スーパーフードの中でもとりわけ人気の高いチアシード。そんなチアシードには発芽毒の心配があるという話を聞いたことはありませんか?今回は
- チアシードの発芽毒について
- 本当に危険性はあるの?
- チアシードを安心して食べるためには
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目次
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チアシードの危険性
チアシードにはありとあらゆる栄養素が豊富に含まれています。
食物繊維、たんぱく質、α-リノレン酸、ビタミン、ミネラル。血液をサラサラにして抗酸化作用があって腸内環境も改善しさらにダイエット効果まで。
なんて素晴らしい食材なんでしょう!そんなチアシードが実は危険などということが本当にあるのでしょうか?順番に確認していきます。
発芽毒
チアシードの危険性について調べると必ず一番に出てくるのがこの発芽毒です。
発芽毒とは、種子が外敵から身を守るための天然の毒性分のこと。発芽の季節まで種に蓄えておくもので、その間に種を食べられないようにすることが目的です。
発芽を抑えている成分はアブシジン酸というもので、これは体内に存在するミトコンドリアを攻撃するためにあります。
発芽毒による症状
発芽毒を多量に摂取した場合、
- 免疫力の低下
- 生理不順、不妊
- 冷え性
- 痛風
- 糖尿病
- ガン
などの症状を引き起こす可能性があります。と、インターネットで調べるとたくさん書いてあります。これは本当に事実なのでしょうか?多量とはどの程度の量を指すのでしょうか?
まずは簡単に発芽毒の防ぎ方について解説し、その後に本題の事実確認とします。
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発芽毒を防ぐには
よく色々なところで書かれている、発芽毒の防ぎ方についてご紹介しておきます。
戻し方
水に入れて12時間以上置いてから食べるようにしましょう。それによって発芽毒は無毒化され、安心してチアシードを食べることができます。
戻さないと危険?
本題です。本当の本当に12時間もかけて戻さないと危険なのでしょうか?
考えてみればスーパーフードであると言われて人気の高いチアシードが、水で戻す時間を少し怠ったくらいでガンになる可能性がある、なんておかしな話ではないでしょうか?
商品のパッケージをいくつも見てみましたが「3分ほど水分につける」と記載がある程度でした。12時間水につけないとガンになるなら赤く大きな文字で「要注意!!」ぐらい書いてあっても良さそうなものです。
ただしここで注意してほしいのが、チアシードを乾燥のまま食べるのは実はあまりよくないということ。なぜなら乾燥したチアシードが体内の水分を吸収してしまい便が固くなる可能性があるからです。
つまりパッケージに記載があるように、数分間くらいは水分で戻した方がより良い効果を得ることができるのです。
アブシジン酸について
それではチアシードに一体どれくらいのアブシジン酸が含まれているのか、調べてみました。
ある会社の商品であるチアシードに含まれるアブシジン酸の量は、極微量=0.01ppm。
このチアシードを食べることによって健康になんらかの影響が出るとすれば、それは最低でも1日にチアシードを1.3 kg以上摂取した場合で、これは1日の目安量 10g の 130 倍以上です。
アブシジン酸の含有量はチアシードの産地によっても変わってきますが、それでもこのチアシードだけが他と比べて信じられないくらい極端に少ない、ということは考えにくいです。
また、アブシジン酸は玄米にも含まれている成分です。玄米の食べ方について調べてみると、アブシジン酸が健康被害を及ぼすという医学的は報告はないとの記載がありました。
結論
- 発芽毒はチアシードに限った話ではなく、あらゆる種子に含まれている天然の成分だということ
- 発芽毒で人体に影響を及ぼしたという報告が現時点でゼロであること
- そもそもそんなに危険な食べ物が気軽に手に入って、なおかつスーパーフードとして重宝されているとは考えにくいこと
以上の点からチアシードの発芽毒の危険性は限りなく低いと言えると思います。
商品パッケージに記載がある通り、朝起きてから水分に数分浸しておけばぷるぷるしてくるので、そのままヨーグルトに混ぜたりして食べるので大丈夫そうです。
もう前の晩からつけておく、なんて面倒なことはしなくていいので簡単ですよね。
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チアシードを食べ過ぎても大丈夫?
チアシードの毒性が心配ないことはわかりました。それなら栄養素が豊富なチアシードは食べれば食べるほど効果があるのでしょうか?
実はそういうわけでもないんです。チアシードはとても体にいい食材ですが、食べる量には少し注意が必要です。
食べ過ぎによる症状
チアシードは水分を大量に吸収する性質があるため、食べ過ぎると体内の水分まで吸収してしまい、なんと便が固くなってしまうことがあるのです。
それとは逆に、食べ過ぎることでお腹がゆるくなる可能性も。
これはチアシードの豊富な食物繊維によるものです。食物繊維はあまり摂りすぎるとお腹がゆるくなることがあるのでこれも注意が必要です。
またよく噛まないで食べるとその効果は半減してしまうので、しっかりと噛んで食べるようにしてくださいね。
1日の摂取量は?
1日の摂取量目安は約10g。これは大さじおよそ1杯の量です。
便秘に効果があると思って食べていたのにそれが原因で便秘になってしまった、なんて笑えないですよね。摂取量はきちんと守って食べるようにしましょう。
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まとめ
チアシードの危険性についてご紹介してきましたが、ご理解いただけましたか?
この記事をまとめると
- チアシードには発芽毒がある
- 発芽毒は目安量10gの130倍の量を摂取すれば危険な場合もある
- つまり危険性は限りなくゼロに近い
ただしチアシードの恩恵をじゅうぶんに受けるためには、ほんの数分でも水分で戻すほうがより優れた効果を得ることができます。
チアシードは美容や健康にとても効果の期待される食材です。毎日の食事に上手に取り入れてみてくださいね。
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