丸い球型のものは現代では「ボール」と言いがちですが、かつては「玉」と呼び、どんな願いでも叶えてくれる仏教の考えがありました。
その玉をモチーフにした「玉紋」は、色々なバリエーションで家紋に用いられていました。
今回は、「玉紋」の由来や意味・種類などについてご紹介いたします。
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玉紋の意味・由来とは?
読み方 | たまもん |
家紋の分類 | 器物紋 |
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玉は「宝珠」や「如意宝珠」とも言い、仏教における宝玉を指し仏や仏の教えの象徴とされていました。
仏教では、この玉を得ることによって願望を成就できるとの言い伝えがあり、古くから縁起の良いものとして扱われていました。
玉は目に見えるものや形あるものではありませんが、紋としては玉のような形や火炎を出している形のものがあります。
使用者には、倉持氏、須佐氏、船木氏、前島氏、船橋氏、藁科氏などがあります。
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玉紋の種類いろいろまとめて解説
変わり焔玉 |
光琳の玉 |
稲荷玉 |
尻合わせ五つ玉 |
玉持ち龍の爪 |
三つ割り玉 |
三つ松に勾玉 |
丸に頭合わせ三つ玉 |
玉紋は1個描いたものから、5個描いた複数のものなど様々です。この玉は1個あれば願いが叶うものとされていたため、複数家紋に用いた家は、相当欲が強いということなのでしょうか?
その詳細は不明ですが、見てわかる通り玉からは炎が出ており、1個でも迫力満点です。
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複数描いたものには、「尻合わせ五つ玉」「丸に頭合わせ三つ玉」など、玉の向きにも違いがあります。貝のような見た目をしていますが、これも玉として描かれたものです。
また、中には「三つ末に勾玉」「玉持ち龍の爪」など、別で存在する家紋と組み合わせたものもありました。
龍の爪は大根のようにも見えるのですが、生き物の祖と言われ縁起が良いものとされた龍の爪を鋭利に描いたものです。
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玉紋に用いられた「龍紋」「松紋」とは?
先ほどご紹介した玉紋の中で登場した、松や龍の爪とは一体どのような家紋なのか、せっかくなので見てみましょう。
龍は動物紋、松は植物紋に分類されるもので、「龍紋」は龍の姿ではなく「爪」や「鱗」などのパーツで描かれることの多い家紋でした。
また、「松紋」に関しては威厳のある家紋として知られ、松は長寿吉祥のシンボルとして大切に扱われてきました。
厳しい寒さの冬でも耐え抜く特徴から、力強いとして武家に人気の家紋だったのです。
「龍紋」「松紋」の詳しい情報については、それぞれ別の記事でまとめていますのでチェックしてみてくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
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まとめ
玉をいろいろなバリエーションで描いた「玉紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
玉と言っても単なるボールではなく、願いを叶える特別な玉であることがポイントです。当時の人は、玉にどんな願いを込めていたのでしょうか?
そんなことを考えてみるのも非常に面白いですね。家紋を通じて過去を想像してみるのもおすすめですよ。
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