様々なアレルギー症状で悩んでいる方が多い現代社会、日本では10 人に3人はアレルギーを持っていると言われています。大豆を食べると大豆アレルギーの症状が出る方も少なくありません。
私たち日本人の食生活にかかせない大豆は味噌、醤油や豆腐、納豆の原料にも使われていて栄養も豊富、それだけに大豆アレルギーによって食べられなくなるのはかなり辛いですよね。この記事でははや、不快な症状が出ても和らげられる対処法についてわかりやすく解説していきます。
- 大豆とアレルギーの関連性
- 不快な症状が出ても和らげられる対処法
- 赤ちゃんの大豆アレルギーの症状
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目次
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大豆はアレルギー食品
大豆アレルギーの原因は2種類あります。
原因物質・成分
- カ大豆のタンパク質によって起こるアレルギー:体の免疫系が大豆に含まれる無害なタンパク質を侵入者と間違え、それらに対する抗体を作り出すときに発生します。免疫システムはヒスタミンなどの物質を放出して体を保護する時に起こります
- ハンノキやシラカンバ等のカバノキ科花粉症の方に起こるアレルギー:体内に入ってきたこの花粉に対し、防御の為に体の中で生み出された抗体が、大豆を食べた時に交差反応によって起こる口腔アレルギー症候群で、特に女性に多いのが特徴です。カバノキ科の植物は他にもりんご、桃、さくらんぼなどがあり、同じようなアレルギー症状が出る場合があります
大豆アレルギーの主な症状
・皮膚症状・呼吸器症状
・粘膜症状
・消化器症状
・神経症状
大豆をはじめ、フードアレルギーには、即時型と遅延型の2タイプがあります。即時型は食べ物を摂取して通常30分以内に症状が現れ、遅延型は数日後やそれ以上の時間が経ってから症状が出るが多いので、原因の特定が難しいです。
蕁麻疹・湿疹など痒み
大豆アレルギーで最も多くみられるのは、皮膚症状で、目の周りや体全体のかゆみ、皮膚のほてり、粘膜のかゆみ、蕁麻疹、湿疹の症状が現れます。
湿疹症状では、赤いブツブツが身体の一部、または複数個所にに現れ、数日から1週間程かゆみを伴った症状が続きます。
腹痛・下痢
お腹の痛みや下痢の症状が現れたり、嘔吐や血便など消化器系に不快な症状が現れます。
頭痛
頭が重くなり、ガンガン、またはキンキンとした痛み、微熱のような症状が現れます。
くしゃみ
鼻水を伴うくしゃみが何度も繰り返されたり、鼻づまり、咳、息苦しさ、ゼーゼーと息の音がしたり、喉が詰まったような違和感を感じます。
肌荒れ・ニキビ
肌のほてりや、かさかさに肌が乾燥したり、ニキビ、吹き出物が出きることがあります。
大豆由来でもアレルギー反応は起こる?
大豆は、アレルギー反応は重くない場合が多いのですが、それでもアレルギーを起こしやすい食品ですので、大豆由来でもアレルギー反応は起こりえます。
大豆由来とは
平成13年4月から施行された食品衛生法の改正に伴うアレルギー特定原材料等に対応した表示名です。香料や乳化剤など、原材料の一部が大豆でできていることを表します。
乳化剤
大豆由来の乳化剤とは、植物レシチンのことを表します。植物レシチンは大豆を原料として作られていて、食品加工分野だけでなく、一般工業分野にも幅広く使われています。大豆レシチンの原材料の大豆は、輸入の遺伝子組み換え大豆が使用されていることも少なくありませんので、大豆アレルギーの人は注意しましょう。
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赤ちゃんも大豆アレルギーの症状は同じ?
大豆は乳幼児期にアレルギー症状が現れやすい食物の一つで、症状は大人とほぼ同じですが、皮膚に現れる症状が圧倒的に多いのが特徴です。
枝豆でも大豆アレルギー症状は出る?
枝豆は大豆の未熟豆なので、大豆アレルギー症状がでないわけではありません。大豆にアレルギー反応が出る方は年齢を問わず枝豆には注意しましょう。
大豆アレルギーになった時の対処法
基本的には原因となる大豆を食べることを出来る限り避けることです。日常生活に支障をきたしたり、気になる症状があれば、もっとひどくなる前に早めに医師に相談しましょう。
医師に診察してもらう前に、しばらくの間、食物日記をつけてみることをおすすめします。毎日日記をつけるのがめんどくさいのであれば、スマホで画像を残しておくだけでもと振り返りやすいです。
また、大豆加工品を食べる場合は裏面などの成分も撮っておくとよいでしょう。大豆との関連が疑われるようなら、その食物日記を持参し、病院を受診してみると良いと思います。医師も的確に現状を把握しやすいです。
大豆アレルギーは検査もできる
大豆アレルギー検査は、以下の2つの検査方法があります。
- アレルギー症状を引き起こした豆乳など食品を使って皮膚プリックテストで確認する方法
- 大豆の中に含まれるタンパク質(Gly m 4)に対する特異的IgE抗体の量を調べる血液検査
まとめ
大豆アレルギーの改善策としては、基本的には原因となる大豆を食べることを出来る限り避けることとなると思います。「え~!それくらいしかないの?」と落胆することはありません。食事内容の改善など、日々のちょっとした心がけで体の免疫力を上げるように努めたらアレルギーが大幅に改善されたという方も少なくないんですよ。
この記事をまとめると
- 大豆アレルギーの原因は2タイプ
- 主な症状は・皮膚症状・呼吸器症状・粘膜症状・消化器症状・神経症状
- 大豆由来や、枝豆でもアレルギー反応は起こることがある
- 赤ちゃんの大豆アレルギーの症状は大人とほとんど同じですが、特に皮膚に現れやすい
- 大豆アレルギーになった時の対処法は、可能な限り大豆を避けること
- なかなか改善されない場合は、日々食物日記をつけ、医師の指示を仰ぎましょう
大豆アレルギーは他のアレルゲンに比べて比較的症状が軽く、年齢を重ねていくにつれて、かなり緩和されていくことが多いのです。規則正しい生活や、栄養バランス、また適度な運動、ストレスを溜めない等、日々の暮らしで努めましょう。天然の食材のスーパーフードなどを試してみるのもおすすめです。
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