お店でステーキを注文した時に、「焼き方はレア・ミディアム・ウェルダンどちらになさいますか?」と聞かれますよね。
なぜ牛肉ステーキだけは「レア」という焼き方が存在するのでしょうか?また、「お店でヒレカツを頼んだら中身が赤かったけど本当に大丈夫なの?」なんて不安に思ったことはありませんか?
今回の記事では
- 「なぜ牛肉やヒレカツは中身が赤くても大丈夫なのか」
- 「生焼けとレアの違いや見分け方」
- 「生焼けを食べてしまうことの危険性について」
解説していきたいと思います。「中味が赤いヒレカツや牛肉ステーキを食べるときにいつも不安になってしまう…」という方は、この記事を読めばそんな不安を解消することができますのでぜひ読んでみてください。
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目次
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牛肉をレアで食べられる理由は?
そもそもなぜ、牛肉はレアでも食べることができるのでしょうか?その理由は、牛肉は豚肉や鶏肉とは違い、消化器官とレバー以外には菌が存在しないからです。
そのため消化器官とレバーを避ければレアの状態でも問題なく召し上がることができます。
ヒレカツの中が赤いけど・・・食べられる?
ヒレカツを切った時に中身が赤いと、「本当に焼けているの?」「食べても大丈夫?」と不安になりますよね。しかし安心してください!
豚肉の殺菌温度は、中心部では75℃で1分で殺菌できると言われています。そのためこの温度と加熱時間をきちんと守って調理していれば、中身が赤くても火が通っており、食べても何ら問題はないです。
生焼けとレアは違う
とはいえ生焼けで赤くなっている場合ももちろんあります。
赤みの正体がきちんと火が通っていて食べても問題ない「レア」状態なのか。それとも「生焼け」状態によるものなのか。ここが正しく見分けられれば、より安心して食べることができますよね。
見分ける方法としては、ヒレカツを切った時に中味が赤もしくはピンク色でも肉汁が出てくるようなら「レア」状態ですので問題はないです。
肉汁も出てこなくて、明らかに生っぽいピンク色をしている場合は「生焼け」状態の可能性がありますので電子レンジ等で再加熱してから召し上がると良いでしょう。
牛肉は筋肉には細菌が入らない
ステーキの焼き加減で、なぜ牛肉だけ「レア」という焼き方が存在するのかというと、先ほども申し上げた通り、牛肉には消化器官やレバー以外には寄生虫や菌が存在しないからです。
ただし、牛肉の筋肉は無菌ですが、調理をする際に素手で触ったりして牛肉の表面に菌が移ってしまう危険性はありますので、お家で調理する際は注意が必要です。
豚肉と鶏肉は危険
牛肉はステーキでもレアという焼き方がありますが、豚肉ステーキや鶏肉ステーキではそのような焼き方はしません。
それというのも、豚肉や鶏肉にはサルモネラ菌やカンピロバクターがあるからです。それらの菌についてもここで解説していきます。
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食中毒を起こす細菌とは?
「食中毒」という言葉を聞いたことのない人は少ないですが、「何が原因で食中毒が起こったのか」まではわからない方も多いかと思います。
細菌の種類は多数ありますが、ここでは豚肉や鶏肉での食中毒に多い「サルモネラ菌」と」カンピロバクター」について説明します。
サルモネラ菌
豚肉や牛レバーもサルモネラ菌のリスクがありますが、中でも鶏肉のサルモネラ汚染率は20〜30パーセントと言われています。また、卵が原因となることもありますので賞味期限の過ぎた卵は生で食べてはいけません。
サルモネラ菌は加熱することで死滅します。そのため調理する際は中心までよく加熱しましょう。
カンピロバクター
鶏・豚・牛などの腸管にいる菌です。
近年このカンピロバクターによる食中毒の件数が増えており、中でも「鶏の刺身」・「タタキ」・「湯引き」などの加熱不十分な鶏肉が原因となることが多いです。こういった調理方法はプロの方にお任せして、お家で調理する際は鶏肉ははきちんと加熱して食べることをおすすめします。
牛肉でもミンチは危険!
先ほど牛肉は筋肉は無菌ですが調理の際に素手で触ったりして表面に菌が移ってしまう危険性があるという説明をしましたね。このように表面に菌が付着してしまっても、レアステーキのような調理法であれば、表面は焼いてしまうので問題はありません。
ですがミンチ肉だと、表面にあった菌がついてしまった部分が紛れ込んでしまっている危険性があるので、レアで食べることはおすすめできません。牛肉のミンチでハンバーグ等作る際は中までしっかり火を通しましょう。
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家で食べるときは必ず火を通そう
「この前居酒屋で食べた鳥刺しおいしかったな…。」
「簡単そうだし、今度家でも作ってみようかな!」
などと、お店で食べた料理を家で再現してみようと思う方もいると思います。しかし、鶏肉や豚肉のレア調理は簡単そうに見えても実は加減が難しいのです。
素人が調理して失敗し、食中毒を引き起こした…なんてことになりかねませんので、お家で調理する際は必ず火を通しましょう。
家で食べるときはしっかり加熱すること
豚肉や鶏肉をどうしてもレアで食べたいという方はお店で食べることをお勧めします。プロの方でも豚肉や鶏肉のレア調理は難しいとされています。
きちんとした調理法をすれば鳥刺しやタタキはとてもおいしいので、食べたくなったらチャレンジはせず、お店に行きましょう。
料理で使用した器具にも注意が必要
生肉を調理した際は器具にも注意が必要です。生肉を介して調理器具にも菌が付着してしまいます。
例えばまな板を使うときは、生肉に使用するものとその他の野菜などで使用するものを分けましょう。生肉を切ったまな板を洗わずにそのままサラダに使う野菜を切ってしまうと、野菜に菌がつき食中毒のリスクが高まります。
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まとめ
中身が赤いとついつい不安になってしまいますが、ヒレカツはきちんとした調理法で調理していれば、中身が赤くても大丈夫!お家で調理する際は、「75℃で1分で殺菌できる」ということを念頭に入れて調理を行いましょう。
中味が赤くても、切った時にジュワッと肉汁が出てくれば美味しく召し上がることができますよ♪