油アレルギーで皮膚のかゆみ・吐き気症状!オリーブオイルでも反応する?

アレルギー反応を起こす食品には様々なものがありますが、『油』によってもアレルギー症状が出ることを知っていますか?油の種類によっても、アレルギーが起こるかどうか異なります。今回は、

  • 油アレルギーの原因は?
  • 油アレルギーの症状
  • 油アレルギーが起こりやすい油の種類

これらのテーマについて紹介いたします。

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油でアレルギーになる?

アレルギー食品は、乳製品や卵・小麦などが代表的なものですが、『』でもアレルギー反応を起こすことがあることを知っていますか?あまり“油アレルギー”は聞いたことのない言葉ですが、アレルギー症状と同じ症状が出ることがありkます。

油アレルギーの原因

油といっても種類が複数ありますが、アレルギーを起こしやすい油とそうでない油があります。アレルギーを引き起こしやすいものは植物油で、油に含まれるリノール酸によってアレルギー反応が引き起こされると言われています。

  • リノール酸:リノール酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、高脂血症を防ぐことで動脈硬化の改善をする働きを持っています。また、リノール酸の代謝によって、リノレン酸の材料になります。血液をサラサラにし、細胞膜の材料にもなる栄養素です。

リノール酸は血液をサラサラにするなど体に良い効果もありますが、そこから代謝されてできたアラキドン酸が 細胞膜をつくっているリン脂質と呼ばれる部分に過剰に蓄積することで、アレルギーを引き起こす原因となっています。

植物油の中でも、特に紅花油や大豆油、またマーガリンに多く含まれているので要注意です。

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油アレルギーによる皮膚のかゆみ

油アレルギーの主な症状として『痒み』があります。蕁麻疹が出たり、痒みだけが出たりと症状は人それぞれです。また、下記のような症状が出ることもあります。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 胃のむかつき
  • 肌荒れ
  • 湿疹

これらの症状は、古くなった油によって起こることもあります。古い油は酸化しいているため、胃のむかつきや吐き気が起こりやすいです。アレルギーなのかそうでないのか、判断に要注意です。

リノール酸の過剰摂取による副作用

油のパッケージには「リノール酸」と書かれていいることが多く、”健康に良い油”として販売されているものがあります。リノール酸は適量であれば体に良い影響はあるものの、過剰摂取することで動脈硬化や血栓、アトピー、うつ、統合失調、アルツハイマーなどを誘発する可能性があることがわかっています。

リノール酸を摂りすぎると…
  • 動脈硬化
  • 血栓
  • アトピー
  • うつ
  • 統合失調
  • アルツハイマー

オイルの中でもオリーブオイルは体に良いイメージがありますが、オリーブオイルにもリノール酸が含まれているため、かゆみなどのアレルギー症状を起こす可能性があります。

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リノール酸を多く含む油には何がある?

リノール酸が多い油には、グレープシードオイル、コーン油、綿実油、大豆油などがあります。それぞれの特徴と主な栄養成分をチェックしてみましょう。

グレープシードオイル

 英名 Grapeseed oil
栄養成分 ポリフェノール、リノール酸、オレイン酸、α-リノレン酸など
別名 ブドウ種子油 / 食用ブドウ油
100gあたりのカロリー 約884kcal

グレープシードオイルは、葡萄の種を絞った油です。主にフランスやスペインなどのヨーロッパで作られているオイルで、葡萄に含まれるポリフェノールやリノール酸などの栄養が豊富なものとして人気です。すっきりと軽い味わいで、ドレッシングやマリネなどそのまま食べることもできます。

コーン油

 英名 Corn oil
栄養成分 ビタミンK、ビタミンE、オレイン酸、α-リノレン酸など
別名 トウモロコシ胚芽油
100gあたりのカロリー 約900kcal

コーン油は、とうもろこしの胚芽に含まれる油脂を加工して分離させた油です。「胚芽」はとうもろこしからコーンスターチを作る際に出るものです。コーン油には、強い抗酸化作用を持つビタミンEや、骨粗しょう症予防に効果的なビタミンKが含まれています。しかしカロリーは高いので、摂取量には注意が必要です。

綿実油(めんじつゆ)

 英名 Cottonseed oil
栄養成分 ビタミンE、リノール酸、オレイン酸、α-リノレン酸など
読み めんじつゆ
100gあたりのカロリー 約884kcal

綿実油(めんじつゆ)は、ワタの種子を原料とした油です。主にサラダ油として利用されています。軽くまろやかな旨みがあり、「サラダ油の王様」とも言われています。

原料の輸入元はオーストラリアが多く、サラダ油以外ではマーガリン・スナック菓子の揚げ油・マヨネーズなど幅広い食品に利用されています。

大豆油

 英名 Soybean oil
栄養成分 ビタミンK、ビタミンE、オレイン酸、α-リノレン酸など
用途 マヨネーズ・マーガリンの原料
100gあたりのカロリー 約884kcal

大豆油は大豆の種子を原料とした油で、サラダ油やマヨネーズ、マーガリンの原料やドレッシングとしても使われています。世界の植物油生産量はパーム油に次ぎ2位となっています。脂質が高いので食べ過ぎはNGとされ、ビタミン類はEとKを含んでいます。

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アレルギー症状が出た時の対処法

油によるアレルギーに対する対策や注意点ですが、まずは食べ過ぎないことが大切です。もともとアレルギーを持っていなかった食品でも、好き過ぎて食べ過ぎた結果アレルギーになってしまったという例もあります。

油アレルギーは気づきにくいアレルギーですが、揚げ物など油をたくさん使う料理を食べた時に起こりやすいです。また、油以外にも食品アレルギーの項目はたくさんありますので、自分がどのアレルギーを持っているのか調べることもできます。

血液検査やパッチテストで調べる

血液検査やパッチテストによって、どのアレルギーを持っているのか診断してくれる病院もあります。1度の検査で約40種類のアレルギーを調べることができます。気軽にできますので、興味のある方はお近くの対象クリニックで調べてみてください。

まとめ

この記事をまとめると

  • 油に含まれるリノール酸によってアレルギー症状が出ることがある
  • 油アレルギーの主な症状: 蕁麻疹・湿疹などの痒み・吐き気・嘔吐
  • 酸化して傷んだ油によっても吐き気・胃のむかつきが起こることも
  • 油アレルギーは検査で調べることもできる

油アレルギーは、数ある食品アレルギーの中でも珍しいものです。気づきにくいアレルギーですが、揚げ物を食べて皮膚の痒みや湿疹などが見られたら、病院で検査してみても良いかもしれません。

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