春菊の保存方法まとめ|冷蔵・冷凍・常温での保存期間の目安はどのくらい?

春菊といえば、冬に楽しむ鍋料理やすき焼きに欠かせない葉物野菜です。

また、意外に思われる方もおられるかも知れませんが、春菊は生食も人気。サラダや和え物にして楽しむという人も多いようです。

生でも食べるとなると、鮮度をできるだけ落とさずに保存することが特に大切。

ですが、春菊は葉物の中でも特にデリケートな野菜なのです。

油断するとすぐに傷んでダメになってしまうので、正しい保存の仕方を是非押さえておいてほしい野菜です。

今回は、春菊の保存方法と保存の目安期間を、冷蔵・冷凍・常温の3種類でまとめました。

鍋料理にサラダに、色々な用途がある春菊を上手に活用するため、是非参考にしてみてください。

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春菊ってどんな野菜?

分類 キク科シュンギク属
原産地 地中海沿岸
由来 春に花を咲かせ、菊のような葉であることから
英語でいうと crown daisy
別名 菊菜(キクナ)
春菊は名前に「春」が付きますが、これは由来にある通り、春に花を咲かせることによるもの。年中出回っていますが、とくに美味しく食べられる旬は11月ごろから春先までとなります。

βカロテンに加えてカリウム、カルシウム、鉄などのミネラル分、ビタミンCや葉酸を豊富に含む春菊。肌や粘膜、骨を健康に維持して免疫力を強化し、香りの成分には自律神経を整えるなどの働きが期待できます。

春菊といえば独特の香りに加えて苦味が強いというイメージがありますが、実はこの苦味は加熱することで増していきます。

ですので、春菊は苦いから苦手と感じている方にこそ、生で食べることをお勧めしたいです。

 

鮮度の良い春菊の見分け方


しおれていない、元気そうなものを選ぶことが大前提です。

葉の形や密生具合、茎の状態もよく見て新鮮な春菊を選ぶようにしましょう。

葉の状態
  • 先端までピンとしていること
  • 濃い緑色であること
  • 枝葉の数が多く、下(根元)に近い部分まで密生していること
茎の状態
  • ハリがありみずみずしいこと
  • 太すぎず、芯が白くなっていないこと
春菊はいくつかの品種に分かれていますが、葉の切れ込みが浅い種は苦味やクセが少なく、切れ込みの深い種は苦味や香りが強めです。好みで選ぶと良いでしょう。

茎は太いものよりもやや細めのものを選んだ方が、柔らかな食感で美味しくいただけます。

それでは、春菊の保存方法を、冷蔵冷凍常温のそれぞれについてみていきます。

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冷蔵で保存する場合

保存期間の目安

冷蔵での保存期間の目安は1週間です。

冷蔵での保存方法

鮮度が失われやすい春菊は、乾燥を防ぐことが大事。水を吸わせてからペーパータオルとポリ袋で包み、立てて保存します。
  1. 水揚げしてペーパータオルで包む
    5分ほど水を吸わせ、よく洗ってから水気を拭き取り、全体をペーパータオルで包む
  2. ポリ袋で包む
    根元がわからポリ袋に入れ、口を軽く結ぶ
  3. 立てて保存する
    冷蔵庫に立てて保存する

冷凍で保存する場合

保存期間の目安

冷凍での保存期間の目安は1か月です。

冷凍での保存方法

固めに下茹でしたものを冷凍します。
  1. 塩ゆでする
    さっと塩ゆでして冷水にさらしてしっかりと水気を絞り、使いやすい大きさにカット
  2. ラップに包んで冷凍する
    小分けしてラップに包んで冷凍する(アルミトレイ等にのせることで急冷効果あり)
春菊の冷凍保存は、塩を入れた熱湯で30秒ほどサッと茹でてすぐに冷水にとり、水気をよく切ることがポイントです。

解凍するときは、おひたしなどに使うときは自然解凍、汁物には凍ったままのものを使えます。

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常温での保存は基本的にNG


春菊は傷むのが早く乾燥に弱い野菜です。晩秋以降の寒い季節が旬の野菜なので、保存に適した温度も5度以下と低いです。

暑い季節はもちろん、冬場でも室温で放っておくとすぐに傷んでしまうので、常温での保存は行わないようにしましょう。

※水揚げしてから茎を湿ったペーパーで覆い、冷蔵保存の処理のようにポリ袋にいれて立てて置くことで、冷暗所では2日ほど保つ場合もあるようです。しかし、手間の割に長くて2日という保存期間を考えても、常温保存はおすすめの方法とは言えません。

まとめ

今回は、春菊の保存方法について冷蔵・冷凍・常温での保存期間と保存方法についてまとめました。
  • 冷蔵での保存期間 : 1週間
  • 冷凍での保存期間 : 1か月
  • 常温での保存期間 : 不可
保存期間はあくまでも目安となる日数です。

春菊は、葉物野菜の中でも特にデリケートで傷みやすい野菜。

買ってきた状態のまま何の処理もせずにいると、冷蔵庫に入れていても1日~2日で傷みが進んで使えなくなってしまうこともあります。

買ってきたら、袋から取り出して水分補給と乾燥対策をして立てて保存。そして、なるべく早く食べるのが一番です。

また、食べる前に一旦水を入れたコップに活けておくと、葉が再びピンとするのでシャキシャキと美味しく食べられます。

生食の場合は特にこのポイントを押さえて、柔らかな触感と豊かな風味を楽しんでください。

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