河内晩柑と文旦の違いは?血圧などの薬との相性は?認知症に効果は?

最近の“果物離れ”が指摘されている中でも、根強い人気があり色々な商品などでも楽しむことのできる「柑橘」

果物の甘味が苦手といった方や果物の購入に親しみのない方でも“柑橘フレーバー商品”が好き!といった方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな柑橘の中でも「和製グレープフルーツ」と呼ばれる「河内晩柑(かわちばんかん)」について注目します!

  • 河内晩柑(かわちばんかん)ってどんな柑橘??特徴などを調査!
  • 河内晩柑を食べることで期待できる効果とは??
  • 河内晩柑×血圧の薬は気をつけて!詳しくお伝え!
初めて「河内晩柑」を知った方も、食べてみたくなること間違いなしの情報満載ですので参考にされてくださいね。

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河内晩柑とは  

河内晩柑(かわちばんかん)とは、熊本県河内町で1905年頃に発見された

文旦の偶発実生(ぐうはつみしょう)
と言われています。名の由来

  1. 発見地の“河内
  2. 収穫時期が春先以降である“生の橘”であること

から「河内晩柑」と名付けられたそうです。

文旦の仲間

河内晩柑

文旦の偶発実生
の種と考えられており、文旦の仲間と捉えられています。

偶発実生(ぐうはつみしょう)とは
自然に落ちた種などで育った実のこと
で、河内晩柑も味わいが美味しかったため今日まで栽培が続けられてきた品種と言えます。

河内晩柑と普通の文旦の違い

河内晩柑は文旦の仲間ですが

文旦よりも皮が柔らかいので、手で簡単に剝くことができる
ことが大きな違いです。

また“和製グレープフルーツ”とも呼ばれる河内晩柑ですが、一般的なグレープフルーツと比べて

  • 酸味や苦味が少なく、刺激の少ない優しい爽やかさ
  • 河内晩柑の果肉にはフラボノイドが殆ど入っていない

などの違いが挙げられます。

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河内晩柑の効果効能  

ここからは河内晩柑を食べることで期待できる効能3つを詳しくご紹介していきます。

血流改善効果

河内晩柑の薄皮には

毛細血管を丈夫にする働きのあるビタミンP
が多く含まれているため、血流改善効果に期待できます。ビタミンPの摂取には

  • 毛細血管の強化効果
  • 血中コレステロール値の改善効果
  • 血流改善効果
  • 抗アレルギー作用
  • 花粉症予防効果

などの効果に期待できます。

発がん抑制作用

更に河内晩柑の薄皮に豊富に含まれるビタミンPには

発ガン抑制作用
があるとも言われています。

更に他の柑橘類の中でも河内晩柑には
発ガン抑制作用のあるオーラプテン
という成分も豊富に含まれていることが松山大学薬学部の研究より発表されました。

認知症に効果は?

また松山大学薬学部の研究発表によると、河内晩柑に豊富に含まれる

  • オーラプテン
  • へプタメトキシフラボン

にはそれぞれに

抗炎症作用がある
とされており
脳の炎症が起因となる認知症の予防効果
にも期待されています。

河内晩柑には他の柑橘類に比べて

  • オーラプテンが、グレープフルーツに含まれる量の約4倍
  • ヘプタメトキシフラボンが、温州みかんに含まれる量の約2.5倍

驚異的な多さが含まれていることも注目されています。

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血圧の薬との併用はNG?  

ここからはグレープフルーツの摂取の際などに注意が必要な“血圧の薬”を服用中に、河内晩柑の場合は大丈夫なのか詳しく見ていきます。

グレープフルーツと同様注意

河内晩柑の果肉には

フラボノイドと呼ばれる成分
殆ど含まれていないのですが
薄皮などには含まれている
ので注意が必要です。

  • 河内晩柑の薄皮
  • グレープフルーツ(ジュースなども)の摂取を止める様に言われている

方などは

血圧の薬の作用を阻害する恐れがある
ため、控えるようにしましょう。

食べたらどうなる?

特に血圧の薬のうち

末梢血管を拡げて血圧を低下させるカルシウム拮抗薬
の場合は河内晩柑に含まれるフラノクマリン類という物質により、カルシウム拮抗薬の代謝を妨げて体内での薬の濃度が上がり、お薬の効果を強めてしまう恐れがあり、

  • 血圧が下がりすぎてしまう
  • ふらふらする
  • 胸がドキドキする
  • 頭痛がする

などの不調を引き起こす場合があります。そのため、このタイプの血圧の薬を服用している場合

薄皮に限らず、果肉も食べない
ようにすると良いでしょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 河内晩柑(かわちばんかん)とは、熊本県河内町で1905年頃に発見された文旦の仲間の品種
  • “和製グレープフルーツ”とも呼ばれる河内晩柑文旦よりも皮が柔らかいので、手で簡単に剝くことができる
  • 河内晩柑を摂取することで、①血流の改善効果や毛細血管の強化、抗アレルギー作用や毛中コレステロール値の正常化②発ガン抑制作用③抗炎症作用があり、脳の炎症が起因となる認知症予防などの効果に期待できる
  • 特にカルシウム拮抗薬のタイプの血圧の薬を服用されている、グレープフルーツ(ジュースも含む)の摂取を控えるように指示されている方などは、河内晩柑の果肉・薄皮などを食べないようにする

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