お中元の時期はいつから?関東と関西、九州、北海道では違う?

知らなかった!?関西と関東で異なるお中元の時期

1603140103 お世話になっている人や親戚に、季節のご挨拶「お中元」を贈る人も多いのではないでしょうか?

お中元やお歳暮は、一般的にはその年によって贈る相手にあまり大きな変動がありませんので、毎年同じ方に継続して贈るケースが多いと思われます。そのため、贈る側も毎年同じ時期に同じくらいの予算で手配されていることでしょう。

実は、このお中元の時期、関東と関西で1ヶ月も違うのをご存知でしたか?

これは、ずっと同じ地域に住んでいる人は、案外知らないようです。関東に住んでいて、関西の方に関東の習慣で贈っている場合、「もうお中元?いつもえらい早いなぁ」と思われているかもしれません。

では、それぞれの地域のお中元、具体的にはいつなのでしょうか?

関東では、7月1日~7月15日
関西では、7月15日~8月15日

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これが一般的とされています。つまり、関東でお中元が終わってから関西のお中元が始まるのです。
そもそも、どうして1ヶ月も違うのか、不思議に思いますよね?また、日本独自の風習なのでしょうか?

お中元は、中国の道教の祭日である三元に由来しています。三元(上元・中元・下元)は1月15日、7月15日、10月15日で、それぞれに祝う習慣がありました。7月15日の中元は、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)と重なり、日本に伝わった後、お盆の行事と一体化されたそうです。

仏様へのお供えものをご近所や親戚に配る習慣が、日本ではお中元としてモノを贈る風習の始まりでした。これが発展し、お世話になった方々へ贈りものをして感謝の意を示す現在の風習になっていったと言われています。

由来は中国の道教でしたが、時を経てかなり日本独自の風習に変化いるのですね。そして、関東では「新暦」、関西では「旧暦」を採用していることが、時期が違う理由です。


九州、北海道、その他の地域のお中元はいつ?

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関東と関西のお中元が1ヶ月違うことは分かりましたが、この細長い日本、他の地域もそれぞれ違うのでしょか?いろいろな地域へ贈っていた人は、とても気になってしまいますね。

名古屋辺りで2つに分かれるのかと思いきや、ちょっと違うようです。

北陸、東北地方は関東と同じ7月15日までの時期、その他の地域は関西と同じ8月15日までの時期。北海道が関西と同じというのは、意外です。

では、関東、関西も含め、地域別の一覧にしてみます。

北海道…7月15日~8月15日
東北…7月1日~7月15日
関東…7月1日~7月15日
関東…7月1日~7月15日
東海…7月15日~8月15日 
関西…7月15日~8月15日
中国…7月15日~8月15日
四国…7月15日~8月15日
九州…8月初旬~8月15日

要は、節目の日を7月15日にするか、8月15日にするかどちらかであることが分かります。

でも、最近では小売店を中心に顧客の獲得を目的とし、早割などの早期受注割引が多くみられます。もちろんほとんどは、発送の日を先様の地域にあわせて遅らせることが可能ですが、日本国内全体的に早まっている傾向があります。
該当期間の中で後半に受け取るよりも、前半に受け取る方が、なんとなく好印象かもしれません。産地直送品などのお取り寄せギフトも、自宅にいながらパソコンで注文出来る時代。日付指定はできないけれど、新鮮な美味しい産直品をお届けすることも出来ます。

贈り先の時期が気になるならば、お店の人に相談してみたら安心ですが、感謝の気持ちを伝えることを優先に、時期はあまり固く考えなくても大丈夫そうです。

 

うっかり、お中元の時期が過ぎてしまったら?

でも、うっかり贈る事態忘れてしまったら。節目となる7月15日や、8月15日を過ぎてしまったら、もうお中元として贈ることはできません。そんなときは、「お中元」ではなく、「暑中お見舞い」又は「残暑お見舞い」にのし紙を変えたらよいのです。

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具体的には

<関東と同じ地域>
7月15日まで…お中元
7月15日~立秋(8月7日)…書中お見舞い
立秋以降…残暑お見舞い

<関西と同じ地域>
8月15日まで…お中元
8月15日以降…残暑お見舞い

という、季節のご挨拶があります。持参する場合は日にちを意識し、発送する場合は手配時に配達予定日を確認し、その時期に見合ったのし紙をかけるようにしましょう。