彩り鮮やかで美しさのある「紫キャベツ」は、一般的な八百屋さん・スーパーなどでは緑色のキャベツが主流なためあまり販売されていない場合もありますが、一般的なキャベツに比べてビタミンAの含有量は約10倍、鉄分はおよそ2倍も多く含んでいると言われています。
そのため栄養価の高さからも“見つけたら是非手に入れたい!”キャベツです。
今回は「紫キャベツ」の特性を利用した“料理の化学研究”をご紹介していきます。
気軽に購入できる食材を使った“料理の化学”は、お子さんの自由研究にもピッタリですよ。是非、親子で紫キャベツを美味しく楽しく頂いてくださいね。
- 紫キャベツの特徴とは?緑のキャベツと何が違う??
- 子供とも一緒に楽しめる!紫キャベツを使った料理の化学をご紹介!
- 紫キャベツを美味しく頂く3つのおススメレシピ!
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目次
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紫キャベツとは
紫キャベツは
キャベツの一種
レッドキャベツ、赤キャベツ
原産は大西洋沿岸と言われており、日本には江戸時代頃に渡来したとされています。渡来当初は観賞用でしたが、明治時代以降に食用されるようになりました。
緑のキャベツとの違いは?
紫キャベツと一般的な緑のキャベツの最大の違いは
葉の色が表裏とも鮮やかな紫色をしている
ことですが、その他にも
- 紫キャベツは、緑のキャベツより一回り小さい
- 紫キャベツは、緑のキャベツより葉が厚い
- 紫キャベツは、緑のキャベツより少し苦味を感じる事がある
などの違いがあります。更に栄養価の面でも
- 緑のキャベツよりビタミンCの含有量が多い
- 緑のキャベツより食物繊維が豊富
- 紫キャベツにしかないアントシアニンが含まれている
などの違いを挙げることができます。
アントシアニンとは
紫キャベツの
鮮やかな紫色は、アントシアニンと呼ばれる成分
ポリフェノールの1つ
ポリフェノールは
- 活性酵素を取り除く
- 酸化の働きを抑える
などの働きのある
抗酸化物質
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紫キャベツで色んな物に色付けできる!
ここからは紫キャベツに含まれる
ポリフェノールの一種、アントシアニン
ゆで卵
紫キャベツの特性を活かして作る
カラフルゆで卵
- 紫キャベツ・卵・お湯・ビニール袋を準備する
- 紫キャベツをザク切り、卵は普通にゆで卵を作り殻を剝いておく。
- 鍋にお湯を沸騰させ、2の紫キャベツを入れて茹でる。
- 3分程度茹でると色が抜けてくるのでザルなどにキャベツを取り除き、残った色付きお湯をビニール袋に移す。
- 4のビニール袋に、2のゆで卵を入れて30分程度寝かせて完成。
ゆで卵の中身は普通ですが
表面が可愛い青色
になりますよ。色を濃くしたい場合は、寝かせる時間を長くすると良いです。 色を、青色からピンク色にしたい場合
紫キャベツを茹でた色付きのお湯に、レモン汁を少し加えるとピンク色に変化します!ご飯
ゆで卵と同じ方法の応用に
カラフルご飯
- 紫キャベツをザク切りしたものを、お湯を沸騰させた鍋に入れて茹でる。
- 3分程度茹でると色が抜けてくるのでザルなどにキャベツを取り除き、残った色付きお湯を残しておく。
- 2の茹で汁を使用し、炊飯器でいつも通りにお米を炊いて完成。
ご飯の味わいは変化しませんが
淡い紫色のご飯
になりますよ。 色を、淡い紫色からピンク色にしたい場合
出来上がった淡い紫色のご飯に、レモン汁を少し加えるとピンク色に変化します!スポンサードリンク
紫キャベツの美味しい食べ方
ここからは「紫キャベツ」を使って美味しく頂けるおススメレシピを3つご紹介していきます。
マリネ
付け合わせやホットドックなどに挟んでも美味しい
紫キャベツのマリネ
- 紫キャベツを細切りし、塩で揉んで15分程度冷蔵庫で寝かす
- 酢・砂糖・オリーブオイル・塩胡椒でマリネ液を作って置く
- 1の水気をしっかりと切り、2を入れて冷蔵庫で1時間~寝かせて完成
スープ
紫色が楽しくて綺麗な
紫キャベツのポタージュスープ
- 紫キャベツと玉ねぎを千切りする
- 鍋にバターを溶かし、1を入れて玉ねぎが少し透き通るまで炒める
- 炒められたら、水とコンソメを入れて5分程度煮る
- 3をミキサーにかけた後に、牛乳を加えて再沸騰させて完成。お好みで、ブラックペッパー・オリーブオイルをかけて頂く
炒め物
マリネやピクルス・スープなどに使用されることの多い「紫キャベツ」ですが
さっと炒めて頂く紫キャベツ
- 加熱し過ぎると色味が悪くなりやすいので、サッと炒める
- お酢やレモン汁を少し加えると、色味がツヤっぽく鮮やかになる
- 掛け合わせの食材の色味を計算すると、見た目も美味しくなる
などを意識すると良いでしょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- 紫キャベツと一般的な緑のキャベツ違いは、①葉の色②大きさ③葉の厚さ④味わい⑤含まれる栄養素
- 紫キャベツの鮮やかな紫色は、アントシアニンと呼ばれる成分
- アントシアニンはポリフェノールの1つで、ぶどう・赤紫蘇などにも含まれている天然色素
- アントシアニンの働きを利用する事で、紫キャベツを使用した「料理の化学」ができ、親子で美味しく楽しめる
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