今の時期のような季節の変わり目では、喉を痛めてしまう人が多いといいます。これはほとんどが寒暖差による湿度の変化、体が疲労を回復しづらくなってしまうことが原因と言われています。
喉が痛いと全身がなんとなくだるさを感じてしまいますよね。そんな時に喉のケアとして「のど飴」があります。のど飴の中でも「龍角散」はのど飴を代表するものですよね。
今回の記事では龍角散はどんなのど飴なのか、成分と効果、龍角散ののど飴をなめすぎるとデメリットがあるのかについて解説していきたいと思います。
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目次
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龍角散ってどんなもの?
龍角散は生薬を主成分とする薬のことを言い、具体的にはキキョウ、セネガ、キョウニン、カンゾウなどが含まれているものです。生薬とは、薬としての働きを持つ天然に存在する植物や動物、鉱物のことを言います。
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龍角散に含まれる生薬の働き
キキョウやセネガにはサポニンと呼ばれる配糖体を含み、気道粘膜の分泌を促進する働きがあると言われています。気道粘膜の分泌を促進することで荒れた気道の炎症を抑えることができたり、喘息や咳などを抑制することができると言われています。
他にも龍角散にはグリチルリチン酸という成分が含まれており、グリチルリチン酸は優れた消炎作用があり喉の腫れや痛みを抑えるのに効果的とされています。龍角散は様々な生薬をバランスよく配合し、喉や咳、痰を効果的に改善するように作られたものです。
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龍角散ってどんな症状に効くの?
様々な生薬が配合された龍角散ですが具体的にどのような症状に適するのかイマイチイメージしづらいですよね。龍角散が主に効果を発揮するのは以下のような症状といわれています。
- 咳
- 痰
- 喉の炎症
- 声がれ
- 喉の荒れや不快感、痛み、腫れ
寒暖差による喉の炎症、たくさん声を出すことによって荒れた喉、風邪を引いた時の咳、痰に主に効果があります。龍角散はこのように「喉付近の臓器の炎症」に効果的ということですね。
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医薬品の龍角散と市販されている龍角散のど飴は別のもの
医薬品は古来から処方されている龍角散のバランスを使用しているのですが、その他にも効き目や副作用を考慮した他の薬を加えている場合があります。
一方でスーパーやコンビニなどで販売されている「龍角散のど飴」「龍角散ダイレクト」は龍角散のバランスで配合した生薬をそのまま使用しているのと、生薬のバランスに加えてぺパーミントやカモミール、リンデンなどの19種類の喉に優しいハーブなどが配合されているのが特徴です。
ただし龍角散せきどめ錠という製品には、生薬に加えて咳に効く化学合成成分の薬が含まれているので気になる方は避けた方が良いかもしれません。このような勘違いを避けるために、龍角散のど飴はあくまで食品であり医薬品ではないということを頭において使用するようにしましょう。
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龍角散のど飴に副作用はある?
龍角散で主に報告されている副作用は発疹や痒み、吐き気、嘔吐、食欲不振、めまいです。ただし龍角散による副作用のリスクは非常に低いといわれています。万が一服用後に異常が見られた場合はすぐに使用を中止して医師や薬剤師などの専門家に相談するようにしてください。
カンゾウに注意?
龍角散に含まれる生薬のひとつである「カンゾウ」には副作用に偽アルドステロン症と呼ばれるものがあります。
人間の体内にはアルドステロンと呼ばれるホルモンが分泌されて水分や電解質の量を調節しているのですが、カンゾウにはアルドステロンの働きを増強する作用があると言われています。
あまりに大量に摂取してしまうと正常な体の働きを行うことができなくなる可能性がありますので、服用する際は絶対に過剰な量の摂取を行わないようにしてください。
龍角散のど飴を舐めても症状が治まらない場合は早めに病院へ
龍角散のど飴を舐めると早い段階から喉の炎症が治まってくるのですが、一週間程度のど飴を舐めても一向に咳や痰、喉の症状がなくならない場合は早めに医療機関に相談するようにしましょう。
龍角散は喘息には効かないので注意しよう
龍角散は喉の痛みに効く医薬品です。喘息は咳は出るものの喉の病気ではないので龍角散は効果がないとされています。喘息の既往がある方の場合は龍角散を服用するのではなく、別の対応が必要となるケースがほとんどなのでかかりつけのドクターに相談するようにしましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 龍角散とは生薬を成分する薬のことを言う
- 龍角散は医薬品のものもあればのど飴のように食品として販売されているものもある
- 龍角散のど飴の舐めすぎは副作用を引き起こすことがあるので、一回の服用量を守ろう
- 喘息には効果がないので注意しよう
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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