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おわら風の盆の2016年の日程
富山市八尾(やつお)地域で行われる、富山県を代表するお祭り「おらわ風の盆」。日程は毎年同じで、2016年も
前夜祭:8月20日~30日(31日は本祭前日につき休み)
本祭:9月1日~3日
に開催されます。
雨天は中止ですが、小雨や霧雨であっても中断されてしまいます。これは、踊りの演奏に使う楽器が濡れてしまうためです。小雨は強行突破のお祭りが多い中、逆にちょっと興味をそそりますね。
では、この「おわら風の盆」はどのようなお祭りなのでしょうか?
おわら風の盆とは?
人口約2万人のこの地域に、本祭の3日間で合計25万人もの人が訪れる「おわら風の盆」。町は相当な賑わいを見せることが想像できます。このお祭りは、2006年に「とやまの文化財百選」に選定されたそうです。旧町とよばれる11の町(東新町、西新町、諏訪町、上新町、鏡町、東町、西町、今町、下新町、天満町、福島)が、それぞれ自主的に行っており、どこかのメインステージのようなところに全てが集合することはありません。そのため、全国で有名な他のお祭りのように、観光イベントとして他の地域からのお客様を受け入れる体制はあまり整っておらず、お祭り期間中は地域の人々と同じように、ありのままのお祭りの姿を楽しんで欲しいそうです。
唄と楽器と踊り、この3つのどれが欠けてもおわらにはなりません。旧踊りといわれる豊年踊りは、豊年満作を祈願した踊りで、種まきや稲刈りなどの農作業を表現しています。一方、新踊りといわれるのは男踊りと女踊りです。勇壮な男踊り、艶やかで優雅な女踊りに合わせ、哀愁を帯びた胡弓や三味線の音色は訪れた人々を魅了します。
おわら節の旋律にのり、坂が多い町で踊り手たちが三日三晩、静かに情緒高く踊り歩き続けるのです。
8月20日~30日までの11日間に渡る前夜祭では、18時30分~20時まで曳山展示館に於いて踊り方教室や踊りの鑑賞会が行われます。
◎踊りの様子を少しご紹介
おわら風の盆の見どころと交通事情
おらわの唄の歌詞は、「7、7、7、5」の26文字から成ります。唄い方には、三拍子、五拍子、七拍子があり、拍子の取り方によって唄い方も違ってくるので、それぞれの個性的な唄い方に合わせて三味線が演奏するそうです。また、おわらの三味線には、高度な技法が盛り込まれておりとても難しいので、まさに三味線が聞きどころと言えるでしょう。
そして見どころとしては、昼、夜、真夜中それぞれに違った魅力がある町流しです。通りを唄って踊りながら流す町流しは、していることは同じでも時間帯が違うと風情も全く違います。
おもしろいところでは、毎年9月4日の早朝に、越中八尾駅のホームで富山行きと猪谷行きの始発列車の乗客をおわらで見送る「見送りおわら」というものがあります。
尚、駐車場は祭りが始まる前にいっぱいになってしまい、この地域にはこれ以上他に停められる駐車場はありません。車で来てしまって停めるところがないとどうしようもないので、おわらに来られる方は公共機関の利用がおすすめです。公共交通機関は、臨時便増発が予定されています。
まとめ
富山を代表するおまつり「おわら風の盆」。2016年も、9月1日~3日を本祭とし、とり行われます。メイン会場がある盆踊りとは違い、11の地域がそれぞれ自主的に、三日三晩唄いながら踊り歩くのが特徴です。聞きどころは三味線、見どころは昼、夜、真夜中と違った雰囲気を醸し出す町流し。
交通規制や交通機関の臨時便もありますので、行かれる際には、公式ホームページでご確認の上、お出かけくださいね。
◎おわら風の盆公式ホームページ→https://www.yatsuo.net/kazenobon/