半夏生(はんげしょう)とは?2016年はいつ?なぜタコを食べるの?

半夏生(はんげしょう)って? タコとの関係?植物の名前?

半夏生(はんげしょう)をご存知でしょうか?半夏生を検索してみますと、同名の演歌があり、最も多かったのは、半夏生という名前の植物があるようでした。
あまり知られていない様子の「半夏生」ですが、いったいどんなものなのでしょうか。
素朴な疑問にお答えできるように簡単にまとめてみます。




半夏生(はんげしょう)の由来

半夏生(はんげしょう)は、節分、彼岸、土用などとともに雑節といわれて、季節の変わり目などを指した特別な暦日のことです。よく言われる二十四節気とは違いますが、われわれの生活に密接なかかわりを持つという意味では、同じようなものとして考えても差し支えはなさそうです。

むかしは、夏至から数えて11日目を「半夏生」としていたようですが、いまでは太陽が天球上の決まった一点を通過する日(地球の黄経が100°になる日)を「半夏生」とするようで、おおむね7月2日前後となり、2016年は7月1日となります。

つまり、沖縄や北海道を除いてほぼ梅雨の末期にあたり、日本各地では大雨となることも多いようです。これを「半夏雨」(はんげあめ)や「半夏水」(はんげみず)というそうです。

 

 

関西地方ではタコを食べる?由来とは

土用の丑の日にはうなぎを食べるように、この半夏生にはタコを食べるという風習が地域によってあります。

地域によって、タコではなくうどんやさばを食べるところもあるようですが、関西地方には「タコ」を食べる風習が根付いています。

これは、半夏生までに終わっている田植えの根が「タコ」の足のようにしっかりと田に根付くようにと、つまり、豊作を願ってのものなのです。

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また、タコは、ご存知のようにタウリンや亜鉛といった健康成分が多く含まれる食品です。半生夏からの夏の季節をばてることなく、乗り切っていけるようにとの思いもあるのですね。

 

築地銀だこ「銀だこハイボール」では毎年半夏生フェアをやっていた!

日本では、クリスマス商戦を始め、バレンタインデーなど色々と理由付けがされてさまざまな食品が嗜好されます。

バレンタインデーはチョコレート業界の仕掛けだといわれていて、この2月だけで年間売り上げの少なからぬ割合を売り上げるといいますから、季節ネタに便乗し成功していると言ういい例ですね。

半夏生も、タコを食べるという関西発祥の風習ですが、タコをもっぱらに扱う築地銀だこもこれに便乗しないという手はありませんね。

最近では、銀だこでは自慢のたこ焼きを基本にして、ハイボールなどを提供する新しいコンセプトの「ハイボール酒場」を展開中。

そのハイボール酒場でも、夏が近づくと半夏生にあわせたイベントがあるようです。去年はハイボールとタコのおつまみがセットで安くなるというキャンペーンを行っていました。
1603310104出典:www.gindaco.com

 

デパ地下等でも広がる半夏生フェア、定着するか?!

関西発祥だといわれる、半夏生のタコですが、
商魂たくましい関西人が放っておくはずもありません。

その中でも物珍しいものが大好きな人たちが集まるデパートの地下街、デパ地下では近年、半夏生にあわせて“たこ飯”などを販売するイベントを開催しているようです。

大阪の玄関口のひとつ、梅田に本店を構える阪神百貨店は、大阪人に「食いもんなら阪神の地下や!」と評判の地下一階食品売り場全体で「半夏生」特集を企画しています。
ネット通販もあるようですので、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

1603310103 半夏生でのタコを食べる。
夏ばてを予防するためにもなるようですので、今年はこのかすかなブームを先取りしてみてはいかがでしょう。