3歳の子がはちみつを毎日食べても大丈夫?子供の死亡事例はある?

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乳幼児がいる家族が知っておくべき食の知識のひとつに、「はちみつ」が挙げられます。はちみつは、1歳未満の赤ちゃんに絶対食べさせてはいけません。2017年、家族が離乳食にはちみつを混ぜて食べさせ、乳児が死亡したニュースをご存じでしょうか?二度とこのような事例を出さないために、以下、みなさんと共有したいと思います。

  • 子供が毎日はちみつを食べて大丈夫?
  • ボツリヌス菌とは
  • ボツリヌス症とは
というテーマでお送りします。参考にしていただけましたら嬉しいです。

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子供が毎日はちみつを食べて大丈夫?

はちみつは何歳から食べれる?

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、「ハチミツは乳児ボツリヌス症予防のため満1歳までは使わない」ことが記載されています。ハチミツには、ボツリヌス菌が芽胞という状態で入っていることが稀にあります。

1歳未満の乳児の腸の中で、その芽胞がボツリヌス菌をたくさん増やし、ボツリヌス菌による症状を起こします。1歳以降になると腸管が発達してくるので、幼児期になったら少量ずつ与えて様子を見ましょう。

では、もし誤ってはちみつを口にしてしまったらどうしたらいいでしょうか。

子供がはちみつを食べる時に注意すること

ボツリヌス菌は潜伏期間が長いため、すぐに症状が出るわけではありません。慌てずに赤ちゃんの様子をよく見て、異常がみられた時はすぐに医師の診察を受けましょう。ミルクや母乳を飲ませてはちみつを薄めましょう。

そして、幼児になれば、基本的にハチミツを食べても問題ありません。ただし、1-2歳の時は、まだ胃腸の具合が万全ではないことがあります。具合が悪い時は、あえて食べさせないようにしましょう。

 毎日食べるデメリット

幼児にはちみつを毎日食べさせてもいいのでしょうか。1歳以降は、乳児ボツリヌス症の危険性はなくなりますが、デメリットもあるようです。

はちみつアレルギー

はちみつアレルギーは花粉症の方が発症しやすく、ミツバチが採取した花の種類や、ミツバチの分泌物によってアレルギー症状を起こします。はちみつアレルギーの原因は「ヒスタミンの発生」で、体が体外へ排出しようとするためにくしゃみや涙・鼻水が生じます。

虫歯

はちみつは、炭水化物が主成分であるとされているので、砂糖と同じです。しかし、糖質の種類をみるとはちみつは「ブドウ糖」と「果糖」が主成分で、「砂糖」はほんのわずかです。ブドウ糖や果糖からは虫歯菌による不溶性グルカンは、作り出されないのではちみつを食べてもプラークがつきにくいということになります。

ただし、多くの口の中の細菌はブドウ糖と果糖からも酸を産生するため、はちみつを多くとりすぎると虫歯になる可能性があります。毎日の歯磨きを徹底して、虫歯を防ぎましょう。

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ボツリヌス菌とは

はちみつ入りの加工品は大丈夫?

蒸しパンなどのおやつにはちみつが使われていることがあります。加熱調理したものや加工品であっても1歳未満に与えるのはNGです!

はちみつ以外で危険な食品

ボツリヌス菌が入っている食品は、はちみつ以外にもあります。

黒糖

自家製野菜スープ

コーンシロップ

サトウキビ

井戸水 など

はちみつさえ与えなければ大丈夫!というわけではありませんので注意しましょう。

ボツリヌス症とは

症状

症状としては、赤ちゃんの腸内でボツリヌス菌が定着・増殖し、乳児ボツリヌス症という感染症にかかります。治療によって回復するものだといわれているのですが、まれにそのまま死に至るケースもあるので1歳未満の赤ちゃんは特に気を付けなければなりませんボツリヌス菌の芽胞を摂取したのち、3〜30日後から症状が始まります。

    • 便秘
    • 表情のこわばり
    • 母乳やミルクの吸い込みが弱くなる
    • 泣き声が弱くなる
    • 動きが鈍くなり、筋力が低下する
    • 呼吸をしにくそうにする

以上のような症状がないかどうかチェックしましょう。そして、受診の際に「ハチミツを食べた」ことを伝えましょう。はちみつを口にしても、必ず発症するとは限らないため、慌てずによく観察して医師に相談するようにしましょう。

死亡事例は?

冒頭に挙げたように、2017年に乳児の死亡例が1件あります。内容は、

家族が、生後6か月の男児に約1か月にわたって、はちみつが入って離乳食を食べさせていたという。東京都によると、統計が残る1986年以降、乳児ボツリヌス症による死亡例は全国で初めてのこと。

離乳食を食べさせていた家族は、はちみつが乳児ボルリヌス症を引き起こすことを知らなかったそうです。また、1日あたり約10gのはちみつを摂取していた可能性があるとみています。

乳児は、2月中から体調が悪化し、痙攣や呼吸困難を起こして救急搬送され、翌月、死亡しました。

このような悲しい出来事が今後起きないことを願うばかりです。

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まとめ

今回は、「3歳の子がはちみつを毎日食べても大丈夫?子供の死亡事例はある?」というタイトルでお送りしましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 1歳未満の赤ちゃんには絶対はちみつを食べさせない
  • はちみつの加熱調理や加工食品もNG
  • はちみつ以外にも黒糖、サトウキビ、コーンシロップもNG
  • 赤ちゃんの腸内でボツリヌス菌が定着・増殖し、乳児ボツリヌス症にかかることがある
  • 万一、赤ちゃんが口にしてしまったら、その後1か月間ほど様子をみ、心配な場合は受診する

1歳を過ぎたからと言って、急いではちみつを与える必要もありません。甘いものは成長してからでも、たくさん口にする機会がありますので、ゆっくり進めていきましょう。

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