タラの芽とコシアブラとふきのとうの違いは?タラの芽もどきとは?

春を迎えポカポカ日和になると、山に山菜を採りに行く。そんな方も増えてくるのではないでしょうか?春になるとなぜか山菜の独特な苦味を欲するようになりますよね。カラッと油で揚げて天ぷらにしても良し、サラッと茹でておひたしにしても良し。春を感じれる食材ですよね。

そんな山菜の中でも、タラの芽は格別で「山菜の王様」と呼ばれています。山でタラの芽を見つけたらすごくラッキーです。ところで皆さん、タラの芽に似た山菜があるのをご存知でしたか?

それは「コシアブラとふきのとう」です。

そこで今回の記事では「タラの芽とコシアブラとふきのとう」それぞれの「特徴、違い」について解説します。具体的に以下の内容で進めていきます。

  • タラの芽とは?
  • コシアブラとは?
  • ふきのとうとは?

本記事を読むことで、上記3種類の山菜の違いをマスターすることが出来ます!

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タラの芽とは?

タラの芽とはウコギ科のタラノキの新芽のことです。この新芽の部分を山菜として食べることができます。独特の苦味とほのかに香る甘味が特徴で「山菜の王様」と呼ばれています。

少し豆知識をお話しすると、タラノキの樹皮は民間薬として強壮、強精作用があり乾燥させた樹皮を健康茶として飲むこともできます。

見た目

タラの芽はタラノキという木の新芽の部分になります。そのため、タラの芽を見極める際、ポイントになるのは「木」です。 タラノキの大きな特徴は「トゲ」があるという点です。 また、タラノキは他の木と違い細く直立しています。

下記にタラノキを見極めるポイントを3つにまとめました。

  • トゲがある
  • 細く直立している
  • 日当たりが良いほど大きく成長する

山にタラの芽を採りに行く際は、上記のポイントを意識してみてください。

タラの芽は苦味のある山菜ですが、その苦味が独特で非常に人気のある山菜の1つで、高級料亭などでも提供されている山菜です。

また、タラの芽は「天ぷら、おひたし、白和え」などの様々な種類の料理に応用することができます。

栄養

タラの芽は栄養価的にも優れています。タラの芽に多く含まれている栄養素を紹介します。

  • カリウム(体内のナトリウムバランスを調整する)
  • 食物繊維(腸内の蠕動運動を促す働きがあり、便秘改善の効果を期待できる)
  • βカロテン(抗酸化作用を持ち、身体がサビる(酸化)する状態を防いでくれる)

タラの芽もどきとは?

「ハリギリ」という山菜は見た目が非常にタラの芽に似ていることから「タラの芽もどき」と呼ばれています。

 ハリギリとタラの芽の大きな特徴は「トゲ」にあります。 ハリギリはタラの芽よりもトゲが大きいという特徴があります。しかし、ハリギリもタラの芽と同様に毒性は無いので、食べてしまっても問題はありません。

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コシアブラとは?

コシアブラとは、タラの芽やウドと同様にウコギ科の木の芽の部分のことです。コシアブラは見た目も味もタラに非常に似ていることから「山菜の女王」とも呼ばれています。

MEMO
タラの芽…山菜の王様

コシアブラ…山菜の女王

また、コシアブラの木材は、木工工芸品の材料としても重宝されており「刀の木」と呼ばれています。

見た目

コシアブラの見た目の大きな特徴は「トゲが無い」という点です。また、葉っぱが5枚であるという特徴もあります。

下記にコシアブラを見極めるポイントを3つにまとめました。

  • トゲがない
  • 葉っぱが5枚
  • 芽の部分が赤紫色をしている

コシアブラは独特な苦味が特徴的で小さめのサイズの物が好まれています。なぜなら、コシアブラは大きくなると苦味が強くなる傾向があります。そのため、コシアブラを採る際にはなるべく小さめのサイズを選ぶようにしましょう。

栄養

コシアブラには少しユニークな栄養素が含まれています。コシアブラに多く含まれている栄養素を紹介します。

  • ケンフェロール(ポリフェノールの一種であり、抗酸化作用や抗炎症作用などの生理作用に効果が期待できる)
  • 食物繊維(腸内の蠕動運動を促す働きがあり、便秘改善の効果を期待できる)

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ふきのとうとは?

フキノトウとは、キク科のフキ属の多年草(個体として複数年にわたって存在する植物)で、日本の山菜の代表格的存在です。日本では古くから春の季節を象徴する山菜として日本料理には欠かせない食材として重宝されています。

見た目

 

フキという食材をご存知の方は多いかと思います。実はフキノトウはフキの花をさします。つまり、ふきのとうはフキの蕾の部分なのです。見た目は、淡い緑色の苞(ほう)にくるまっています。食用として食べられるのは苞(ほう)に包まれた蕾の部分です。                                                                                                                                      

フキノトウは、山菜独特のほろ苦さの中にほんのりとした甘味を持つのが特徴です。フキノトウは様々な調理方法で活用することができ、代表的な天ぷら以外にも、味噌汁や油炒めにして美味しく頂く事ができます。

栄養

フキノトウは「若返りのビタミン」とも呼ばれるほど栄養価に長けた山菜です。フキノトウに多く含まれている栄養素を紹介します。

  • ビタミンE(血行を促進して冷え性を改善する効果が期待できる)
  • ビタミンK(骨作りの際に欠かせないビタミンであり、骨粗鬆症の予防に効果が期待できる)

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まとめ

今回の記事では「タラの芽、コシアブラ、フキノトウの違い」についてでした。

最後に今回の記事の要点を振り返っておきましょう。

この記事をまとめると

  • タラの芽の木にはトゲがあり、細く直立している
  • コシアブラの木にはトゲがなく、葉っぱが5枚ある
  • フキノトウはフキの蕾の部分であり、淡い緑色の苞(ほう)にくるまっている

山菜を採りに山にでかけた際には、参考にしてみてください。