症状によっては命に危険が生じる恐れもある食物アレルギー。数ある食物アレルギーの中でも、日常的に摂取する機会の多いミルク(牛乳)が原因となっているのがミルクアレルギーです。
このミルクアレルギーですが、大人よりも生まれたばかりの赤ちゃんが発症しやすいものであることはご存知でしょうか?
- ミルクアレルギーとは
- 症状について
- 対処法について
- ミルクアレルギーと年齢との関係性
今回は、こちらについて詳しく解説します。
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目次
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ミルクアレルギーとは?
食物アレルギーの一種
ミルク(牛乳)アレルギーとは食物アレルギーの一種です。日本では食物アレルギー症状を引き起こす症例数の多い食材、またアレルギーを発症した際の重篤度が高い食材を「特定原材料」として定めています。
ミルクは、特定原材料のうち「乳」に当てはまります。
小麦、卵、乳、えび、かに、そば、落花生
食品のパッケージに記載されている原材料表示では、上記7種類の特定原材料を使用している場合は記載が義務化されているという特徴があります。
尚、特定原材料7種類の中でも「そば」と「落花生」については、特に症状が重篤となりやすく場合によっては死に至ることもあるため特に注意が必要です。
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食物アレルギーってなぜ生じるの?
食物アレルギーが起きるメカニズムを簡単に説明すると、「特定の食物を摂取することで、体内の免疫システムが過敏に働くことによって、体にとって良くない症状が発生すること」になります。
また、食物アレルギーが起きる原因は対象の食品に含まれるたんぱく質によるもの。具体的には、食品に含まれる特定のたんぱく質(IgE抗体)を体が異物だと判断してしまうことによって起きるものです。
口から摂取した食べ物は、腸で吸収されたのち血管に乗って体の隅々まで行き渡ります。そのため、食物アレルギーは目や鼻だけでなく肺や皮膚など体中の部位で症状が現れるのです。
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ミルクアレルギーの症状は?
ミルクアレルギーの主な症状は以下の通りです。
症状口周りに赤い発疹が出来る
多くの場合、ミルクを飲ませてから30分以内に蕁麻疹のような赤い発疹が、口周りや首などの柔らかい部分に広がります。
飲んでから30分以内に嘔吐する
発疹が起きた後、飲んだミルクを吐いてしまったり強く咳き込んでしまうことがあります。また、発疹が出来ずにすぐに嘔吐してしまう場合も考えられるため、ミルクをあげてから30分くらいは新生児から目を離さないように注意することが大切です。
下痢または血便が出る
ミルクを飲んでからお腹がゴロゴロとして下痢や血を伴う便が確認出来た場合も、上記同様にミルクアレルギーの症状であると判断した方が良いでしょう。
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アレルギーが出たときの対処法は?
様子をみる
発疹などが発生せずに症状が嘔吐のみであった場合は、ミルクアレルギーと決めつけずまずは様子を見ることも大切です。これは、新生児の消化器官が未熟なため牛乳に限らず食べた食品を嘔吐しやすい時期であるためです。
悪化しそうならすぐ医療機関へ
ミルクをあげる量や時間帯をいくつか変えて試した際、その度に嘔吐を繰り返してしまうようであれば医療機関で診察を行いましょう。その際は、ミルクをあげた際の時間や量とその際の新生児の状態の記録を残しておくとお医者さんに説明する際にスムーズです。
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ミルクアレルギーは大人になると消える?
子供に出やすく消失しやすい
ミルクアレルギーを発症するのは、多くが1歳未満の新生児です。これは、大人と比べて消化機能が未熟な新生児は体内でたんぱく質をうまく分解することができないためです。
しかし、成長していくにつれて新生児の消化機能も発達するため、一般的には約3歳を過ぎるころにはミルクアレルギーが自然と改善されミルクを普通に摂取出来るようになることが多くなるといわれています。
ただし消化機能の発達は個人差があるため、日頃からよく新生児を観察しておくことが大切です。
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まとめ
この記事をまとめると
- ミルクアレルギーは食物アレルギーの一種であり、ミルクに含まれるたんぱく質が関係している
- ミルクアレルギーは、消化機能が未発達な新生児に起きやすいアレルギーである
- ミルクを飲んで嘔吐をしてしまった場合は、発疹が起きていないなら様子を見ることも大切
- 新生児は成長と共にミルクアレルギーを克服することも大いに考えらる
いかがだったでしょうか。
赤ちゃんにとって、最初の食事となる可能性の高いミルクによって起きてしまうミルクアレルギーの症状。現在はミルクアレルギーでも摂取することの出来る粉ミルクも多く存在します。
赤ちゃんにミルクアレルギーの疑いが出てしまった場合は、これらの粉ミルクも選択の一つとして用意しておくと良いでしょう。ただし、これらの粉ミルクを使用する場合は、一度お医者さんに相談するようにしましょうね。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
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