています。
なすの種類は豊富で、国内でも180種類以上あるそうです。1年中比較的安定した価格で手に入る身近な存在ですが、旬は7月から9月であるため、夏野菜として親しまれています。
そんな「なす」ですが…栄養と言われても、ピンとこないかもしれません。なすは約94%が水分です。ほぼ水分と糖質から成る野菜であるため、低カロリーではありますが、特に際立って栄養素やミネラルが含まれているわけではありません。もちろん全く栄養がないのではなく、中でもカルシウムはやや多めですが、栄養素の摂取を目的とするならば少量でもっと摂取できる食品もたくさんありますので、残念ながら栄養の面ではなすにはあまり期待できないというところです。
しかし、なすにしかないものがあります!その名も「ナスニン」!「ナスニン」ってなんでしょう?詳しく見ていきます。
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目次
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なすとはどんな野菜?特徴まとめ
なすってどんな野菜?
学名 | Solanum melongena |
分類 | ナス科ナス属 |
原産地 | インド |
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特徴
なすはナス科ナス属の植物で、原産国はインド東部と言われています。その歴史は長く、紀元前から栽培されていました。その後紀元前5世紀頃に中国に伝来し、ヨーロッパには少し遅い13世紀頃、そして日本に伝わったのは奈良時代とされています。
なすは基本的に紫色をしていますが、茎や花も同じように紫色をしています。そのままだと淡白な味わいですが、加熱すると柔らかさが出て味は染み込みやすく、油との相性も良いので様々な料理に活用できます。夏野菜ではありますが通年栽培が行われており、1年間いつでも手に入れることのできる野菜です。
外国語で言うと
英語だと | aubergine |
フランス語だと | Aubergine |
ドイツ語だと | Aubergine |
生産量ランキングTOP5
なすの日本一の生産地は、四国の「高知県」です。全体の約13%を占めており、熊本県、群馬県と続きます。こちらは全国的に見たなすの生産量ランキング表ですが、見てみると地域はばらばらで全国各地で生産されていることがわかります。
順位 | 都道府県 | 収穫量 | 割合 |
1位 | 高知県 | 38,900t | 12.71% |
2位 | 熊本県 | 30,700t | 10.03% |
3位 | 群馬県 | 23,500t | 7.68% |
4位 | 福岡県 | 17,900t | 5.85% |
5位 | 茨城県 | 17,800t | 5.82% |
引用:農林水産省 統計データより
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なすに含まれるナスニンとは?ナスニンの効能とは?
「ナスニン」とは、あの艶やかな紫色の色素です。ポリフェノールの一種でもあります。
このナスニンは強い抗酸化作用をはじめ、いろいろな効果が期待できる優れもの。
代表的なものをご紹介しましょう。
抗酸化作用
私達の体の中には、活性酸素という有害な成分が増え続けています。活性酸素はストレス、食品添加物、紫外線などいろいろなものを原因として増え、現代の日常生活で防ぐことは不可能と言われていますが、ナスニンはこの有害成分の働きを減少させる、つまり抗酸化作用があるのです。また、活性酸素が原因となる免疫力の低下や、老化を進行をナスニンの働きにより抑えることができます。抗酸化により、肌のしみやシワなどを防ぎ、肌の老化を抑えてくれるのも嬉しいですね。
コレステロール値低下
動物実験により、ナスニンにはコレステロール値を下げる働きがあることがわかっており、生活習慣病や高脂血症の予防も期待できます。
血液浄化
ナスニンは、血流を促進し、血液をサラサラにする作用があります。きれいな血液はなによりも健康な体には大切なことです。血行が良いと、体の隅まで栄養素が送り届けられます。
目の疲労回復
ナスニンはポリフェノールの一種ですので、疲れ目や視力回復に聞くと言われています。
ガン予防
ナスニンはがん細胞が働く要因の活性炭素を抑制することができるため、がん予防に効果があると言われています。
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ナスニンの効果的な摂り方
ナスニンを効果的に摂取するには、まず色が濃く艶のあるなすを選ぶことです。もちろん旬の時期である方が、栄養素はたくさん詰まっていますので、夏のなすを逃すわけにはいきません。皮をつけたまま食べることが大事ですが、ナスニンは水に溶けやすいので、お味噌汁などそのまま汁を飲むような料理がおすすめです。
まとめ
なすの旬は7月から9月。夏野菜として親しまれている身近な野菜ですが、その皮に含まれるナスニンには、抗酸化作用から、老化防止、がん予防までいろいろな効能があります。
ナスニンを効果的に摂るには、色の濃いなすを選び、皮ごと調理しましょう。水に溶けやすい性質をもつので、溶け出た汁を飲める調理法をおすすめします。
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