いりごま・すりごまの違い|栄養成分・効果・使い道・カロリー・量の差

“すりごま”“いりごま”もどちらも胡麻ですが、栄養やそれによる効果・カロリーに差はあるのでしょうか?特徴や栄養素などの違いに着目しました。

  • いりごまとすりごまの違い
  • 栄養や効果に差はある?
  • カロリーや量の違いは?

これらのテーマについて紹介いたします。

スポンサードリンク

いりごまとすりごまの違いは?

英名 Sesame
別名・和名 胡麻
エネルギー(100gあたり) 586kcal
糖質量(100gあたり) 5.7g

ごまは、インド発祥と言われる植物の種子です。その歴史は古く、紀元前3500年頃からインドで栽培されていたと考えられています。

現在ではアフリカ大陸に多く自生しており、日本ではごま油としても広く活用されています。“いりごま”“すりごま”は、どちらもごまですが、いりごまは生のごまを炒ったものすりごまはすったものです。

いりごまとすりごまは加工方法に違いはありますが、素材自体は同じものになります。しかし、すりごまは外皮が剥けた状態なので、すりごまの方が味や風味が強いのが特徴です。それぞれの使い方には、このような違いがあります。

使い道の違い

いりごま・すりごまの使い道
  • すりごま…担々麺・和え物・スープなど
  • いりごま…料理のトッピングなど

すりごまは細かくすられていて食材との馴染みが良いので、和え物やスープ類によく利用されています。すりごまに醤油などの調味料を加えるとペースト状になるので、よく絡むのが特徴です。また、担々麺などの汁物との相性も抜群です。

これに対していりごまは、主に料理のトッピングとして使われています。ごまを振りかけることで風味がアップしたり、プチプチとした食感が特徴です。

スポンサードリンク

いりごまとすりごまの栄養は違う?

いりごまとすりごまはどちらも同じごまなので、含まれている栄養素に違いはありません。しかし、すりごまの方が栄養素の吸収率は高くなっています。ごまに含まれている主な栄養素はこちらです。

ごまの主な栄養素

ごまにはセサミンを始め、不飽和脂肪酸のリノール酸とオレイン酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。これらの脂肪酸は血液をサラサラにしたり、悪玉コレステロールを抑制するので健康維持に効果的です。また、食物繊維や抗酸化作用の強いビタミンEも豊富です。

  • ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
  • オレイン酸:オレイン酸は、生活習慣予防の効果が高く、血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。悪玉コレステロールの量を減らし、出来た過酸化脂質の量を減らすことで、血管壁へのプラーク生成を抑制します。結果として、動脈硬化や心疾患の予防に役立つ栄養素です。
  • α-リノレン酸:α-リノレン酸は、人間の体内で合成することが出来ない必須脂肪酸の一つで、必ず食事で摂取する必要がある脂肪酸です。体内の代謝によってDHAやEPAに変換されます。α-リノレン酸自体も、血液中の過剰にある脂質を減らし、血液疾患の予防効果がある脂肪酸です。
  • セサミン:セサミンはごまに含まれているポリフェノールの一種で、高血圧を改善する働きが有名です。活性酸素を除去して、体を若々しい状態を保つアンチエイジング効果も高い他、肝臓の機能改善やコレステロール値を正常にする働きがある栄養素です。
  • リノール酸:リノール酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、高脂血症を防ぐことで動脈硬化の改善をする働きを持っています。また、リノール酸の代謝によって、リノレン酸の材料になります。血液をサラサラにし、細胞膜の材料にもなる栄養素です。

いりごま・すりごまの効果

ごまに含まれるセサミンや不飽和脂肪酸には、美容や健康に効果のある役割を持っています。

ごまの効能
  • アンチエイジング効果
  • コレステロールの低下
  • ガン予防
  • 白髪改善
  • 髪にハリやコシを持たせる

スポンサードリンク

すりごま・いりごまのカロリー&糖質の違い

すりごまといりごまのカロリーですが、6g(大さじ1杯程度)あたりのカロリー・糖質量はどちらも同じです。

  • カロリー:37kcal
  • 糖質:36.0g

カロリー・糖質量ともに大さじ1杯あたり上記の数値となっています。しかし、同じ大きさの容器に入れると、すりごまの方が容量は重くなります。

すりごま・いりごまの量の違い

すりごまといりごま、それぞれを小さじ1の計量スプーンに入れてみると、重さはそれぞれこのようになります。

  • すりごま小さじ1…2.7g
  • いりごま小さじ1…2.4g

微量ではありますが、すりごまの方が粒が細かいため、より多くの量が小さじ1杯の中に入ります。そのため、同じ小さじ1杯でも0.3gほどの違いが出るのです。

スポンサードリンク

まとめ

この記事をまとめると

  • すりごまはごまをすったもの、いりごまは炒ったもの
  • 含まれている栄養素に違いはない◎ すりごまの方が吸収率が高い
  • すりごま・いりごまそれぞれ使い道が異なる
  • カロリーは同じだが、すりごまの方が容量が多い

すりごまもいりごまも、どちらも胡麻であることに変わりはありませんが、すりごまの方が粒が細かいため、容量は多くなります。栄養素に違いはありませんが、細かいすりごまの方が吸収率が良いです。どちらも体に良いので、料理に合わせて使い分けてみましょう♩

スポンサードリンク